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European Patent Office
会社概要

世界最強の永久磁石を発明した佐川眞人氏が、2024 欧州発明家賞のファイナリストに選出

欧州特許庁(EPO)

● ネオジム磁石の発明者、研究者および実業家として著名な佐川眞人( https://www.epo.org/en/news-events/european-inventor-award/meet-the-finalists/masato-sagawa?mtm_campaign=EIA2024&mtm_keyword=pressrelease&mtm_medium=press )氏の磁石は、医療機器、風力タービン、電気自動車、コンピューターのハードディスクドライブなどさまざまな用途で使用されている。
● 今年の7月9日にマルタ共和国で授賞式がおこなわれる欧州発明家賞(European Inventor Award)の非ヨーロッパ諸国部門のファイナリストとしてブラジルおよび米国の発明家と共に佐川氏が選出された。
● 本日より一般公募による「ポピュラープライズ(Popular Prize)( https://a.cstmapp.com/login/973466/?vote=144556_707562074&lc=eng )」の投票も開始。

2024年5月16日

ミュンヘンより


磁石は世界中でさまざまな最新技術に貢献しています。特にネオジム磁石は、携帯電話、MRIスキャナー、電気自動車のモーターおよび発電機、ABSブレーキ、風力発電、セキュリティシステム、ポンプ、アクセサリーなど幅広く使われています。その役割は、部品の固定、発電、医療機器の計測、部品の浮揚など多岐にわたります。これら多くの利点を持つネオジム磁石は世界中に普及し、私たちの世界の仕組みを変えました。ネオジム磁石の発明者である佐川氏は、この功績により、今年の欧州発明家賞の非ヨーロッパ諸国部門で、550人の候補者からファイナリストに選出されました。



最強の磁石をつくる

佐川氏は、1970年代後半から1980年代初頭に、当時最強の永久磁石だったサマリウムーコバルト磁石に対し、コバルトより安価で資源が豊富な鉄を使った磁石の研究を開始しました。さまざまな金属間化合物と組織の研究を経て、プロセスのブレークスルーに成功した佐川氏は、強力な磁石を生み出しました。このプロセスは「焼結法」と呼ばれ、真空中の加熱によって磁石原料の粉砕粒子を結合して固める工程です。同時期に同じ化合物の磁石が別のプロセスで開発されましたが、佐川氏の開発した焼結法で作られたネオジム磁石が世界で最も強力な磁石になりました。


佐川氏は「希土類と鉄の組み合わせには、それぞれ磁性を失うキュリー温度があるため、キュリー温度の高い化合物を考え出すことが重要でした。ある講義で、希土類と鉄の組み合わせでキュリー温度が低いのは、化合物の中の鉄原子間の距離が小さすぎるためだと説明されていました。そこでひらめいたのが、化合物にホウ素や炭素などの非常に小さな原子を挿入し、鉄原子間の距離を広げることでキュリー温度を上げることでした」と語っています。


完璧な磁石の追求

80歳になった佐川氏はネオジム磁石と焼結法を改良した製造プロセスを開発し、特許を取得するなど磁石の研究を続けています。特に現在はネオジム磁石に必要な希少元素であるジスプロシウムの量を減らす方法を追求しています。ジスプロシウムは、減磁に対する耐性を高め高温環境での使用を可能にするために磁石に添加されています。


佐川氏は、欧州発明家賞の非ヨーロッパ諸国部門のファイナリストとして選出された3名のうちの1人です。優れた業績が認められた他のファイナリストは、航空機移動における騒音と二酸化炭素排出量の削減でフェルナンド・カタラーノ氏とミカエル・カルモ氏が率いるブラジルのチームと、ディスプレイ光学とソフトウェアの進歩によりグラスレス3Dイメージングを実現した米国を拠点とするデビッド・ファタル氏です。EPOは、2024年7月9日にマルタ共和国からライブストリーミング( https://www.epo.org/en/news-events/european-inventor-award/streaming?mtm_campaign=EIA2024&mtm_keyword=pressrelease&mtm_medium=press )される式典で受賞者を発表します。また当日はカテゴリー受賞に加えて、オンラインの一般投票によって選ばれる「ポピュラープライズ」の受賞者を発表します。投票は式典当日まで受け付けます。


発明の詳細や技術情報および発明者のストーリーの詳細については、こちら( https://www.epo.org/en/news-events/european-inventor-award/meet-the-finalists/masato-sagawa?mtm_campaign=EIA2024&mtm_keyword=pressrelease&mtm_medium=press )をご覧ください。


欧州発明家賞について

欧州発明家賞は、欧州で最も権威あるイノベーション賞のひとつです。2006年にEPOによって創設されたこの賞は、現代における最も大きな課題の解決策を考え出した個人やチームを表彰するものです。ファイナリストと受賞者は、同賞の元ファイナリストで構成される独立審査員によって選出されます。審査員は、技術的進歩、社会的・持続可能な発展、経済的繁栄に貢献する提案を審査します。すべての発明家は、その発明に対して欧州特許を取得している必要があります。各カテゴリー、賞、選考基準、7月9日にマルタで開催されるライブストリーミング授賞式の詳細はこちら( https://www.epo.org/en/news-events/european-inventor-award?mtm_campaign=EIA2024&mtm_keyword=pressrelease&mtm_medium=press )をご覧ください。


欧州特許庁(EPO)について

欧州特許庁(EPO)( https://www.epo.org/en?mtm_campaign=EIA2023&mtm_keyword=EIA-pressrelease&mtm_medium=press&mtm_group=press )は、6,300人のスタッフを擁する欧州最大級の公的機関です。ミュンヘンに本部を置き、ベルリン、ブリュッセル、ハーグ、ウィーンに事務所を構えるEPOは、欧州における特許協力の強化を目的として設立されました。EPOの集中化された特許付与手続きにより、発明者は最大45カ国で質の高い特許保護を受けることができ、約7億人の市場をカバーしています。EPOはまた、特許情報と特許検索の世界的権威でもあります。

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
80298 Munich Germany
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代表者名
António Campinos
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