【授賞式レポート】ポーター賞受賞eWeLL社長・中野が競争力カンファレンス2025に登壇
~独自性ある事業戦略による価値提供で高い評価を獲得~
在宅医療の質向上と効率化をDXで推進する株式会社eWeLL(証券コード:5038 本社:大阪市中央区 以下eWeLL)は、2025年12月2日、一橋講堂(東京都千代田区・一橋大学)にて開催された2025年度「ポーター賞授賞式」および「競争力カンファレンス2025」に、代表取締役社長の中野剛人が登壇したことをお知らせします。

■経営学者・楠木特任教授が受賞企業インタビューで競争優位の源泉に迫る
授賞式の中では、2025年度ポーター賞受賞企業であるeWeLL中野、株式会社フジクラ社長・岡田氏、株式会社SCREENホールディングス会長・廣江氏のインタビューが行われました。
eWeLLの戦略は、一橋ICS(一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻)特任教授・楠木建氏の著書「ストーリーとしての競争戦略」の観点からも高く評価されました。
当時は必要性すら認識されていなかった「日々の看護記録の電子化」にあえて挑戦し、その記録を電子データとして蓄積してきたからこそ、現在のAIサービスやレセプトなど、データを軸とした多様な横串支援を実現できている点も評価対象となりました。
この記録という時間をかけて積み重ねてきた医療データこそが、eWeLLの競争優位の源泉になっていることも論理的な展開で語られました。
また、サブスクリプション型の収益モデルについても、中野から「背水の陣で使いやすさにコミットしている」ことも触れられ、通常は手離れが良い売り切り型のサービスを行うところ、あえて手間がかかる手法を取っていることで、結果として顧客に支持され、安定した収益につながっていることも触れられました。
このインタビューを通じて、当社としても改めてこれまで述べてきた競争優位性やビジネスモデルの強さについて実感することが出来ました。
<主な論点>
🔹「システムと言えばレセプト」という創業当時の業界常識に対し、eWeLLはあえてレセプトシステムには参入せず、「日々の看護記録の電子化」を起点に“なかった領域”をつくってきたこと。
🔹アナログではデータにならず活用できなかった医療情報をデジタル化し、そのデータをもとにAIなどの新サービスへ展開していること。
🔹初期費用ゼロ・1訪問100円という料金体系を採用することで、「顧客の訪問件数(事業の成功)」を共通言語とし、顧客便益に強くコミットしていること。
🔹解約率が極めて低く、使いやすさと経済合理性が両立したモデルになっていること。
🔹今後は、退院支援など病院との連携領域でもデータを活用し、地域包括ケア全体の質向上と効率化に貢献していく方針であること。


■独自の戦略に基づく高い収益性について評価
カンファレンスの中では一橋ビジネススクール教授・野間幹晴氏より、eWeLLの収益性分析がなされました。
高い収益性の背景として、「高い顧客獲得数の成長」と「単価の成長」を両立していると挙げられています。
また、受賞企業の皆様とのパネルディスカッションが開催され、その中でeWeLLの戦略についても言及されました。
「eWeLLの戦略的成功は、『あれかこれか(二者択一)ではなく、あれもこれも(双方包摂)を創り出す』経営を、現代のDX時代において具現化した好例です。通常はトレードオフとなる『高い顧客獲得数の成長』と『単価の成長』を同時に実現することで、持続的な高い収益性を確保しています。」


■eWeLL社長・中野からのひとこと
式典を通じ、一橋ICSや受賞企業の皆様との情報交換の中で、多くの学びを得ることが出来た一日でした。
栄えあるこの受賞を受け、今後も積極的に投資を行うことで競争優位性をさらに高めてまいります。
そして、「訪問看護ステーションの成功」を起点に、地域包括ケア全体の質と生産性の向上に貢献し、日本発の在宅医療のプラットフォーマーとして世界に誇る事業を目指して邁進してまいります。

【イベント概要】
開催日時 2025年12月2日(火) 15:00-17:30
会 場 一橋講堂 (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
主 催 一橋ICS(一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻)
共 催 一般社団法人 一橋大学知識共創機構
協 賛 三菱UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社
株式会社 KPMG FAS

■ポーター賞および受賞企業について
ポーター賞は2001年に創設され、「競争の同質化」に陥らず、独自性のある優れた競争戦略を通じて高い収益性を達成・維持している企業を表彰する制度です。
2025年度は、以下の3社が受賞しました。
🔹株式会社eWeLL
🔹株式会社フジクラ 情報通信事業部門 (細径光ファイバーで世界トップクラス)
🔹株式会社SCREENホールディングス (半導体洗浄装置で世界シェア1位)

■eWeLLについて
「ひとを幸せにする」をミッションに掲げ、DXで在宅医療の業務支援を推進し、医療従事者の業務効率化と患者QOLの向上を実現するサービスを提供しています。
訪問看護向け電子カルテ「iBow」、地域全体の医療リソースを最適化し病院の退院支援を効率化するマッチングプラットフォーム「けあログっと」等を展開し、全国47都道府県で5万4千人以上の看護師等(※1)の業務で日々利用され、延べ74万人以上の在宅患者(※2)の療養を支えています。

社名 :株式会社eWeLL
上場市場 :東京証券取引所グロース市場(証券コード:5038)
代表者 :代表取締役社長 中野 剛人(ナカノ ノリト)
本社 :大阪市中央区久太郎町4-1-3 大阪御堂筋ビル13F
設立 :2012年6月11日
事業内容 :在宅医療分野における業務支援事業(訪問看護ステーション向けSaaS型業務支援ツール(電子カルテシステム「iBow」)等を提供する事業、診療報酬請求業務を代行する「iBow 事務管理代行サービス」など)
URL :eWeLL公式サイト https://ewell.co.jp
eWeLL IR情報 https://ewell.co.jp/ir
iBow公式サイト https://ewellibow.jp
けあログっと公式 https://carelogood.jp
受賞歴 :2021年『第16回ニッポン新事業創出大賞 経済産業大臣賞 最優秀賞』
2022年『第21回Japan Venture Awards 中小機構理事長賞』
2023年『EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2023 ジャパン』
2024年『KANSAI DX AWARD 2024 近畿総合通信局長賞(総務省)』
2025年『経済産業省 DXセレクション2025 優良事例賞』
同年 『看護DXアワード 2025 home nursing賞』
同年 『ポーター賞 2025』
※1 2024年12月末時点におけるiBow上で稼働中職員の看護師、准看護師、専門看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、看護助手等の総数。
※2 2024年12月末時点における発行されたiBow上の訪問看護指示書の延べ対象患者数。
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