学生70人が監査員。千葉大学で環境ISOの内部監査を実施

国立大学法人千葉大学は、環境とエネルギーに関する国際規格ISO14001とISO50001を取得しており、9月28日～30日に学生70名も監査員となって内部監査を行いました。

千葉大学は2004年度にISO14001を、2013年度にISO50001を取得し、環境に配慮し、さらに効率的なエネルギー使用をする組織を運営する仕組み（環境・エネルギーマネジメントシステム）を「学生主体」で運用しています。今回実施した内部監査にも学生が主体的に関わりました。

教授に質問を投げかける学生監査員

  
【2016年度の内部監査】
実施時期：９月28日～30日の３日間
実施場所：西千葉・松戸・柏の葉・亥鼻の４キャンパス
監査対象：研究室や事務室など計193ヶ所
監査員数 ：学生70名、教職員89名の計159名（学生と教職員が２～４名の監査チームを組みます）
監査員資格：環境ISO学生委員会に所属する学生監査員は、「環境マネジメントシステム実習」という授業でISOや監査について学んだ２～３年生の学生。教職員は別途学内研修を受けた方。
監査内容：内部監査ではインタビューと現場確認を行い、省エネ省資源対策の実施状況や、薬品や高圧ガスボンベなどの管理状況、廃棄物処理方法、環境関連法規制の遵守状況などを確認する。

薬品管理状況をチェックする学生

  
【学生の関わり】
千葉大学では環境マネジメントシステムの運用を学生の教育の機会と捉えているため、内部監査も学生主体で実施しています。
監査当日に監査員として教職員と対等な立場で監査にあたる以外にも、学生委員会の内部監査統括担当が、内部監査計画書、監査チェックシート、監査報告書の原案を作成しています。
また、環境ISO学生委員会も監査の対象となっており、当日は委員長やユニット環境責任者らが監査を受けました。このように学生は監査をする側・される側の両方を経験することができます。

 

監査を受ける環境ISO学生委員会

 

• 内部監査統括担当のコメント

木戸屋昌利（法政経学部3年）
「内部監査を通してたくさんの人と関わり、仕事の進め方やコミュニケーションの取り方など多くのことを学びました。またこれほど大規模な大学の内部監査に計画から実施まで関わったことは貴重な経験となりました。」

福田菜穂子（園芸学部３年）
「環境ISO学生委員会の学生をはじめ、学内の教職員の皆さまなど、多くの人にご協力いただき内部監査を終えることができました。普段関わりの少ない研究施設や職員の皆さまを訪問し、監査することで環境マネジメントシステムについて実務的な経験ができ、また違う視点の考えを学ぶことができました。」
 

• 千葉大学環境ISO学生委員会とは

千葉大学でISO14001認証取得への動きが始まった2003年に発足。環境マネジメントシステムの構築・運用に貢献し、現在は学内の環境目的・環境目標・実施計画の原案作成、内部監査員、外部審査対応、環境報告書作成、省エネ省資源・緑化・堆肥化活動、地域との連携、環境出前授業、被災地支援など幅広く活動中。
「西千葉・亥鼻地区／松戸・柏の葉地区」に分かれて活動。
2009年NPO法人格を取得。所属学生は現在240名。
2015年度には、「第25回地球環境大賞　文部科学大臣賞」「第1回サステイナブルキャンパス賞学生活動部門賞」「第19回環境コミュニケーション大賞　環境報告書部門：環境配慮促進法特定事業者賞」「低炭素杯2016　ユニ・チャーム最優秀賞エコチャーミング賞」を受賞。

【最近のプレスリリース】
環境活動に熱心な学生90名が全国から集合。熱い議論を交わし、友情を育んだ「全国環境ISO学生大会」が無事終了
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000015177.html
20歳の学生が編集長を務める「千葉大学環境報告書」、充実の88ページの2016年版が発行
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000015177.html
「しおり型省エネうちわ」で学生の夏を涼しく！エコ川柳大賞は『「要りません。」あなたのひとことエコロジー』に決定！
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000015177.html

 

• 本件に関するお問い合わせ

 

千葉大学環境ISO事務局
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