夢を発信するに至ったきっかけ

過度なストレス状態は精神疾患の引き金となってくるとも言われています。その精神疾患ですが、患者数や増加率が大きく、今やがんや糖尿病を上回る勢いで増加の一途を辿っています。そのためには、メンタルストレスを客観的に評価し、適切な対策を取っていくことが重要となってきます。しかし、現状はコロナ禍ということもあってか、世の中がよりメンタルストレスチェックに対して抵抗感がある印象を受けました。そこで、『4月1日に単に笑えるネタではなく実際に企業が叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクト、「April Dream」』に参加させて頂き、夢として発信することで、ストレスチェックのハードルが少しでも下がればという思いで投稿させて頂きました。

夢を発信して変化があったこと

夢の発信直後は、研究用として主にサービスを展開していましたが、2021年9月には「バイオピリン検査サービスパック」として商品化し、一般向けにも販売を開始しました。そして、2022年3月には弊社の商品「バイオピリン検査サービスパック」が神奈川県の「ME-BYO BRAND」として認定を頂きました。この制度は、優れた未病産業関連の商品やサービスを、神奈川県が「ME-BYO BRAND」として認定する制度です。現在、コロナ禍で精神疾患のリスクが増加している中、無自覚のメンタルストレスを可視化することで、個人の行動変容につながることが期待できる商品として評価を頂きました。また、同年3月24日には神奈川県庁にて認定授与式も開催され、知事より認定証の授与も頂きました。※補足事項;未病とは、「発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態」を指しています。自覚症状はなくても検査で異常がみられる場合と、自覚症状があっても検査では異常がない場合に大別されます。弊社の商品は2018年から(国)島根大医学部との共同研究により精神疾患発症の前駆段階であるARMS;At Risk Mental State において「バイオピリン」というメンタルストレスに関連して増加する分子が尿中に出てくることを発見し、精神疾患早期介入を専門に扱う世界的な学会であるIEPA Early Intervention in Mental Health (https://iepa.org.au/)の公式ジャーナルにおいて発表しました(Early Interv Psychiatry 2022 Mar;16(3):272-280)。この発見により未病状態にある精神疾患の把握に尿中バイオピリンが有用であることが示されました。この共同研究によって商品化されたのが弊社の商品「バイオピリン検査サービスパック」です。

発信をきっかけに生まれた、夢の実現に向かう行動

夢の実現には、自分のメンタルストレスの状態を把握し適切なケアに繋げるところまで必要です。今後はメンタルストレスの解消にはどのような対策がより効果的であるのかも検証を行っていこうと考えています。そのため、現在、弊社ではストレス軽減効果のあるソリューションをお持ちの企業様と積極的に協業に向けての協議をおこなっています。