企業人事・総務担当者の「マイナンバー制度」の対応に関する意識調査マイナンバー対応検討中企業は60.7%
安全管理措置や情報漏えい、業務量増加など懸念点は多数「データ収集が期限までにできるのか」「情報漏えいリスクが不安」の声も
1.マイナンバー制度に対してネガティブな意見が9割
マイナンバー制度に対応することで、企業にとってどのような影響や効果があるかの問いには、「業務量の増加」、「情報漏えいリスクの発生」、「業務プロセスの煩雑化」というマイナンバー制度に対応するために負担やリスクが増えるという回答が81.5%、さらにコスト増加とあわせると9割を超える回答となりました。
Q.マイナンバー制度に対応することで、企業にとってどのような影響や効果があるとお考えですか(複数回答)
2.管理体制・回収方法・情報漏えい・業務プロセスの策定・業務量増加など多くの点に懸念
マイナンバー対応で懸念や不安、課題を感じている点についての問いには、「安全管理措置や管理体制方法」18.7%、「従業員からの番号回収方法」17.9%、「情報漏えいの発生」17.2%、「業務ルールやプロセスの策定」14.8%、「業務量の増加」13.7%と、突出した回答はありませんでしたが、企業の担当者が多くの点に懸念・不安・課題を感じているということが分かりました。
Q.マイナンバー対応で懸念や不安、課題を感じている点についてお聞かせください(複数回答)
3.自社内・外部委託の対応検討を始めている企業は60.7%
マイナンバー対応に関する情報収集、具体的な取り組みに関しての問いには、マイナンバーの対応方法を検討中である企業は60.7%と検討自体を進めている企業が情報収集している企業より上回っていることがわかりました。さらに、対応方法を検討中である企業のうち、製造業やサービス業など全国に契約社員・パートタイマー・アルバイトを多く抱える業界では、外部委託での対応も積極的に検討していることがわかりました。
Q.マイナンバー対応に関する情報収集、具体的な取り組みはされていますか?
4.マイナンバー制度に対する認知度の低さからデータ収集に不安の声も
マイナンバー対応に関して、懸念、不安、課題に感じていることを、自由記述で尋ねました。「施行が遅れるのではないか」と制度そのものへの懸案のほか、製造業やサービス業など多くの従業員を抱える企業では「現場従業員からの回収、教育が課題」など、マイナンバーの管理や収集に関しての不安の声が目立ちました。
主なコメント
【ペイロールの見解】
今回の調査では、情報漏えいなどの企業リスクや業務負担増加を懸念する声が多く、マイナンバー対応の検討をすでに始めている企業が多いという結果が出ました。実際、弊社でも在籍従業員と扶養家族のマイナンバー収集方法を具体的に比較検討している企業からのお問合せが増えていると実感しております。
上記の声でもあるように、従業員を多く抱えるサービス業や、各地に拠点のある製造業では、マイナンバーの収集や管理に不安を抱えています。今後、これらの業界を中心にマイナンバー制度への対応をアウトソーシングすることにより、それらの不安を払拭する企業が増えていくと予想されます。
執行役員 ソリューション本部 本部長
本田 隆
【調査概要】
■調査方法:ペイロールのマイナンバー対応のセミナー参加者に対しアンケートを実施
■有効回答数:240社310名
(製造業55名、卸売・小売業46名、情報通信業33名、金融・保険業19名、生活関連サービス業・娯
楽業16名、建設業13名、不動産業・物品賃貸業12名、宿泊業・飲食サービス業11名、学術研究・
専門・技術サービス業10名、教育・学習支援業7名、運輸業7名、医療・福祉4名、官公庁4名、そ
の他73名)
■調査対象:セミナーへ参加した企業の人事・総務担当者
■調査期間:2015年2月27日(金)~3月26日(木)
【会社概要】
社名 :株式会社ペイロール
設立 :1989年4月1日
代表取締役社長 :湯淺 哲哉
本社所在地 :東京都江東区有明3-5-7TOC有明イーストタワー11階・12階
資本金 :17億35百万円(2015年4月現在)
売上高 :41億51百万円(2013年度)
社員数 :434名(2015年4月現在)
事業概要 :給与計算サービス、Webサービス(給与明細、勤怠管理、申請ワークフロー)
福利厚生窓口サービス、社員拠点直接対応サービス、マイナンバーサービス
ペイロールは日本初の給与計算業務専門のフルアウトソーサーです。1990年代半ばにビジネスを開始して以来、リーディングカンパニーとして業界をリードし続けてきました。長年培ったノウハウとお客様との信頼関係は他の追随を許しておりません。現在240社・86万人の給与計算サービスを受託し、業界No.1の実績を誇っています。
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