「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」大会ホスト片山晋呉、国内本格始動!!「松山選手の強さの秘訣は、1対1の勝負強さ」プレーオフの根本、マッチプレーの重要性を語る
プロゴルファー 片山晋呉、2016年度キャンプレポート
2月21日(日)、宮崎県のフェニックスカントリークラブで合宿を行っている片山晋呉が、自身がホストを務める「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」への意気込みや、正式種目として112年ぶりに復活したリオデジャネイロオリンピックへの思いを語った。
スイングの基本を体に叩き込むために、2月に宮崎で合宿行うのが恒例行事となっている片山。この日は練習場で振り幅の小さいアプローチでの下半身の動きを何度も確認し、15日の合宿開始から初めてラウンド(7ホール)を行った。例年よりも早いペースでの仕上がりに、本人も納得の表情だった。
片山は7月29日から3日間に渡って開催される「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」のホストを務める。同大会は今年で3回目を迎え、優勝賞金は国内ツアー史上最高額の1億円に引き上げられた。優勝賞金について片山は「夢があるし、何より1億って響きがいい。自分の関わっている大会がどんどん大きくなっていくことが幸せですよね」と語った。また、ウェイストマネジメントフェニックスオープンでリッキー・ファウラーとのプレーオフを制して、米ツアー2勝目を挙げた松山英樹に対しては「マッチプレーの究極がプレーオフ。その中で松山選手は日米で4戦4勝。その実績が勝負強さを証明していると思います」と賞賛した。その松山に次いで世界ランキング日本人2位の片山にはオリンピック出場の期待がかかる。「昨日くらいからブラジルに行くために穴を掘っています(笑)。ここまで来たら(オリンピックの正式種目としてゴルフを行ったのが)112年ぶりに出場した日本人になりたい。あとで誰が出たの?という話になったら『片山と松山で山2つだぞ』って」。
2月は松山英樹の米ツアー2勝目や野村敏京の米ツアー初優勝という日本ゴルフ界にとってうれしいニュースが飛び込んできた。また、今年は7月に優勝賞金1億円の「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」、8月にリオデジャネイロオリンピックという大舞台が控える。2009年にはマスターズ4位に入る勝負強さを発揮した片山晋呉が、夏の主役になるかもしれない。
2月14日(日)に宮崎入りした片山は、3月5日(土)まで同クラブで合宿を行い、翌週3月10日に開幕する、「True Thailand Classic」への出場を予定している。この試合で上位に入れば世界ランキング64位以内に出場権が与えられる、3月23日開幕の「World Golf Championships-Dell Match Play」に出場が決まる。
【片山晋呉への質疑応答】
Q :「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」の優勝賞金がついに1億円の大台にのりましたが、率直にどのように感じていますか?
片山 :夢があってとても良いと思います。第1回の5,000万円(賞金4,000万円+グローバルチャレンジサポート1,000万円)でも夢があったけど、とうとう倍になりましたからね。何より1億円って響きがいい。
Q :今年は大会ホストを務めて3年目を迎えるわけですが、どのような思いがありますか?
片山 :現役選手で自分の名前が大会名になっているのは、日本人で僕が初めてでしたから(第1回と第2回の大会名は「片山晋呉インビテーショナル ネスレマッチプレー選手権 レクサス杯)すごく嬉しかったですし、その中で自分の関わっている大会がどんどん大きくなっていくことが幸せですね。
Q :松山英樹選手がウェイストマネジメント フェニックスオープンのプレーオフでリッキー・ファウラー選手に競り勝って米ツアー2勝目を挙げました。これで松山選手は日米合わせてプレーオフで4戦4勝。マッチプレーとプレーオフは相手が目の前にいて、精神面の強さが求められるという意味で重なる点がありますよね。
片山 :マッチプレーの究極がプレーオフです。マッチプレーってやっている方も観ている方も純粋に面白い。毎ホール優勝争いかっていうくらい大事なショットやパットが訪れますからね。松山選手と優勝争いをしたことがないから何とも言えないけど、4戦4勝という実績が勝負強さを証明していると思います。
Q :改めてマッチプレーの面白さや醍醐味を教えてください。
片山 :ストローク戦で1ホール9を打ったら一週間が終わってしまう。でもマッチプレーなら、例え9を打っても1ホール落としただけだから、まだ巻き返せます。そういう意味ではどうなっていくのか展開が読めない面白さがあります。やっている方も18ホールの中で気持ちのアップダウンがものすごくあって、精神的な疲れ方がストロークのときとは全然違います。実際、昨年は決勝まで行って(武藤俊憲に敗れて2位)、表から裏方まで全部経験しましたから。中々ハードでしたけど、42歳にしてああいう経験ができて幸せですよね。
Q :「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」は若い選手が多く招待されていますが、選手選考について基準はありますか?
片山 :きちんと先輩に挨拶ができるかどうかという点もかなり重要な要素と考えています。いま僕らが試合に出られているのは、先輩選手のみなさんが試合を作ってきてくれたからです。今の若い選手にはそういった点に敬意をもつという意識が欠けていると感じることがあります。朝、先輩に会ったら、しっかりと「おはようございます」と言ってほしいですね。僕がゴルフ界に恩返しをしたいという気持ちを、若い選手も共有してくれたら嬉しいです。
Q :現在、片山選手の世界ランキングは松山英樹選手に次いで日本人2位です。リオデジャネイロオリンピックの出場についてはどのように考えていますか?
片山 :昨日くらいからブラジルに行くために穴を掘っています(笑)。地球の裏側なので、今から堀り始めればちょうどいいかなと。というのは冗談ですが、あえて偉そうなことをいうと、僕なんかがオリンピックに行くようではダメなんです。もっと若い選手に「絶対に出場してやる」という気概をもって取り組んでほしいです。僕は若い選手に負けないですけどね(笑)。112年ぶりにオリンピックに出場しる日本人になりたいという気持ちは強くあります。いつか「誰が出たの?」という話になった時に『片山と松山で山2つだぞ』って語り継いでいってほしいですね。
【「片山晋呉インビテーショナル ネスレマッチプレー選手権 レクサス杯」第1回優勝選手 松村道央のコメント】
松村:僕はマッチプレーが大好きなので、1回戦で負けると大きなショックを受けると思います。だから、とにかく決勝まで行って優勝したいです。試合内容に関しても、相手の調子が悪くて勝つのではなく、お互いにバーディを取り合うようなプレーをして、お客さんが「観て良かった!」と思える試合にできたら理想的ですね。
【「片山晋呉インビテーショナル ネスレマッチプレー選手権 レクサス杯」第2回優勝選手 武藤俊憲のコメント】
武藤:今年は連覇しか見ていないです。優勝1億円は嬉しいですね。昨年の7,000万円でも年間獲得賞金よりも上でしたから。マッチプレーは僕に合っている。1ホール1ホールで勝ち負けがつきますから、18ホールのストロークプレーよりも集中できます。
【合宿の様子】
【同日練習を行っていた、松村道央選手】
【翌日合宿入りをした、武藤俊憲選手】
≪ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯概要≫
■名 称 : 『ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯』
■略 称 : 『ネスレマッチプレーレクサス杯』(14文字)
■主 催 : ネスレ日本株式会社
■主 管 : 公益社団法人日本プロゴルフ協会
■特別協賛 : LEXUS
■期 間 : 2016年7月29日(金)~31日(日)
■場 所 : 恵庭カントリー倶楽部(〒061-1422 北海道恵庭市盤尻53-2)
■優勝賞金 : 1億円
■大会公式サイト : http://nestle.jp/entertain/golf_matchplay/
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