訪日外国人へのおもてなしと英語学習に関する実態調査
~おもてなしにはまずは英語が欠かせないと思っている人50.4%、英語が苦手と思っている人81.9%~
日本でTOEIC® Programを実施・運営する、国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)(所在地:東京都千代田区永田町、理事長:室伏貴之、http://www.iibc-global.org )は、訪日外国人が増加している日本において、全国の20~50代男女1,000名を対象に「訪日外国人へのおもてなしと英語学習に関する実態調査」を実施しました。
2017年9月の訪日外国人2,000万人突破のニュースに続き、訪日外国人は現在も毎月増加傾向にあります。訪日外国人の増加に伴って「おもてなし」という言葉も頻繁に聞かれるようになってきました。例えば日本に住む人でも理解が難しい複雑な交通網をはじめ、街中の案内表示は、英語だけでなく、中国語やフランス語、スペイン語、韓国語など多様な言語に対応するなど、急ピッチで訪日外国人の受け入れ対策が進められています。一方、外国人に対しての「おもてなし」といえばコミュニケーションあってのものと考えられますが、そのコミュニケーションと英語学習の実態について、アンケート調査しました。
2017年9月の訪日外国人2,000万人突破のニュースに続き、訪日外国人は現在も毎月増加傾向にあります。訪日外国人の増加に伴って「おもてなし」という言葉も頻繁に聞かれるようになってきました。例えば日本に住む人でも理解が難しい複雑な交通網をはじめ、街中の案内表示は、英語だけでなく、中国語やフランス語、スペイン語、韓国語など多様な言語に対応するなど、急ピッチで訪日外国人の受け入れ対策が進められています。一方、外国人に対しての「おもてなし」といえばコミュニケーションあってのものと考えられますが、そのコミュニケーションと英語学習の実態について、アンケート調査しました。
◇調査サマリー
■外国人のおもてなし、用意すべきは「英語・英会話の習得」が50.4%
■英語が苦手と思っている人は81.9%、理由は「物怖じしてしまうから」「単語、文法に自信がない」
■英語力向上によってしたいこと1位は「海外旅行」!英語を使う環境にチャレンジしたい人が約6割に。
■4つのスキルのうち必要・強化したいのは「リスニング」
■英語資格保有者は29.9%、受験理由1位は「学校・会社で受験させられた」から
【番外編】英語で困ったエピソード
◇調査結果
■外国人のおもてなし、用意すべきは「英語・英会話の習得」が50.4%
■英語が苦手と思っている人は81.9%、理由は「物怖じしてしまうから」「単語、文法に自信がない」
「あなたは英語がどの程度得意ですか。(単一選択)」という質問をしたところ、英語が「得意」と思っている人は「得意」「どちらかというと得意」を合わせても18.1%、「苦手」と思っている人は「どちらかというと苦手」「苦手」を合わせた81.9%となりました。また「そう思う理由(複数回答可)」として、得意な人は「新聞、雑誌、ネットニュースを読んで理解できるから」「メールやSNSなどで日常的に使っているから」などと回答し、苦手な人は「普段英語を使う機会がないので物怖じしてしまうから」「単語や文法に自信がない」「試験の点数が悪かったから」などと回答しました。過去の経験や気持ちの面で苦手と感じている方が多いことがわかりました。
■英語力向上によってしたいこと1位は「海外旅行」!英語を使う環境にチャレンジしたい人が約6割に。
「英語力を向上させることにより、あなたがしたいことをお答えください(複数回答可)」という問いに「海外旅行をしたい」が41.9%でトップの回答となり、「ニュースや映画を字幕なしで見たい(34.0%)」「街中で外国人とコミュニケーションをとりたい(29.8%)」が続きました。「海外旅行をしたい」「街中で外国人とコミュニケーションをとりたい」という回答者は、約6割(重複分を除く)でした。英語力が向上すれば、もっと英語でコミュニケーションをとりたいと考えている方が半数以上いることが分かりました。
また、「〔英語力向上によりしてみたいこと〕を達成するために、必要だと感じることは(複数回答可)」という問いには、「英語に触れる機会を増やす(49.2%)」「英語を学ぶ時間(38.3%)」「勉強や練習を続けるモチベーション(32.7%)」と続き、英語力向上のための機会や時間を作り出すことや、モチベーションの維持が上位を占めました。
■4つのスキルのうち必要・強化したいのは「リスニング」
語学学習のスキルは「聞く」「読む」「話す」「書く」の4つに分けられます。今回のアンケートでは、4つのスキルの強化していきたい順番についても調査し、1位「聞く」、2位「話す」、3位「読む」、4位「書く」となりました。対面コミュニケーションに必要な「聞く」「話す」が上位となりました。
■英語資格保有者は29.9%、受験理由1位は「学校・会社で受験させられた」から
【番外編】英語で困ったエピソード
◎海外旅行編
1「発音が悪かったのか、カナダでスプライトを注文したら、フライドポテトが出てきた。」(大阪府、50代男性)
2「ロンドンに旅行に行き、風邪をひいて医者にかかった時に受付での説明に手こずった。」(埼玉県、40代女性)
3「アメリカでキャンプ場を予約するために電話をしたが、場所の指定など細かいことが理解できずに、途中で諦めた。」(東京都、40代男性)
4「グアムに行ったときにシャワーの使い方がわからず、日本語が話せないホテルの人に聞いたが言っていることがわからず、シャワーを使えなかった」(福岡県、20代女性)
◎国内おもてなし英語編
1「駅で、切符の買い方を聞かれた時、あたふたしてしまってうまく答えることができなかった。」(東京都、20代女性)
2「道を聞かれたときに地図を指差して、文章ではなく単語でしか教えることができなかった。」(東京都、40代女性)
3「海外の人に街中で話しかけられてもノーとしか言えず逃げた。」(北海道、50代女性)
4「観光地で外国人によく声をかけられるが、会話にならず外国人を全然助けてあげられない。」(神奈川県、40代女性)
5「電話の問い合わせでお客様が英語を話せる人をお願いしますと言っていた時。対応する自信がなかった。」(神奈川県、 20代女性)
◇調査概要
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査名:「訪日外国人へのおもてなしと英語学習に関する実態調査」
対象エリア:東京都および全国の政令指定都市のある道府県(北海道、宮城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県、熊本県)
調査時期:2017年9月29日~10月3日
調査対象:全国の20~50代、男女
サンプル数:1,000名
【参考】
TOEIC® Program
TOEIC® Listening & Reading Test、TOEIC® Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge® Testの総称。
3つのテストを合わせた世界のTOEIC Program受験者数は年間約700万人、160カ国で実施されている。
TOEIC® Listening & Reading Test(TOEIC® L&R)
日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。
テスト結果は10点から990点までのスコアで評価され、その評価の基準は常に一定に保たれる。スコアによる評価や英語能力を正確に測定できる質の高さが評価され、企業・団体においては昇進・昇格の要件として、また、社員の採用の際などに参考にされている。学校においても入試や単位認定などで広く活用されている。2016年度の日本における受験者数は250万人。
TOEIC® Speaking & Writing Tests(TOEIC® S&W)
日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な“英語で話す・書く能力”を測定するテスト。
テスト開発機関であるETSの認定を受けた複数の採点者が公平に採点し、合否ではなく、0点から200点までのスコアで評価する。また、発音・イントネーション/アクセントについても3段階で評価を知ることができる。TOEIC Listening & Reading Testと同様、日常生活やビジネスの場面が採用されているが、特殊なビジネス英語や特定の業界・分野の知識を必要としたり、特定の国の歴史や文化に関連する固有の事象がわからなければ解答できない問題などは含まれていない。日本における2016年度の受験者数は3万2千人。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
(IIBC: The Institute for International Business Communication)
「人と企業の国際化の推進」を基本理念とし、1986年に設立。以来、「グローバルビジネスにおける円滑なコミュニケーションの促進」をミッションとし、国内外の関係機関と連携しながらTOEIC事業およびグローバル人材開発事業を展開している。
■外国人のおもてなし、用意すべきは「英語・英会話の習得」が50.4%
■英語が苦手と思っている人は81.9%、理由は「物怖じしてしまうから」「単語、文法に自信がない」
■英語力向上によってしたいこと1位は「海外旅行」!英語を使う環境にチャレンジしたい人が約6割に。
■4つのスキルのうち必要・強化したいのは「リスニング」
■英語資格保有者は29.9%、受験理由1位は「学校・会社で受験させられた」から
【番外編】英語で困ったエピソード
◇調査結果
■外国人のおもてなし、用意すべきは「英語・英会話の習得」が50.4%
「外国人へのおもてなしとして用意した方がいいと思うものは何ですか。(複数回答可)」という問いに対する回答は、「英語・英会話の習得」がトップで50.4% となりました。次いで「道路標識などの英語表記」が46.9%と、言葉(コミュニケーション)に関するものが上位となりました。
■英語が苦手と思っている人は81.9%、理由は「物怖じしてしまうから」「単語、文法に自信がない」
「あなたは英語がどの程度得意ですか。(単一選択)」という質問をしたところ、英語が「得意」と思っている人は「得意」「どちらかというと得意」を合わせても18.1%、「苦手」と思っている人は「どちらかというと苦手」「苦手」を合わせた81.9%となりました。また「そう思う理由(複数回答可)」として、得意な人は「新聞、雑誌、ネットニュースを読んで理解できるから」「メールやSNSなどで日常的に使っているから」などと回答し、苦手な人は「普段英語を使う機会がないので物怖じしてしまうから」「単語や文法に自信がない」「試験の点数が悪かったから」などと回答しました。過去の経験や気持ちの面で苦手と感じている方が多いことがわかりました。
■英語力向上によってしたいこと1位は「海外旅行」!英語を使う環境にチャレンジしたい人が約6割に。
「英語力を向上させることにより、あなたがしたいことをお答えください(複数回答可)」という問いに「海外旅行をしたい」が41.9%でトップの回答となり、「ニュースや映画を字幕なしで見たい(34.0%)」「街中で外国人とコミュニケーションをとりたい(29.8%)」が続きました。「海外旅行をしたい」「街中で外国人とコミュニケーションをとりたい」という回答者は、約6割(重複分を除く)でした。英語力が向上すれば、もっと英語でコミュニケーションをとりたいと考えている方が半数以上いることが分かりました。
また、「〔英語力向上によりしてみたいこと〕を達成するために、必要だと感じることは(複数回答可)」という問いには、「英語に触れる機会を増やす(49.2%)」「英語を学ぶ時間(38.3%)」「勉強や練習を続けるモチベーション(32.7%)」と続き、英語力向上のための機会や時間を作り出すことや、モチベーションの維持が上位を占めました。
■4つのスキルのうち必要・強化したいのは「リスニング」
語学学習のスキルは「聞く」「読む」「話す」「書く」の4つに分けられます。今回のアンケートでは、4つのスキルの強化していきたい順番についても調査し、1位「聞く」、2位「話す」、3位「読む」、4位「書く」となりました。対面コミュニケーションに必要な「聞く」「話す」が上位となりました。
■英語資格保有者は29.9%、受験理由1位は「学校・会社で受験させられた」から
英語資格試験経験者は29.9%にとどまりました。受験した人の理由1位は「学校・会社で受験させられたから」で51.2%でした。次に、「今の自分の能力を確認したいから」という回答が32.8%、「履歴書の資格取得欄に記載したいから」が18.1%と続き、レベルチェックや英語力をアピールするための受験が多い結果となりました。
【番外編】英語で困ったエピソード
◎海外旅行編
1「発音が悪かったのか、カナダでスプライトを注文したら、フライドポテトが出てきた。」(大阪府、50代男性)
2「ロンドンに旅行に行き、風邪をひいて医者にかかった時に受付での説明に手こずった。」(埼玉県、40代女性)
3「アメリカでキャンプ場を予約するために電話をしたが、場所の指定など細かいことが理解できずに、途中で諦めた。」(東京都、40代男性)
4「グアムに行ったときにシャワーの使い方がわからず、日本語が話せないホテルの人に聞いたが言っていることがわからず、シャワーを使えなかった」(福岡県、20代女性)
◎国内おもてなし英語編
1「駅で、切符の買い方を聞かれた時、あたふたしてしまってうまく答えることができなかった。」(東京都、20代女性)
2「道を聞かれたときに地図を指差して、文章ではなく単語でしか教えることができなかった。」(東京都、40代女性)
3「海外の人に街中で話しかけられてもノーとしか言えず逃げた。」(北海道、50代女性)
4「観光地で外国人によく声をかけられるが、会話にならず外国人を全然助けてあげられない。」(神奈川県、40代女性)
5「電話の問い合わせでお客様が英語を話せる人をお願いしますと言っていた時。対応する自信がなかった。」(神奈川県、 20代女性)
◇調査概要
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査名:「訪日外国人へのおもてなしと英語学習に関する実態調査」
対象エリア:東京都および全国の政令指定都市のある道府県(北海道、宮城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県、熊本県)
調査時期:2017年9月29日~10月3日
調査対象:全国の20~50代、男女
サンプル数:1,000名
【参考】
TOEIC® Program
TOEIC® Listening & Reading Test、TOEIC® Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge® Testの総称。
3つのテストを合わせた世界のTOEIC Program受験者数は年間約700万人、160カ国で実施されている。
TOEIC® Listening & Reading Test(TOEIC® L&R)
日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。
テスト結果は10点から990点までのスコアで評価され、その評価の基準は常に一定に保たれる。スコアによる評価や英語能力を正確に測定できる質の高さが評価され、企業・団体においては昇進・昇格の要件として、また、社員の採用の際などに参考にされている。学校においても入試や単位認定などで広く活用されている。2016年度の日本における受験者数は250万人。
TOEIC® Speaking & Writing Tests(TOEIC® S&W)
日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な“英語で話す・書く能力”を測定するテスト。
テスト開発機関であるETSの認定を受けた複数の採点者が公平に採点し、合否ではなく、0点から200点までのスコアで評価する。また、発音・イントネーション/アクセントについても3段階で評価を知ることができる。TOEIC Listening & Reading Testと同様、日常生活やビジネスの場面が採用されているが、特殊なビジネス英語や特定の業界・分野の知識を必要としたり、特定の国の歴史や文化に関連する固有の事象がわからなければ解答できない問題などは含まれていない。日本における2016年度の受験者数は3万2千人。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
(IIBC: The Institute for International Business Communication)
「人と企業の国際化の推進」を基本理念とし、1986年に設立。以来、「グローバルビジネスにおける円滑なコミュニケーションの促進」をミッションとし、国内外の関係機関と連携しながらTOEIC事業およびグローバル人材開発事業を展開している。
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