「歯科」から予防医療に挑む、ヘルステック(株)DentaLightが総額約1.6億円の資金調達を実施
歯科医院の顧客関係管理システムの開発から、保険者向け歯科検診振興事業、内科との連携なども手がけるベンチャー企業
歯科医院向け予約・CRM『ジニー』(http://genie-dc.com/)およびセルフケアアプリ『myDental』の企画・開発を行う株式会社DentaLight(デンタライト)は、500 Startups Japan、ドーガン・ベータ、F Ventures、BEENEXT、および、千葉功太郎氏、元ケアネット共同創業者・秦充洋氏、グロービス経営大学院経営研究科教授・山口英彦氏ら、複数の個人投資家を引受先として、総額約1.6億円の第三者割当増資を実施したことを発表いたします。
◼️資金調達の背景・目的
代表の藤久保が、歯科コンサル業を通して直面した課題を解決するために、2016年より歯科医院向けCRMシステム『ジニー』及びセルフケア・診察券アプリ『myDental』の開発を進めてきました。
今回調達した資金は、『ジニー』『myDental』の開発・普及強化、および採用活動に充てる予定です。
◼️歯科医院向けCRM『ジニー』およびセルフケア・診察券アプリ『myDental』について
歯科医療の現場と歯科受診者の両者をサポートし、行動変容を促すシステムおよびスマホアプリ。
『ジニー』
予約管理業務を通して患者への適切な連絡のタイミングを測り、SMSやeメールなど手軽な手法で、予約の事前お知らせや定期検診の案内が可能。自動でタイミングを計り、手軽に患者へのフォローを行えるようにすることで、診療のキャンセルを削減し、多くの歯科疾患者が治療を完了させることと、治療完了後の定期的なメンテナンス来院を習慣づけさせるための機能づけに重点を置いています。
実際に、β版導入医院では、既存患者のみで平均1.2倍の来院者の増加を実現しています。
製品サイト:http://genie-dc.com/
『myDental』
スマホ上で診察券の役割を果たし、予約状況が『ジニー』と連動することで、予約変更やヒューマンエラーなどによる医院の予約表と診察券の内容がズレる問題を解消。複数医院や家族分(複数枚)の診察券をまとめて管理でき、予約履歴の把握が可能。
また、『ジニー』からの連絡も可能で、今後は、気軽に負担なく、医院と患者がコミュニケーションできるアプリとして開発を進めています。
歯科医院と歯科業界について
生労働省の医療施設調査によると、全国の歯科診療所数は2016年時点で約6万9000軒。これは全国にあるコンビニの店舗数(2017年12月現在で約5万5000店舗)よりも多く、最も身近な医療施設でもあります。人口が減少していく中で増加傾向にあり、その役割は治療から予防へと拡大を見せるとともに、競争激化にも晒されています。
歯科医院側の業務においては、予防への対応には患者管理業務が鍵になります。現在も約8割の歯科医院で患者情報が紙で管理されており、ITによる効率化の潜在ニーズは大きいことが見込まれています。
■代表・藤久保より
DentaLightは「健康をもっと相互依存できる社会をつくる」をミッションに掲げています。そのためには、自分や家族の健康がより身近になり、もっと予防が自分ごとになることはもちろん、病院やクリニックなどの医療機関、健康保険組合などの保険者、企業、自治体など、多くのプレイヤーの連携をより高め、治療中心から予防中心にシフトしていくことが重要であると考えます。
とりわけ歯科の分野では「歯みがき」という最も身近な予防が定着しています。歯は治療の度に削られるため、最終的にはなくなってしまいます。ですが、きちんとホームケアを行いながら、歯科医院でのプロフェッショナルケア(定期検診)を活用することで、生涯自分の歯で食事をすることは可能です。とりわけ、多くの人が長寿命化する中で、生涯満足な食事ができることは、幸福に直結すると考えます。
今回資金調達した資金を元に、開発の強化と、東京、神戸、福岡を拠点とした全国への普及を行なう予定です。
■株式会社DentaLightについて
2013年10月創業。2014年グロービス経営大学院のビジネスプランコンテスト「第2回 GLOBIS Venture Challenge (GVC)」で優秀賞を獲得。これまでにTECH LAB PAAK 第8期生や、2017年8月 500 KOBE ACCELERATOR の参加チームに採択されました。また、2018年2月に開催されるICCサミット FUKUOKA 2018「スタートアップ・カタパルト」への出場が決定しています。
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