自転車で行きたい！栃木県北の魅力＆グルメに出会う旅

素敵なところ、こんなにあった。Monitor Tour 2018

栃木県北サイクルツーリズム推進協議会

2018年11月21日 10時01分

栃木県北部エリア（那須町、那須塩原市、大田原市、矢板市）は、ロードレースやさまざまな自転車イベントの開催、サイクルスポットの設置など、サイクルツーリズム（自転車観光）にとても力を入れている地域です。

平成30年10月13日～14日の2日間、One Sky Project（栃木県北サイクルツーリズム推進協議会）が主催する第一回モニターツアーが開催されました。サイクルツーリズムを通じて、栃木県北部エリアの魅力を発見するツアーです。今回は多くの女性サイクリストをはじめ、沢山の方々が参加してくださいました♪栃木県北をみんなでわいわいと楽しく巡ったサイクリングツアーの模様をご紹介します！

集合場所は東京駅。
国際興業バスのロードバイクの積み込みが出来る「サイクルバス」に乗りました。「マイフレンドプラン」に申し込んだ方は、バスに自分のバイクを積み込みます。なんと、フレームを1台ずつ専用の毛布で覆い、座席下の荷物を収容するスペースに設置されたバイクラックへかけてくれるんです。愛車が大切にしてもらえるので安心です。

ちなみに、私は事前配送の「こだわりライドプラン」を利用しました。事前に自分のバイクを宅配便で配送したので、家から身軽に参加することができました。
那須ブラーゼンのメカニックによる組み立て、点検、注油、会場への輸送をお願いすることもできるんですよ。プロが整備してくれるので安心だし、ブレーキ調整もしていただき、いつも以上に快適なバイクになっていました。すごい！
ちなみに、ツアーの後も綺麗に洗車された愛車がしっかりと梱包されて自宅に届きました。他のイベントにはない手厚いサポートに感激しました。また、ロードバイクを持っていない方向けのレンタサイクルのサービス「とことんらくらくプラン」も用意されています。バイクやヘルメットを現地でレンタルすることができます。バイクを持っていない人や気軽に楽しみたい方におすすめのプランです。今回はロードバイク初挑戦の友達がレンタサイクルを利用しました。ポジション調整もしてもらえるので初心者でも安心です。手ぶらで参加したいとレンタサイクルを利用された方もいらっしゃいました。

みんなを乗せたバスは、あっという間にスタート地点の『那須町スポーツセンター』へ到着。

栃木県北の那須地域を中心に活動する観光地域密着型のプロロードレースチーム『那須ブラーゼン』の選手とスタッフが出迎えてくれました。
バイクの組み立てや調整も手際がよく、プロの技に参加者の方々も興味津々。
2日間ブラーゼンの選手とサポートスタッフ、地元のサイクリストの皆さんが同行してくれました。選手と走れることにみんな大盛り上がり！

自転車で走り始めると秋のひんやりと澄んだ風が頬を撫でてくれました。街中を抜けると緑豊かな景色が広がります。緩やかなアップダウンはロードバイク初心者にも優しく、細い裏道を楽しめるのは自転車ならでは。

林の中を進むと『Vamos(ヴァーモス)』に到着です。エクアドル産のこだわりドライフルーツや、オーガニックカカオ商品を販売している隠れ家カフェでランチです♪
本日のランチはVamosのフルーツウォーターと、那須在住の自転車食堂シェフ大久保さんによる特製ランチボックスです。

ランチボックスの中には、那須町の有機野菜を使った色鮮やかな料理が沢山！インスタ映えするランチに思わずスマホを取り出してしまいます。
無添加のドライフルーツとカカオを使ったスイーツは、サイクリング中の補給食にも◎。

平地をすいすいっとサイクリングして、那須塩原市へ。
『道の駅明治の森・黒磯』では日本遺産の旧青木家那須別邸を眺めることができます。今ではリゾート地のイメージが強い那須ですが、開拓が進んだのは明治初期とのこと。明治の薫り残る景色に満開のコスモスが彩りを添えていてとってもきれいでした。サイクリングをしながらその地の歴史に想いを馳せました。

真っ直ぐと続く広々として走りやすい道、その両脇には牧場や田畑が広がります。
那須塩原市は生乳生産量が本州で1位（全国では4位）なんです。そんな那須塩原市の『千本松牧場』では、おいしいソフトクリームが楽しめます。放牧地で育った乳牛のミルクを使っていて、とっても濃厚！週末の56分間しか販売されない幻のソフトクリームもあるそうです！

アップダウンのある道をちょっと頑張って進むと、りんご狩りが楽しめる矢板市の『渡辺りんご園』があります。収穫したりんごをその場で丸かじり！果汁たっぷりで甘さの中にほんのりと酸味が。とれたてのりんごってこんなに美味しいの!?地元のサイクリストの話では、栃木のりんごは美味しくて、県外にはほとんど流通せず地元で消費されるんだそうです。栃木に来ておいしいりんごを食べてくださいね。（りんご狩りは11月末頃まで）

日も落ちる頃、前方にキラキラとしたイルミネーションが見えてきました！流行のグランピングもできるおしゃれな雰囲気の『58ロハスクラブ』です。今日の夕食は施設内の『58ロハスキッチン』でバーベキュー！今日1日のライドの思い出を語らいながら、那須牛や地元産の野菜を存分に楽しみました。

2日目は『58ロハスクラブ』の探検からスタート。
敷地内でオーガニック野菜の生産や加工を行なっているそうです。ヤギと戯れたり、野菜を購入したり。インスタ映えする景色についつい長居しちゃいました。

田んぼが広がるのどかな道をまったりサイクリングして大田原市にある『天鷹酒造』へ。
地元のお米と水で作るオーガニック日本酒を製造販売しています。実は前日の夕食時に試飲したのですが、まろやかで飲みやすいんです。酒造では各種銘柄が試飲できますが、今回はノンアルコールの甘酒を試飲させていただきました。地元の梅を使った梅酒などもあり思わず大人買い。お土産や荷物は同行しているバスに預けることができるので、手ぶらでサイクリングが続行できます。

今日のランチは、小高い丘の上にある『湯津上村民食堂』です。
おすすめは那須野ヶ原牛のヘルシーローストビーフ丼。旨味がたっぷり！でも脂っこくないのでサイクリング中でもOKです。そして、女子サイクリストにはうれしい！採れたての有機野菜が並ぶサラダビュッフェに大興奮！デザートの那須御用邸プリンはとっても濃厚でおかわり必至です。

大田原市の黒羽は「奥の細道」へと旅立った松尾芭蕉が最も長く逗留したゆかりの地です。この地に心打たれた芭蕉は、ここで数多くの句を詠んだそうです。広々とした景色や木々の緑に目と心を癒されながら進み『芭蕉の館』へ到着。2日間の思い出を込めて一句詠みました。

ここからは北那須広域農道「りんどうライン」を走りました。
中上級者はアップダウンが続く道を那須ブラーゼンの選手にひいてもらったんだとか！みんなすごく満足そうな笑顔でした。ゴールは那須町の『源泉那須山』。100%源泉掛け流しの檜風呂がイチオシです。サイクリングの後の温泉は最高！！
あったまるー。

サイクリングの疲れを癒し、東京へ。バスで、まったりうとうとしているうちに東京へ帰ってきました。

今回のツアーで栃木県北の食、景色。そして人の温かさの魅力を沢山発見することができました。いつでもサイクリストを心温かく迎えてくれる栃木県北エリア。首都圏からのアクセスも良好です。週末にふらっと行って自転車で栃木県北の魅力を巡る旅、なんていうのも素敵ですね♪