超軽量透明断熱材「SUFA」のティエムファクトリ、6.7億円の資金調達を実施し、茨城県の新研究拠点が竣工
ティエムファクトリ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山地正洋、以下「当社」)は、このたび、第三者割当増資による6.7億円の資金調達を実施しました。また、当社のSUFAモノリス(透明板状)に関する研究開発機能が集約される予定の、茨城エアロゲルテクノロジーセンター(以下 茨城ATC)が4月28日に竣工いたしました。今後はこの茨城ATCにおいて、更なるSUFAの開発を進めて参ります。
【本資金調達の目的】
当社の主力商材である、超軽量透明断熱材「SUFA」の更なる研究開発および、量産化へ向けた研究環境の強化のため。
【本調達の概要】
■調達金額 6.7億円
■引受先(順不同・敬称略)
・ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社
・京都大学イノベーションキャピタル株式会社
・フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
・三菱UFJキャピタル株式会社
・めぶき地域創生ファンド
・YKK AP株式会社
【茨城ATC概要】
■正式名称
茨城エアロゲルテクノロジーセンター
■所在地
茨城県東茨城郡茨城町中央工業団地
■竣工日
2020年4月28日
【茨城ATCについて】
「SUFA」はモノリス(透明板状)タイプ、パウダー(粉状)タイプ、ブランケット(布状)タイプの3種類があります。モノリス(板状)タイプのさらなる開発を進めるため、新たに研究開発拠点を設置することで、さらに事業全体のスピードを加速させることが可能になります。
【超軽量透明断熱材「SUFA」とは】
「SUFA(=Super Functional Air)」は京都大学との共同研究により開発した、エアロゲルを指します。最も大きな特徴は、その断熱性能と透明度の高さ、そして製造工程にあります。これまでエアロゲルの作製には、超臨界乾燥装置と呼ばれる高価な装置が必要であったため、現実的な価格での販売が困難でした。当社では独自のレシピを開発し、高透明度で大判のエアロゲルSUFAを、特殊装置を使用せず作成することに成功したことで、価格を抑えることが可能になりました。
【SUFAの可能性】
SUFAの熱伝導率はモノリスタイプで0.012W/m・K程度と大変低く、断熱材としての性能は世界最高レベルです。また、透明で軽量あることから、これまで断熱が困難だった窓や透明部の断熱が可能になります。住宅や自動車、保冷物流などの業界で搭載されれば、熱マネジメントを効率化し、地球環境への負荷低減に大きく貢献できます。
【会社概要】
■会社名
ティエムファクトリ株式会社
■代表
山地正洋
■設立
2012年11月2日
■本社
東京都港区
■資本金
1,324,928,000円(資本剰余金等を含む)
■Website
https://www.tiem.jp/
すべての画像