1万年ぶりに開催する魔王選挙に関する情報を人間の皆様にお届けします!魔界通信株式会社設立のご案内

人間界では情報を発信する際に通信社を利用すると聞いたので通信社を設立。選挙期間中、魔界アルドラマや七魔王についてさまざまな媒体を通して情報発信を行っていきます。

魔界からの情報を届ける魔界通信株式会社(東京都品川区)を設立したことをお知らせいたします。

魔界通信は、この世にいくつか存在する魔界のひとつ「魔界アルドラマ」の情報を人間界に届けるために設立した会社です。魔界アルドラマは、幾万年もの歴史がある魔界であり、現在は七つの国に分かれ、国ごとに魔王が統治しています。
魔界アルドラマでは、一万年に一度、時代の王を決める選挙を行う「アルドラマ総選挙」が開催されます。立候補者は、分断された七つの国をそれぞれ治めている魔王。これまでは魔界の住人による投票で王を決めていましたが、この度、人間界の住人にも“投票権利”を与え、『七魔王の総選挙』に参加いただけることとなりました。

人間界では情報を発信する際に通信社を利用すると聞いたので通信社を設立。選挙期間中、魔界アルドラマや七魔王についてさまざまな媒体を通して情報発信を行っていきます。

加えて、人間界で魔界のことを知ってもらう入口は、なろう系と呼ばれるジャンルがおすすめだと聞いたので、まずは「小説家になろう」をはじめとする小説投稿サイトでWEB小説『七魔王の総選挙』を連載していきます。2020年11月20日から配信開始です。
 

 

公式ページ
http://7demonkings.com/

『小説家になろう』
https://ncode.syosetu.com/n7244gp/

 


また、情報発信にはメディアミックスが重要と聞いたので、『七魔法の総選挙』をコミカライズし、七魔王のVtuberアバター化とボイスオーディションを予定しています。さらに、選挙資金を集めるクラウドファンディングやゲーム化やアニメ化も予定しております。

人間界に進出するということで、日本全国に魔界ギルド支部も設立。地方自治体とのコラボレーションを随時行っていく予定です。ほかにも、魔界への転生支援や、選挙LIVEも視野にいれています。

魔界アルドラマが人間界に進出するのは今回が初めてです。人間界でいうところのインディーズでの取り組みとなります。聞くところによると、メジャーデビューという制度も存在するとの情報も得ておりますので、メジャーに行けるように邁進して参ります。『七魔王の総選挙』は一万年に一度。人間の寿命からするとこの機会を逃すとまず参加することはできません。この機会にぜひご注目、ご参加ください。魔界とのコラボレーションをしてくれる企業や地方自治体も随時募集中です。
 

 


小説『七魔王の総選挙』 序章

幾万年もの太古の昔
幽世の世界であった『魔界アルドラマ』は
“始祖(始まりの魔王)”
の手によって治められていた
“始  祖(始まりの魔王)”はとても凶暴で
アルドラマに住む魔物たちからは
『全てを喰らう者』
と呼ばれ恐れられていた 

魔物が持つ生命の結晶『エレメンタル(魔界元素)』を食べる事で
“始祖(始まりの魔王)”は絶大な魔力と永遠ともいえる命を維持していた 

ある日
悠久の”時の彼方”から
突如三人の賢者が現れると、七人の御使たちに魔力と神器を授けた
七人は力を合わせて魔力と神器を使い
かの魔王を封じ込めることに成功した

そして・・・
ひとりの魔王が大きな力を持たぬよう“魔界アルドラマ“を
七つの国に分け、御使たちにこう伝える
『一万年に一度、選挙によって時代の魔王を決めよ』
これが“七魔王の総選挙”の始まりであった・・・
 

 



序 章 『ユメユメならぬ日』

こいつに・・・縺薙>縺、縺ォ
全てのエレメンタルが融合・・・した時
縺、縺ォ・・・あの日から
失わ・・・れた日々が・・・また蘇る・・・縺>縺ォ
あ・・・と・・・は・・・その時・・・を待つだ・・・け・・・
だ 縺薙>縺、縺ォ “ボク”は・・・
もう何回この“ユメ”を見たことだろうか・・・
いつも、二人の男がまぶしい光の中で手元の機械をカタカタっと鳴らしながら、ところどころ聞こえてくる話し声
その声は・・・
ボクの記憶のどこかに、カゲロウのように儚く残っている
背の高い金髪の男の声はいつもトゲトゲしい・・・
背の低い老人の声はいつも不安な気持ちにさせられる・・・

でも・・・
いつも肝心な“会話”のところは、全部忘れてしまう・・・

縺薙>縺、縺ォ アン・・・
・・・アン?
彼女の名前さ・・・ 

“アン“
心の中でそう呟く
そう・・・ボクの名前・・・ 

「アン・・・おいアン!」
「ふぇ?え?、あっは、はい!!」

寝ぼけた声が響き渡る大きな講堂の中心で目をさました。
周りからの乾いた笑い声が・・・。
なんでこんな日に居眠りしちゃうかな〜、ばかばか!ボクのバカ!
こんな冷たい空気は、髪の毛でもいじってやり過ごすのです。 

ここ最近、連日続いた地獄のような“補佐官教練”で、
すっかり輝きをなくしてしまったボクの“白く透き通るような髪”は
ボサボサになって顔にペターっと張りついている。
いまとなっては女の子らしさのかけらもなくなり・・・。

いや、そのつまり・・・まぁ元からそんなものは、
このボクになかったんだけどもね・・・。

沈黙に耐えきれず、ボクは壇上の鬼の“ギルモイ教官”に
これ見よがしに姿勢良く敬礼してみる。

教官の後ろには『アルドラマ』の国旗がかかげられていた。

ここは七人の魔王によって統治されている
“魔界アルドラマ”
今年は、一万年に一度、七人の魔王の中からトップを決める
“七魔王の総選挙”を控え、
選挙管理を行う『魔界選挙管理委員会』も大忙しだ。
委員会で働くのは、誰もが羨む魔界の超エリート集団!
通称“魔官”と呼ばれる国家公務員(キャリア)のこと。
本日は、そんな魔官を育成する“魔官養成学校”にて、魔官の卵とも言うべき
サポート役の“補佐官”たちを、全校生徒の中から決める“任命式”がとり行われていた。 

「アン!!聞こえないのか、早く来なさい!」
大講堂のはるか前方の壇上から首席魔官のギルモイ教官が、 

ボ・・ク・・?ボクの名前を呼んでる・・・?
ざわつく生徒たち・・・。
うん、そらざわつくわね 

まさか!
自分が呼ばれるなんて思ってなかったから!
はい!正直、ボク油断してました!寝てました! 

魔官補佐官に任命される生徒は、学校の中でも一握りのSクラス(トップクラス)の人たちだけ。
それに、選考基準の大半は、魔物が持つ生命の源、
エレメンタル(魔界元素)のレベルが特に高いものから選別されるのが常識。 

だから入学以来、ずっとFランク
(底辺)のボクが選ばれるなんて、
普通、夢にも思わないでしょ?
そうですよね?
完全にモブキャラ以下ですよボク。 

ちなみにボクの“エレメンタル”なんてレベル『0』ですよ
ありえない、絶対に、こんなことは、もう一度いいます、絶対にありえません!!
生まれたばかりの子どもだってレベル『0』はまずないって聞きました。
だから生きてること自体、不思議なくらいだってみんな逆に驚いてましたし。 

不意に、強烈なタックルをしてくる、猫耳ケットシー!

「やった・・・!やったニャ!!アン〜!」
そう言ってボクよりも喜んでる、親友のオジー。
(タックルは、本人曰く抱擁といってる。) 

タックルだけで、コンクリート製の柱を粉砕するパワー系小柄女子・・・

いや、オレンジの目と髪が特徴の、
もふもふ小柄のカワイイ系ケットシー女子なんだけど、
ずっとSクラス(トップクラス)の優等生であり、
エレメンタルの数値は魔官養成学校創立以来の最強レベルと噂です。

正直、落ちこぼれのボクが退学にならずに残れたのは、
オジーと寮が同室だったおかげだと思ってる。

そしてほら、オジーはすでにもってますよ勝者の証!
胸元に輝くは全生徒の憧れ、“魔官補佐官バッジ”
うん、やっぱりほら!
こういうスーパー優等生が選ばれる訳なんですよ、普通は! 

しかもオジーったら、主席卒業者にしか渡されないシルバーの
“魔官補佐官バッジ”をつけています!
オジーったら最高!

いいな・・・やっぱりうらやましいな。
誰もボクが魔官になれるなんて思ってるわけなんてないけど・・・

だーかーら!
なれないものになってる願望?!夢!?
そう!まだ夢のままなんですね!

さっきからそんなボクを
ギルモイ教官が壇上から睨みつけてくるので取りあえず・・・
上にあがってみることにします。はい・・・ 

「さっさとこい!アン!罰として全員に“魔管坂”をこの後させてやるぞ!」
「ひぃ!」
“魔管坂”に反応した全校生徒が一斉に凍りつく!
吐き出す者、泣き出す者、講堂から逃げ出そうとするものまで!?
ボクも“魔管坂”を思い出し体の震えが止まらない。 

鬼教官ギルモイの“魔管坂”とは・・・
候補生が受ける悪魔の『暗記トレーニング』のことだ。
『魔界公職選挙法』を、超高速で回転するランニングマシンに乗せられ、
徐々に傾斜が急になり、角度が直角になるまでの間に全文暗唱しなければならない! 

その過酷な暗唱は定められた時間内に走り抜けなければ決して終わらないのだ。
途中、力尽き脱落したものは、
魔物がひり出した危険な臭いを放つ肥ダメ(ハニーポッド)の中に自動的に叩き込まれてしまうのだ!
その臭いはトラウマレベルである・・・ 

入学からずっと鬼教官ギルモイに目をつけられていたボクは、
ちょっとした失敗を隅から隅まで指摘され、しごかれ続けたわけです。

ああ・・・
こんな大切な日に居眠りしていた自分をほんと呪いたい。 

目の前に、一枚の『紙』をもってる鬼教官。
ギルモイは声高らかにその『紙』を読み上げる。 

「・・・右のもの、魔界選挙管理過程を修了したことを証し、
ここに補佐官として任命する! なお、任命後はすみやかに赴任地へ向かい、
上司の担当魔官と合流する事・・・」
「教官・・・えっと、これは・・・?」
「さあな。お前が選ばれた理由は、ワシにもさっぱりわからん!」 

そういうとギルモイは乱暴に任命証書を突き出し、
ブロンズの“魔官補佐官バッジ”をボクの胸にプスリと突き刺した

「っつ!」
「アン補佐官の最初の赴任地は『エルデネ』とする。」 

ボクが魔官補佐官?
まさか、信じられない・・・ 

背後から投げかけられる生徒たちの疑念の声。

「嘘だろ・・・なんであいつが・・・?」 

イライラしてるギルモイ教官が
手に持った魔管の身分証明書でもあるIDカードを押し付けてくる
「ほら、あとがつかえてるだろ、これを持って早く席にもどれ!」 

あ・・・!そうか!
そうか!そうか!そうでしたわ!
ボクはまだ、アン魔管になる!的な夢の続きを見てるんでした!

うん!そうに決まってる!
よし、それなら・・・

ボクは全体重をのせた超平手打ち(ビンタ)をギルモイ目掛けて叩き込んだ。

パァァーーーン! 

超平手打ち(ビンタ)が見事に決まって、
ギルモイの手元から離れたボクの身分証明書がゆっくりと宙を舞う。
するとそれを見ていた全校生徒が大歓声をあげた。
そして、褒美の“魔管坂”とともにギルモイの“意識”は消し飛んだ。 

「ギニャー!?!おまえ一体ニャにやってるニャー!」
「オジー、これは夢だよ夢!」
「ばかー!今日からおまえも魔官補佐官ニャンだぞ!」
「・・・いや、だから、これは・・・夢だから・・・」 

アンが壇上で振り返ると大混乱の任命式。
担ぎ出されるギルモイ教官。 

・・・もしこれがほんとなら
任命初日の新米魔官補佐官が上司暴行!
秒速でクビ決定かぁー?!
ボク無職決定! 

―・―・―・―・―『七魔王の円卓』―・―・―・―・―

堅牢な白堊の大理石で作られた壁や床、高い天井には“始  祖(始まりの魔王)”
の伝承がステンドグラスによって彩られており、まるで楽器のような美しい声が響いている。
そんな、アルドラマ国家政務を行う中央議会の円卓の間で、“七魔王“は集まっていた。

この議会を取り纏めるは、“アクサンドラ”を統治する第三の魔王ファシルス。
また彼は、アルドラマの国家宰相でもあった。 

「以上をもって、古からの言い伝え通り、今年七つの国の統治者を決める魔王選挙を開始する。
みな、異論はないね」

他の魔王たちへ冷たい眼差しを向け席についた。
“ハロゲート”の第一の魔王ルクスリアは、
ファシルスの話を聞いているのかいないのか、
テーブルの上で“道化(パペット)“を操り遊ばせている。 

「選挙かなんか知らねぇが、総長は俺にかわりねぇ。だろ?」

“エトリア”の第五の魔王ルサルカが笑いながら両脇の二人に言う 

“カンタローザー“の第六の魔王ベルチがすかさず

「ルサルカさん、俺も今回ばかりは一発狙いにいかせてもらいますよ」
「生意気いいやがって、ははは!」
「うちの国民が路頭に迷わないのなら、オレは誰でも構わない・・・」

“エルデネ”第七の最年少魔王のイラが興味なさそうに答えた。 

「だったら、イラ君は僕を支持したらいいよ。
アルドラマはすでに財力がモノを言う世界だ。
経済大国となったシャンゼ・デルタを超えられる国が他にある?
そもそも君たちのような田舎国家には荷が重いでしょ?」

 “シャンゼ・デルタ”の第二の魔王プライムが口を挟んだ。

「なんだとてめぇ!」

ルサルカは、大理石のテーブルに拳をぶつけ見事に粉砕してしまった。

「まぁまぁ、最後は国民が選ぶんだからさ、仲良くやろうよ、ネッ」

そう言って可愛らしくウィンクをしたのは“アークレリ”の第四の魔王リロイ。
リロイが、指をパチンと鳴らすと、時間が巻き戻り、粉砕した大理石のテーブルが元に戻っていく。 

そして時間が動き出す・・・縺ォォォ

縺薙>だっ縺、だった縺ォら、支持したらいいよ。アルドラマはすでに財力がモノを言う世界だ。
経済大国となったシャンゼ・デルダを超えられる国が他にある?そもそも・・・」

「まぁまぁ、最後は国民が選ぶんだからさ、仲良くやろうよ、ネッ」

そう言ってリロイはプライムの発言を遮り、可愛らしくウィンクをした。 

「まぁ何にせよ、選ばれるべきものが選ばれるだろう」

「・・・」

ファシルスの言葉に、ルクスリアが操る“道化(パペット)“が頷いた。
そして、

『七魔王の総選挙』が幕をあける。

―・―・―・―・― ―・―・―・―・―


■七魔王の総選挙
原作@HAGEFILL1 (HAGEFiLL)
七魔王キャラクターデザイン@tacumi__a3(くりす たくみ)
背景デザイン@noveldrum (ふじたりあん)
Move @potata735 (potata)
表紙デザイン@charinko
タイトルロゴデザイン@guriworks
HAGEFiLL著者画@ieruuyoniesak (彁)
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