「一次電池法超高純度酸化マグネシウム/電力共同生産プロジェクト技術成果発表会」唐山にて開催

自主研究開発、国外技術の制約を打ち破る――「一次電池法超高純度酸化マグネシウム/電力共同生産プロジェクト技術成果発表会」唐山にて開催

2020年12月2日に、「一次電池法超高純度酸化マグネシウム/電力共同生産プロジェクト技術成果発表会」は河北省唐山市海港開発区昌盛国際ホテルで開催された。本発表会は唐山港経済開発区管理委員会が主催し、北京理工大学（唐山）転化研究センターが共催した。

河北省唐山市政府の曹全民副市長、唐山海港経済開発区北京理工大学（唐山）転化研究センター主任、北京理工大学教授の董明明氏が本発表会に出席し、北京理工大学（唐山）転化研究センターの梁靚副主任による成果発表及び上海交通大学特別研究員の付超鵬氏による成果報告を聞き、鑑定委員会の主任委員、副主任委員、中国科学院唐山ハイテクノロジー研究と転化センターの同僚及び現場人員とともに現場にて、中国が自主研究を通じて開発した新技術である超高純度酸化マグネシウム製造技術が突破したことを確認した。この技術は材料研究開発、製造と産業化の面で国際的かつ先進的に世界をリードする技術的突破を実現した。高機能ステンレス鋼、航空鋼材、ハイエンド軸受鋼が突破できなかった核心的な問題を解決し、該分野で国外技術の「ボトルネック」であった現状を打ち破った。

高純度酸化マグネシウムは精密化学製品と高温耐火材料で、航空宇宙電子などのハイエンド分野で大量に用いられる。従来の酸化マグネシウムを得るために常用した軽焼マグネシア法と海水/塩水合成法に比べ、中国が自主研究開発した一次電池法は、超高純度酸化マグネシウムを得ることができ、かつコストはより低く、工程ルートはより短く、製品歩留まり率はより高く、技術はさらに安定し、かつ製造過程において高品質な直流電流の大量発生を伴う。

一次電池法はマグネシウムを燃料電池の陽極金属材料としたことで、燃料電池の生産、運送、保存、補充などの各過程の安全性は増強し、短時間でマグネシウムを酸化マグネシウムに転化し、約50%の付加価値を高めた。また、超高純度酸化マグネシウムを得る過程で工業三廃（排ガス、排水、固体廃棄物）ゼロ排出を実現できる。さらに、一次電池法は画期的に炭素系非貴金属触媒を使用しており、従来の貴金属触媒に比べて、燃料電池の製造原価が低減し、価格性能比が高まった。炭素系非貴金属触媒は同分野において世界トップレベルである。

目下、 超高純度酸化マグネシウム燃料電池は長期的に日本、欧米などの国に独占されている。生産能力と品質の制約がある為、中国は毎年イスラエル、欧州と日本などの国から大量に高純度酸化マグネシウムを輸入する必要があり、ギャップが大きい。一次電池法を使って超高純度酸化マグネシウムを得ることで、中国の前世紀70年代から取り組んでいる技術と産業化の難題を解決した。中国国内の高純度海水マグネシアの輸入依存という「ボトルネック」現象を打ち破った。これまで、中国は毎年高純度海水マグネシアを約40万トン輸入し、鋼鉄企業の全面的モデルチェンジ、アップグレードする環境の下で、中国全体の鋼鉄業界が超高純度酸化マグネシウムに対する年間需要量は持続的に増加すると見込まれる。

発表会で中河南科学技術大学高温材料研究院教授であり、中国耐火材料協会専門家委員会のメンバーである周寧生氏は「酸化マグネシウムと耐火材料」をテーマに基調演説を行い、その後、有名な科学技術セルフメディア関係者の董珊博士がラウンドテーブルフォーラムを主催し、濮陽濮耐の劉百寛理事長、河鋼唐鋼検修公司の李波副総経理、唐山海港物流産業集約区党組織書記兼管理委員会の莫輝主任、棋鑫資本の劉磊常務副総裁がゲストとしてラウンドテーブルフォーラムに参加し、国際化、産業、政府、投資者など複数の角度から、本プロジェクトの成果について討論を行った。

鑑定委員会によると、目下、一次電池法超高純度酸化マグネシウム燃料電池/電力共同生産プロジェクトは既に正式に産業化の初歩段階に入り、2022年には千トン規模以上の量産を実現する見込みで、2023―2025年には生産能力20―30万トンを実現すると発表した。