大阪大学発医療ベンチャーのアイキャット、日本板硝子株式会社とリアルタイムPCR装置の正規販売代理店契約を締結し、さらなる社会課題の解決へ。

株式会社アイキャット（大阪府大阪市、代表取締役CEO 西願 雅也、以下iCAT）は日本板硝子株式会社（以下NSG）と理化学製品（リアルタイムPCR）分野において代理店契約を締結しましたので、お知らせいたします。
今後iCATはNGSが開発した、モバイルリアルタイムPCR装置「PicoGene ® PCR1100」の販売を開始いたします。

[概要]
今回のNSGとの販売代理店契約締結により、NSG商品のモバイルリアルタイムPCR装置「PicoGene ® PCR1100」を3月から順次、販売いたします。

[背景]
遺伝子検査装置のニーズの高まりを受け、PCR装置を使った検査の日常的な必要性が着目されてきました。
しかし、主にラボラトリーユースのPCR装置は、大型で専門性の高い技術を必要とされる外国製が主流となっており、小～中規模の検査施設においての装置導入はハードルが高い状況でした。
iCATは、NSG独自技術の「PicoGene® PCR1100」により、ポータブルで持ち運びが可能でありながら大型装置と変わらない性能に特に注目し、このたびNSGとの販売代理店契約締結にいたりました。

[今後の展望]
「必要な時にその場で簡便、迅速、高精度な検査を」を標榜する「PicoGene® PCR1100」は、既知の感染症だけでなく、将来発生しうる未知の感染症にも適用できるよう、withコロナからafterコロナまでiCATが関与する歯周病を含むあらゆる感染症を念頭に、さらなる社会課題を解決すべく、継続的に検査対象アプリケーションを拡充していきます。
現在の研究目的の用途を、将来的には検査対象アプリケーションを医療用途での承認取得を目指します。

[モバイルリアルタイムPCR装置 PCR1100について]
「PicoGene® PCR1100」はモバイルという新しいスタイルを提案するために、場所を選ばずどこでも気軽に遺伝子測定できる画期的なリアルタイムPCR装置です。
大型のリアルタイムPCR装置に劣らない性能を実現しており、業界でも高い注目を集めています。


■本体概要
サイズ：高さ200mm×幅100mm×厚さ50mm
重量約：560g
内容物：本体、CD-ROM(PCソフトウェア)、専用USBメモリー

■リアルタイムPCR（プロ―ブ法）を採用
・蛍光波長３タイプ搭載（FAM,ROX/HEX,Cy5）マルチプレックス対応

■迅速測定技術を採用
・独自技術により、約10分～の迅速測定が可能

■選べる2つの測定データ転送方法
・Bluetoothで専用ソフトウェアからPCに転送
・付属の専用USBメモリーで各種端末に転送

■安全機能
・過熱防止安全機能

■選べる15種の専用測定プログラム
・装置に15種類の測定プログラムを記憶
・本体だけで、プログラム変更も可能


【iCATについて】
株式会社アイキャット（iCAT Corporation）は大阪大学歯学部の研究成果を基に2003年に設立された大学発ベンチャーです。

歯科臨床のニーズを知る歯科医が自ら研究開発に携わり、3DシミュレーションとCAD/CAMを融合させた歯科インプラント手術支援システムや、独自の画像再構成技術による高画質歯科用CT装置など、先進的なソリューションを提供してきました。（https://www.icatcorp.jp/）

近年ではAI診断システムやクラウド受発注システムの開発など、さらに事業の裾野を広げており、昨年のコロナ禍においては感染症対策事業部を新設し、個人用防護具（PPE）や感染症対策関連機器の取り扱いを開始しました。

このたびのリアルタイムPCR事業は当社感染症対策事業部における主要事業と位置付けており、迅速・簡便・高精度なリアルタイムPCR検査を広く普及させることで、新型コロナウイルスのみならずさまざまなウイルスや細菌による感染症の研究に寄与していきたいと考えております。

【NSGグループについて】
NSGグループ（日本板硝子株式会社およびそのグループ会社）は、建築用、自動車用および高機能ガラスの分野において世界最大のメーカーのひとつです。従業員数約27,000人、約30カ国に主要製造拠点を有し、100カ国以上で製品の販売を行っています。（http://www.nsg.co.jp）