長野県富士見町で精密機械企業を紹介するサイト「SEIMITSU FUJIMI」をスタート

コロナ禍をチャンスに！70の精密機械企業が集まる町、ネット活用し発信

「東洋のスイス」として、精密機械で名高い長野県諏訪地方にある富士見町は、コロナ禍をきっかけに、富士見町の精密機械企業を紹介するウェブサイト「SEIMITSU FUJIMI」（セイミツ フジミ）を、本日2021年3月26日からスタートします。
「SEIMITSU FUJIMI」では、精密機械産業を育む風土や環境の説明とともに、独自の技術を持つ精密機械企業を紹介し、「精密の町・富士見」としての認知向上、ブランドの構築、そしてメーカーの設計部門や商社の調達部門への情報提供を目指します。

 

「SEIMITSU FUJIMI」https://seimitsu.site/

■富士見町とは
八ヶ岳と南アルプスの間に立地し、山梨県との県境、長野県でも関東圏に近いエリアにあり、東京都から電車・車とも約2時間でアクセスできる富士見町。標高700m〜1,200mの立地を生かし、避暑地や冬のスノーリゾート地として人気があり、レタスやセロリなど高原野菜栽培がさかんです。その一方で、「東洋のスイス」と呼ばれる諏訪湖を中心に広がる諏訪地域に属し、富士見町内の精密機械企業は約70、主要な産業の一つです。

・富士見町ホームページ  https://www.town.fujimi.lg.jp/

 

■富士見町の精密機械産業の要となる水と空気

機械部品や光学製品といった精密機械の生産には、豊富な水と適切な空気が欠かせません。富士見町はこの2点で大きなメリットがあり、精密機械産業が発展してきました。
精密機械の部品洗浄に欠かせない水。富士見町は、日本主要流域の一つである富士川水系と天竜川水系の分水嶺を持ち、八ヶ岳の地下水と、入笠山の地表水からなる清浄な水源が15箇所あります。この清浄な軟水が部品洗浄に利用されています。
また、部品製造において、静電気や錆やカビ、静電気を発生させにくい湿度環境は40～50%、八ヶ岳西麓の標高1000m地点における年平均湿度は約40％（東京都の年平均湿度は60〜70%）。この適切な湿度が精密機械の製造現場で役立っています。

■コロナ禍をチャンスに！オンラインを活用し、70の企業が集う精密の町として発信

 

コロナ禍により、地方では国内最大級規模の工業専門展示会である「諏訪圏工業メッセ」も、2020年は中止となりオンライン商談会としての開催になりました。富士見町では、これを機に、受注機会増加のための取り組みを検討、同町の精密機械産業を育んできた風土と環境、精密機械を作り出す各社の独自技術を伝えるサイト「SEIMITSU FUJIMI」を企画しました。

富士見町の約70の精密機械企業は小規模事業者が圧倒的に多く、自社サイトを持つ企業も少ないのが現状です。また、精密機械で知られる諏訪地方にありながら、富士見町単独では精密機械産業での認知がありません。一方で、1社ごとは小規模であっても、小さな町だからこそ企業同士が協力する気風があり、複数社が連携しての取り組みも行っています。
「精密の町・富士見」としての認知を高めること、それぞれの企業の強みを発信すること、両方を同時に行うことで相乗効果を狙います。
企業単体にフォーカスしたオンライン展示会ではなく、情報を継続的に発信するサイトとし、ターゲットであるメーカーの設計部門や商社の調達部門に情報を届けます。
サイトでは、富士見町内の約70の精密工業企業からまず11社を記事と動画で紹介します。

・富士見町SEIMITSU MAP（企業一覧）  https://seimitsu.site/list/  

 

■「オール富士見」のプロジェクト
「SEIMITSU FUJIMI」は、富士見町内に拠点をもつプランナー、ディレクター、デザイナー、ライター、カメラマンといったスタッフがプロジェクトチームを作り、制作を担当。
富士見町は2015年よりテレワークタウン計画を掲げ、移住促進を行い、公設民営であるコワーキングスペース「富士見 森のオフィス」も開設。コロナ禍で地方移住や多拠点生活が注目されていますが、以前から戦略的な取り組みを行ってきた富士見町だからこそ、多様なスキルを持つ人材の集合が実現しています。

・富士見 森のオフィス　 https://www.morino-office.com

「SEIMITSU FUJIMI」は、本日より順次、「精密紀行」として富士見町の精密機械企業を紹介していきます。
八ヶ岳の麓にある精密の町からの発信に、どうぞご期待ください。