Newtone Technologies社、DRC社と共同で「見た目の肌の透明感」を解析・ビジュアル化する新しい手法を開発

～日本初、顔全体の「見た目の肌の透明感」の数値化に成功～

　肌の画像解析を専門とするフランスのNewtone Technologiese社（本社：フランス・リオン）は、化粧品・医薬部外品の評価を行うDRC株式会社（大阪）と皮膚科学に特化した技術コンサルティングを提供する株式会社CIELと共同で、人の「見た目の肌の透明感」を客観的に解析・評価し「数値化」する手法を開発しました。

合成モデル（Average Face）を使用した透明感スコアのイメージ

　これにより、化粧品会社や一般消費者にとって感覚的に捉えるしかなかった顔全体の「見た目の肌の透明感」を「数値化」することが可能になります。その具体的なメソッドについて「IFSCCメキシコ大会2021」（会期：2021年10月18日～28日）で発表しました。これを受けて、日本の代理店であるDRC株式会社は2022年より日本の化粧品製造・販売各社に対して「透明感解析」サービスの提供を開始いたします。

　「肌透明感」とは、日本化粧品工業連合会によると“皮膚がくもりなく透き通ったように見える状態”と定義されています。これまで透明感は、日本の消費者が最も関心の高い肌特徴であり、化粧品の効果として期待されているものの、客観的な評価法はいずれも複数の計測機器を用いて局所的な肌状態を評価する方法しかなく、一般消費者が感覚的に捉えている見た目の透明感を数値化する方法がありませんでした。

　今回、Newtone Technologiese社が開発した画像取得・診断システム「Colorface」で取得した250名以上の女性の顔全体の画像から1100項目以上のパラメータを抽出し、DRC社の熟練技術者の目視による透明感の評価値と高精度で一致する透明感スコアを算出するアルゴリズムの構築に成功しました。これにより、熟練技術者や複数の計測機器を必要とせず、顔全体の見た目の透明感を数値化することが可能になりました。

 

提供サービス内容
▶サービス名：透明感解析サービス（フルフェイシャル）
▶内容：透明感スコア
・肌の色の均一性、シミ、頬部の色み、ゴルゴ線付近の色、顔の凸部の艶、顔全体の色を解析し、肌の透明感を解析し、ビジュアル化を行います。
▶解析費用：お問い合わせください
▶被験者数：20名～
▶解析に必要な画像取得回数：2-3回
▶効果測定期間：8週間程度を想定
▶サービス提供：DRC株式会社

低透明度の肌

中透明度の肌

高透明度の肌

全顔画像取得・診断システム「Colorface」について
Newtone Technologies社が開発した、革新的な全顔（フルフェイシャル）対応の皮膚画像取得・解析システムです。最新の撮影技術とアルゴリズムにより、顔の毛穴、シミ、シワ、キメ、水分量、炎症など、24項目以上を解析しビジュアル化を行います。また解析項目を組み合わせることで新たな解析項目を創ることも可能に。解析結果を比較することで様々なビフォー・アフター効果を可視化することができます。

全顔画像取得・診断システム「Colorface」

Newtone Technologiese社について
2005年に設立されたNewtone社は、皮膚の画像解析ならびに解析結果のビジュアル化を専門とする企業です。本社はフランスのリオンに所在し、世界的に著名な化粧品会社や各種医療機関、PR会社にその技術を提供しています。The Art of Image, the impact of proof.
https://www.newtone.fr/

DRC株式会社について
化粧品・医薬部外品・食品の有効性および安全性の評価試験を受託する試験機関です。1999年設立。大阪、東京、札幌に試験施設をもち、細胞や三次元皮膚モデルを用いたin vitro試験からヒト臨床試験まで一貫した評価が可能。基礎研究からマーケティング用データ取得まで、顧客の要望にきめ細かく対応した評価試験サービスを提供しています。
https://drc-web.co.jp/