次世代指揮者アカデミー&コンクール募集概要決定!
「第1回ひろしま国際平和文化祭」ひろしまミュージックセッション
令和4年(2022年)1月上旬から募集開始
本実行委員会では、音楽とメディア芸術を柱とした「第1回ひろしま国際平和文化祭(ひろフェス)」を令和4年8月の1か月間、開催いたします。
ひろしま次世代指揮者アカデミー&コンクールは、ひろフェスの音楽部門「ひろしまミュージックセッション(※)」のメイン事業として実施するもので、優れた人材を発掘・育成し、次世代を担う若手音楽家の交流の場を広げ、世界への門戸を広げることを目的としています。本事業では、まず次世代指揮者アカデミーとして、コンクールの前に、広島平和記念資料館の見学や「平和の夕べ」コンサート等の諸行事への参加を通じて広島の平和への取組を学んでいただくとともに、予備審査の課題曲「ハイドンの交響曲」を題材とした下野竜也氏によるワークショップを実施します。その後、次世代指揮者コンクールとして、観客を入れたホールにおいて、第一次審査、第二次審査及びファイナルコンサート(本選)を行うこととしており、他のコンクールにはない特色があります。
この度、令和4年1月上旬からの募集開始に当たり、募集概要を決定しましたので御案内いたします。国内外から多くの方々の御参加をお待ちしております。
※ 広島広域都市圏内で活動する個人・音楽団体、広島交響楽団、若手音楽家や音楽家・指導者を志す若者などが協力・連携し、一緒に演じる(=セッションする)事業を展開していくことから、音楽部門の事業を総称して「ひろしまミュージックセッション」と名付けました。
1 開催概要
⑴ 名 称 次世代指揮者アカデミー&コンクール
⑵ 主 催 ひろしま国際平和文化祭実行委員会
⑶ 時 期 令和4年8月5日(金)~17日(水)
⑷ 会 場 JMSアステールプラザ、広島国際会議場等
⑸ 審査員
・委員長 下野 竜也 指揮者(広島交響楽団音楽総監督、広島ウインドオーケストラ音楽監督)
・委 員 沼尻 竜典 指揮者(神奈川フィルハーモニー管弦楽団音楽監督 2022年4月より)
四方 恭子 ヴァイオリニスト(東京都交響楽団ソロ・コンサートマスター、京都市立芸術大学教授)
細川 俊夫 作曲家(東京音楽大学及びエリザベト音楽大学客員教授)
片山 杜秀 音楽評論家(三原市芸術文化センターポポロ館長)
※審査員のプロフィールについては下部資料を参照ください。
2 今後のスケジュール
3 募集概略
申込方法や課題曲等の募集概略は、以下「ひろしまミュージックセッション」の公式ホームページからダウンロードできます。また、令和4年1月上旬の募集開始時には、同ホームページに応募要項を掲載する予定です。「ひろしまミュージックセッション」公式ホームページ: https://music.hiroshimafest.org
本資料に関するお問合せ
ひろしま国際平和文化祭実行委員会事務局
〒730-0812 広島市中区加古町4番17号(JMSアステールプラザ内)
E mail:hirofes@hirofes.org
「ひろしま国際平和文化祭」公式ホームページ:https://hiroshimafest.org
次世代指揮者アカデミー&コンクール審査委員プロフィール
下野 竜也(シモノ タツヤ)
1969年鹿児島生まれ。
鹿児島大学教育学部音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で学ぶ。1996年にはイタリア・シエナのキジアーナ音楽院でオーケストラ指揮のディプロマを取得。1997年大阪フィル初代指揮研究員として、(故)朝比奈隆氏をはじめ数多くの巨匠の下で研鑽を積む。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員に選ばれ、ウィーン国立演劇音楽大学に留学、2001年6月まで在籍。
2000年東京国際音楽コンクール<指揮>優勝と齋藤秀雄賞受賞、2001年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴びる。
国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、ミラノ・ヴェルディ響、ストラスブールフィル、ボルドー管、ロワール管、ウィーン室内管、カンヌPACA管、チェコフィルハーモニー管、シュツットガルト放送響、南西ドイツフィルコンスタンツ、シリコンバレー響をはじめとした国際舞台での活躍も目覚ましい。
2006年、読売日本交響楽団の初代正指揮者に迎えられ、2013年4月から17年3月まで同団の首席客演指揮者を務める。2011年、広島ウインドオーケストラ音楽監督に就任、14年4月から京都市交響楽団常任客演指揮者、17年4月からは同常任首席客演指揮者となる。2017年4月、広島交響楽団音楽総監督に就任した。
霧島国際音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本をはじめ、数多くの音楽祭にも参加。近年はオペラの分野でも新国立劇場、日生劇場、二期会をはじめとした注目の公演で指揮を務めている。
これまでに出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部科学大臣賞、MBC賞、東燃ゼネラル音楽賞奨励賞、南日本文化賞特別賞などを受賞。鹿児島市ふるさと大使、おじゃんせ霧島大使。
2017年4月、京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻教授に就任した。
沼尻 竜典(ヌマジリ リュウスケ)
びわ湖ホール芸術監督、トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア音楽監督。2022年4月より神奈川フィルハーモニー管弦楽団音楽監督に就任。
ベルリン留学中の1990年、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。以後ロンドン交響楽団、モントリオール交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル管弦楽団、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団、トリエステ歌劇場管弦楽団、シドニー交響楽団、チャイナ・フィルハーモニー管弦楽団等、世界各国のオーケストラに客演を重ねる。
国内ではNHK交響楽団を指揮してのデビュー以来、新星日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、日本センチュリー交響楽団のポストを歴任。2011年夏にはサイトウ・キネン・オーケストラにデビュー。バルトーク『中国の不思議な役人』で成功を収めた。ドイツではリューベック歌劇場音楽総監督を務め、オペラ公演、劇場専属のリューベック・フィルとのコンサートの双方において数々の名演を残し、特にブラームス、マーラー、ブルックナー、ワーグナーなどがドイツメディアの高い評価を受けた。
オペラ指揮者としては1997年に日生劇場制作の『後宮からの誘拐』でデビュー。その後、ケルン歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、バーゼル歌劇場、シドニー歌劇場等へも客演。芸術監督を務めるびわ湖ホールでは、2017年より4年間かけてミヒャエル・ハンペの新演出による《びわ湖リング》を上演、空前の成功を収め、『ラインの黄金』、『ジークフリート』は三菱UFJ信託音楽賞を受賞。2020年3月のコロナ禍で開催された『神々の黄昏』の無観客公演はライブストリーミング配信され、全世界から注目を集めた。
また、2014年1月にはオペラ『竹取物語』を作曲、自らの指揮で初演。国内外で再演されており、びわ湖ホールでの上演は第13回三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞を受賞。これまで出光音楽賞、渡邉暁雄音楽基金音楽賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、毎日芸術賞、中島健蔵音楽賞、文化庁芸術祭優秀賞、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。2021年には《滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールと沼尻竜典》として第51回ENEOS音楽賞 洋楽部門本賞を受賞。2017年春には紫綬褒章を受章している。
四方 恭子(シカタ キョウコ)
神戸生まれ。
東京芸術大学在学中に、第47回NHK毎日音楽コンクール入選。第1回霧島国際音楽祭に東京ブラームスカルテットとして参加し、霧島国際音楽祭賞を受賞する。第15回民音室内楽コンクール第2位及び斎藤秀雄賞受賞。ドイツ国立フライブルク音楽大学に留学し、ヴォルフガング・マルシュナー氏に師事。師のアシスタントも務める。1982年シュポア国際ヴァイオリンコンクール第1位。1990年から2003年までケルン放送交響楽団第1コンサートミストレスとして活躍した。同団とバルトーク・ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番他を録音、その他、フランクフルト放送交響楽団、ソフィア・フィル、スロヴァキア・フィル、NHK交響楽団、札幌交響楽団、京都市交響楽団、東京都交響楽団等とソリストとして共演。1998年には、既にCD化されていたイザイ・無伴奏ヴァイオリンソナタ全曲演奏会をケルンでも行い絶賛を博す。霧島国際音楽祭、サイトウキネンフェスティバル等さまざまな音楽祭に参加。「アフィニス夏の音楽祭」では2002年から2018年まで音楽監督を務めた。2005年より兵庫芸術文化センター管弦楽団コンサートマスター、2009年9月より東京都交響楽団ソロ・コンサートマスター。2009年11月兵庫県文化賞を受賞。現在、京都市立芸術大学教授。
細川 俊夫(ホソカワ トシオ)
1955年、広島生まれ。
1976年から10年間ドイツ留学。ベルリン芸術大学でユン・イサンに、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。1980年、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に初めて参加、作品を発表する。以降、ヨーロッパと日本を中心に、作曲活動を展開。日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場等から次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。2004年のエクサンプロヴァンス音楽祭の委嘱による2作目のオペラ《班女》(演出=アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル)、2005年のザルツブルク音楽祭委嘱のオーケストラ作品《循環する海》(世界初演=ウィーン・フィル)、第5回ロシュ・コミッション(2008年)受賞による委嘱作品である2010年世界初演のオーケストラのための《夢を織る》(クリーヴランド管弦楽団によって、ルツェルン音楽祭、カーネギーホール等で初演、2013年英国作曲家賞受賞)、2011年のモネ劇場の委嘱によるオペラ《松風》(演出=サシャ・ヴァルツ)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とバービカン・センター、コンセルトヘボウの共同委嘱による《ホルン協奏曲─開花の時─》といった作品は、大野和士、準・メルクル、ケント・ナガノ、サイモン・ラトル、ロビン・ティチアーティ、フランツ・ウェルザー=メストなど、世界一流の指揮者たちによって初演され、その多くはすでにそれぞれのジャンルにおけるレパートリーとして演奏され続けている。
2016年、東日本大震災の後の福島をテーマとしたオペラ《海、静かな海》(ハンブルク国立歌劇場委嘱作品。原作・演出:平田オリザ)がハンブルクで初演、大きな注目を集めるとともに、高い評価を受けた。
2001年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選ばれる。
東京交響楽団1998-2007、ベルリン・ドイツ交響楽団2006/2007シーズン、西ドイツ放送局合唱団2006-2008シーズンのコンポーザー・イン・レジデンス、およびネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団2013/2014シーズンのコンポーザー・イン・レジデンスを歴任。2006/2007年および2008/2009年、ベルリン高等研究所からフェロー(特別研究員)として招待され、ベルリンに滞在。2015年モーツァルト・フェスティバル(ヴュルツブルク)のコンポーザー・イン・レジデンス。2012年にはドイツ・バイエルン芸術アカデミーの会員に選出された。
2012年秋、紫綬褒章を受章。2018年度国際交流基金賞を受賞。2021年ゲーテ・メダル受賞。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。2020/21年、広島交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンス。
片山 杜秀(カタヤマ モリヒデ)
若い頃より朝日新聞、産経新聞、レコード芸術、CDジャーナル等で音楽評を執筆。現在は、『週刊新潮』連載や朝日新聞のクラシック音楽評等を担当している。また、ラジオ番組「クラッシックの迷宮」(NHK‐FM毎週土曜日放送中)のパーソナリティとしても活躍中で、この他にも音楽関係書の執筆やテレビ出演等、多方面で活動中である。
2020年4月、三原市芸術文化センターポポロの館長へ就任。
音楽評論家としても高名な片山氏がホールの館長を務めるのは、今回が初であり、音楽関係ほかのメディアでも大きく取り上げられている。
三原市との関りについては、平成22年からポポロで7年開催している文化ボランティア養成講座の講師を務め、ボランティア育成に大きく貢献している。
【主な経歴】
平成20年慶應義塾大学法学部政治学科准教授
平成25年慶應義塾大学法学部教授
平成21年から平成23年まで国際日本文化研究センター客員准教授
現在、吉田秀和賞、小林秀雄賞、尾高賞、サントリー音楽賞、サントリー学芸賞、佐治敬三賞の選考委員
【主な受賞歴】
平成18年 「戦前日本の作曲界の研究」で京都大学人文科学研究所より人文科学研究協会賞受賞
平成20年 「音盤考現学」「音盤博物誌」で吉田秀和賞およびサントリー学芸賞受賞
平成24年 『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』で司馬遼太郎賞受賞
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