イルミナ、国立がん研究センターと提携して、アジアにおける主な死因のひとつに取り組む
アジア諸国を対象に、TruSight™ Oncology 500 ctDNAを用い、上咽頭がんの個別化医療の開発に貢献
Illumina, Inc.は、国立研究開発法人国立がん研究センター(以下、国立がん研究センター)とともに、イルミナのハイスループットDNAシーケンシングを用いて、上咽頭がん患者さんの血液によるゲノムプロファイルと臨床情報を解析する国際共同研究プロジェクトに関する提携を発表しました。この研究プロジェクトは、アジア多施設共同前向き研究「A-TRAIN(エー・トレイン)」の一環として実施されます。
このプロジェクトの主な研究対象の1つは頭頸部の希少がんで、上咽頭に発生するがんです。上咽頭がんはアジア諸国での罹患率は高く、新規症例の80%以上がアジアでみられ、うち東南アジアは全がんの世界的負荷の67%に相当します。また、上咽頭がんは、東南アジアではがん罹患数の第9位、がん死亡者数の第8位を占めています。
イルミナ社 アジアパシフィック&ジャパン担当グローバルコマーシャルヘッド兼ゼネラルマネージャーであるGretchen Weightmanは次のように述べています。「このような有望な国際共同研究に私たちが貢献できることを大変光栄に思います。共同研究を通して、特に有病率の高い、アジア諸国における上咽頭がん患者さんの健康状態を改善し、個別化医療の開発に向けた施策をさらに進めて参ります」
国立がん研究センター中央病院腫瘍内科長の米盛勧先生は次のように述べています。「上咽頭がんはアジアでの発生頻度が高く、治療が困難な疾患であるため、新しい治療法の開発への強いニーズがあります。包括的なゲノムプロファイリングパネルは、この課題解決に役立つ優れたツールで、血液を用いて遺伝子解析が実施されます。イルミナ社のサポートを得て、この重要な研究プロジェクトをアジア諸国で実施できることを嬉しく思います」
国立がん研究センターが主導するこのA-TRAIN研究は、いくつかのアジア諸国で実施される国際共同研究プロジェクトであり、アジアで発生頻度の高いがんのゲノム異常に注目し、新しい治療の開発を目指すものです。子宮頸がん、卵巣がん、卵巣明細胞がん、上咽頭がん、子宮体がん、乳がんの患者さんを対象に、リキッドバイオプシーを用いてゲノム異常を包括的に調べ、治療の詳細や予後などの臨床情報と合わせて、データベースを構築、解析します。
今回の研究は、日本が主導するアジアがん臨床試験ネットワーク構築に関する事業「ATLAS Project (アトラス プロジェクト)」の国際共同研究の一部であり、臨床研究の実施を促進し、個別化医療の開発を目的としています。この研究では、最大96名の上咽頭がん患者さんの血液検体のゲノム解析がイルミナのTruSight Oncology 500 ctDNAパネルを用いて実施されます。
今後1年間、研究により得られたデータをもとに、日本主導で活用し、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムとの国際共同研究のプラットフォームを設立する予定です。これにより、アジア地域におけるがん治療の開発がさらに促進されることを目指しています。
TruSight Oncology 500 (TSO 500)について
TruSight Oncology 500 (TSO 500)は523の既知および新しい腫瘍バイオマーカーを同定するために設計され、研究目的に使用限定された包括的な汎がんアッセイです。TSO 500は腫瘍サンプルのDNAやRNAを使用し、小さなDNAバリアント、融合、およびスプライスバリアントのようながんの進行に重要な意味を持つ主要な体細胞変異を同定します。イルミナはTSO 500の内容に基づき、TruSight Oncology製品群に体外診断用医薬品(IVD)を追加しています。この包括的腫瘍プロファイリングアッセイはTSO 500と同様なケミストリーと分析力を有しています。
イルミナについて
イルミナは、ゲノムのパワーを解き明かすことにより、人々の健康を改善することを目指しています。革新的な取り組みに注力することにより、研究、臨床、および応用市場でお客様に製品を提供しながら、DNAシーケンスおよびアレイベースの技術におけるグローバルリーダーとしての地位を確立してきました。私どもの製品は、ライフサイエンス、腫瘍学(がんゲノム)、生殖医学や遺伝医学、農業およびその他の新たなセグメントでの応用に利用されています。イルミナ製品についての詳細はこちらから:https://jp.illumina.com/ 、またはwww.facebook.com/illuminakk/ をご覧ください。
参考
1 H. Salehiniya, M. Mohammadian, A Mohammadian-Hafshehani, N. Mahdavifar. Nasopharyngeal Cancer in the World: Epidemiology, Incidence, mortality and Risk Factors. WCRJ 2018;5 (1): e1046
イルミナ社 アジアパシフィック&ジャパン担当グローバルコマーシャルヘッド兼ゼネラルマネージャーであるGretchen Weightmanは次のように述べています。「このような有望な国際共同研究に私たちが貢献できることを大変光栄に思います。共同研究を通して、特に有病率の高い、アジア諸国における上咽頭がん患者さんの健康状態を改善し、個別化医療の開発に向けた施策をさらに進めて参ります」
国立がん研究センター中央病院腫瘍内科長の米盛勧先生は次のように述べています。「上咽頭がんはアジアでの発生頻度が高く、治療が困難な疾患であるため、新しい治療法の開発への強いニーズがあります。包括的なゲノムプロファイリングパネルは、この課題解決に役立つ優れたツールで、血液を用いて遺伝子解析が実施されます。イルミナ社のサポートを得て、この重要な研究プロジェクトをアジア諸国で実施できることを嬉しく思います」
国立がん研究センターが主導するこのA-TRAIN研究は、いくつかのアジア諸国で実施される国際共同研究プロジェクトであり、アジアで発生頻度の高いがんのゲノム異常に注目し、新しい治療の開発を目指すものです。子宮頸がん、卵巣がん、卵巣明細胞がん、上咽頭がん、子宮体がん、乳がんの患者さんを対象に、リキッドバイオプシーを用いてゲノム異常を包括的に調べ、治療の詳細や予後などの臨床情報と合わせて、データベースを構築、解析します。
今回の研究は、日本が主導するアジアがん臨床試験ネットワーク構築に関する事業「ATLAS Project (アトラス プロジェクト)」の国際共同研究の一部であり、臨床研究の実施を促進し、個別化医療の開発を目的としています。この研究では、最大96名の上咽頭がん患者さんの血液検体のゲノム解析がイルミナのTruSight Oncology 500 ctDNAパネルを用いて実施されます。
今後1年間、研究により得られたデータをもとに、日本主導で活用し、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムとの国際共同研究のプラットフォームを設立する予定です。これにより、アジア地域におけるがん治療の開発がさらに促進されることを目指しています。
TruSight Oncology 500 (TSO 500)について
TruSight Oncology 500 (TSO 500)は523の既知および新しい腫瘍バイオマーカーを同定するために設計され、研究目的に使用限定された包括的な汎がんアッセイです。TSO 500は腫瘍サンプルのDNAやRNAを使用し、小さなDNAバリアント、融合、およびスプライスバリアントのようながんの進行に重要な意味を持つ主要な体細胞変異を同定します。イルミナはTSO 500の内容に基づき、TruSight Oncology製品群に体外診断用医薬品(IVD)を追加しています。この包括的腫瘍プロファイリングアッセイはTSO 500と同様なケミストリーと分析力を有しています。
イルミナについて
イルミナは、ゲノムのパワーを解き明かすことにより、人々の健康を改善することを目指しています。革新的な取り組みに注力することにより、研究、臨床、および応用市場でお客様に製品を提供しながら、DNAシーケンスおよびアレイベースの技術におけるグローバルリーダーとしての地位を確立してきました。私どもの製品は、ライフサイエンス、腫瘍学(がんゲノム)、生殖医学や遺伝医学、農業およびその他の新たなセグメントでの応用に利用されています。イルミナ製品についての詳細はこちらから:https://jp.illumina.com/ 、またはwww.facebook.com/illuminakk/ をご覧ください。
参考
1 H. Salehiniya, M. Mohammadian, A Mohammadian-Hafshehani, N. Mahdavifar. Nasopharyngeal Cancer in the World: Epidemiology, Incidence, mortality and Risk Factors. WCRJ 2018;5 (1): e1046
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