お茶の水女子大学と「ジェンダード・イノベーション」に関する共同研究を開始
~性差分析により新たな事業の可能性を探索~
株式会社日立コンサルティング(代表取締役 取締役社長:八尋 俊英/以下、日立コンサルティング)は、国立大学法人お茶の水女子大学(学長:佐々木 泰子/以下、お茶の水女子大学)のジェンダード・イノベーション研究所 佐々木成江特任教授と共同で、「ジェンダード・イノベーション」における研究を、2022年7月から開始します。
2022年4月1日に設立された同研究所では、「ジェンダード・イノベーションは研究に留まることなく、現実社会で実践し問題点を解決することこそが求められる領域」と提唱しています。日立コンサルティングは本趣旨に賛同し、産学連携の共同研究を行うことで、日本においてジェンダード・イノベーションを普及させ、ビジネス・研究開発での性差分析の導入をめざします。またジェンダード・イノベーションの考え方を、AI活用などのDX経営戦略分野、中期経営計画や事業・サービス開発計画策定等のコンサルティングに適用していく機会を広げてまいります。
■共同研究内容
科学技術の発展や一人ひとりのQoL(Quality of Life)向上に向けて、①日本におけるジェンダード・イノベーションの事例整備、②海外施策調査、③性差分析の導入プロセス検討を行います。
■ジェンダード・イノベーションとは
ジェンダード・イノベーションは、性差を考慮して研究やビジネスを行うことでイノベーションを創出しようという概念です。過去に見落とされてきた、生物学的性別や社会学的性別等の性差を考慮しながら製品等の開発を進めることで、新しい知見やよりよいサービスが生まれることが期待されます。
■適用事例
これまでの研究開発では、性差が考慮されていない事例が多くありました。例えば、シートベルトは、男性の体型を前提に開発されていたために、妊婦が事故に遭った場合に胎児が死亡するケースが多いことが判明し、設計が見直されています。
これからは、製品開発、医療/ヘルスケア、まちづくり、学校・企業における教育・リスキリングなど、さまざまな場面で、男女における体格や身体の構造と機能の違い、加齢に伴う変化、社会的・文化的影響など、性差の視点を考慮した事業開発・研究開発が加速していくことが期待されます※。
※関連コラム: 「ジェンダード・イノベーション~性差観点の抜け漏れは人命にも影響~」(日立コンサルティング)
https://www.hitachiconsulting.co.jp/column/gendered_innovations/index.html
■日本における今後の展望
既に海外では、政策や公的研究資金の応募要項等に性差分析の観点を組み込んでいる事例があります。日本は諸外国と比較し、後れを取っていますが、「第5次男女共同参画基本計画」や「第6期科学技術・イノベーション基本計画」で、ジェンダード・イノベーションが言及されたことから、今後、本格的な検討が進むと予想されます。
■お茶の水女子大学 ジェンダード・イノベーション研究所について
ジェンダード・イノベーション研究所は、性差の視点に基づいた研究、イノベーション、社会発信を推進する国内初の研究拠点として、2022年4月に設立されました。セックス/ジェンダー差分析に基づく知識の再検討(ジェンダード・イノベーション)を通して、真のイノベーションを創出する産官学連携や政策提言を行っています。
■日立コンサルティングについて
令和2年度の経済産業省の産業経済研究委託事業でフェムテックに関する調査を受注するなど、誰もが自分らしく生き生きと活躍する社会をめざし、早くからその普及啓発に取り組んでまいりました。日立コンサルティングは、社会課題を解決する社会イノベーション事業を進める日立グループのコンサルティングファームとして、Society 5.0の実現やSDGsの達成への貢献を通して持続可能な社会の発展を支えてまいります。
■関連リンク
産官学連携・プロジェクト 学内公募によるジェンダード・イノベーションに関する研究プロジェクト(お茶の水女子大学)
https://www.cf.ocha.ac.jp/igi/j/menu/project/index.html
■共同研究内容
科学技術の発展や一人ひとりのQoL(Quality of Life)向上に向けて、①日本におけるジェンダード・イノベーションの事例整備、②海外施策調査、③性差分析の導入プロセス検討を行います。
■ジェンダード・イノベーションとは
ジェンダード・イノベーションは、性差を考慮して研究やビジネスを行うことでイノベーションを創出しようという概念です。過去に見落とされてきた、生物学的性別や社会学的性別等の性差を考慮しながら製品等の開発を進めることで、新しい知見やよりよいサービスが生まれることが期待されます。
■適用事例
これまでの研究開発では、性差が考慮されていない事例が多くありました。例えば、シートベルトは、男性の体型を前提に開発されていたために、妊婦が事故に遭った場合に胎児が死亡するケースが多いことが判明し、設計が見直されています。
これからは、製品開発、医療/ヘルスケア、まちづくり、学校・企業における教育・リスキリングなど、さまざまな場面で、男女における体格や身体の構造と機能の違い、加齢に伴う変化、社会的・文化的影響など、性差の視点を考慮した事業開発・研究開発が加速していくことが期待されます※。
※関連コラム: 「ジェンダード・イノベーション~性差観点の抜け漏れは人命にも影響~」(日立コンサルティング)
https://www.hitachiconsulting.co.jp/column/gendered_innovations/index.html
■日本における今後の展望
既に海外では、政策や公的研究資金の応募要項等に性差分析の観点を組み込んでいる事例があります。日本は諸外国と比較し、後れを取っていますが、「第5次男女共同参画基本計画」や「第6期科学技術・イノベーション基本計画」で、ジェンダード・イノベーションが言及されたことから、今後、本格的な検討が進むと予想されます。
■お茶の水女子大学 ジェンダード・イノベーション研究所について
ジェンダード・イノベーション研究所は、性差の視点に基づいた研究、イノベーション、社会発信を推進する国内初の研究拠点として、2022年4月に設立されました。セックス/ジェンダー差分析に基づく知識の再検討(ジェンダード・イノベーション)を通して、真のイノベーションを創出する産官学連携や政策提言を行っています。
■日立コンサルティングについて
令和2年度の経済産業省の産業経済研究委託事業でフェムテックに関する調査を受注するなど、誰もが自分らしく生き生きと活躍する社会をめざし、早くからその普及啓発に取り組んでまいりました。日立コンサルティングは、社会課題を解決する社会イノベーション事業を進める日立グループのコンサルティングファームとして、Society 5.0の実現やSDGsの達成への貢献を通して持続可能な社会の発展を支えてまいります。
■関連リンク
産官学連携・プロジェクト 学内公募によるジェンダード・イノベーションに関する研究プロジェクト(お茶の水女子大学)
https://www.cf.ocha.ac.jp/igi/j/menu/project/index.html
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