荒川 修作+マドリン・ギンズ VR作品《問われているプロセス/天命反転の橋―2022 VR版》国際芸術祭あいち2022 にて世界初公開
フランス・エピナールで実現するはずだった幻のプロジェクト。13mの設計模型と制作ノートをもとに、VR作品化!
《問われているプロセス/天命反転の橋》は、フランスのエピナール市を流れる河にかける橋として構想されたが、実現には至らなかったプロジェクト。荒川修作+マドリン・ギンズの中心的コンセプト「天命反転」の礎となる作品であり、その核心は後の《養老天命反転地》(1995)や、《三鷹天命反転住宅》(2005)に引き継がれていく。
橋は21の装置の連鎖からなり、それぞれ「光の身体的推量」、「共同体的凝視のプロセス」などと名付けられ、
いずれも特定の身体的な行為を強いるような造作が仕組まれている。
VR作品は、全長13mの模型や、当時の制作ノート等の資料や他の《天命反転》作品をもとに作成。
実現していれば全長140mとなっていた橋のうち、50mをヴァーチャル空間に再現した。複雑な構造の橋を渡る体験ができる。
この模型とVRのデモ映像は芸術文化センターで展示中。
https://aichitriennale.jp/artists/arakawa-shusaku-madeline-gins.html
会場:愛知芸術文化センターペデストリアンデッキ(名古屋市東区東桜一丁目13番2号)
開催時間:9月3日(土)・4日(日)・17日(土)・18日(日)10:00-17:30
トークイベント:9月2日(金)14:30-16:00
※タイムスケジュールなど詳しくはウェブサイトをご覧ください
https://aichitriennale.jp/event/004986.html
【国際芸術祭あいち 2022公式ホームページ】 https://aichitriennale.jp
荒川 修作+マドリン・ギンズ
ARAKAWA and Madeline Gins
荒川 修作 1936年愛知県生まれ。ニューヨーク(米国)を拠点に活動。2010年、同地にて没。
マドリン・ギンズ 1941年ニューヨーク(米国)生まれ。ニューヨーク(米国)を拠点に活動。2014年、同地にて没。
美術家の荒川修作と詩人のマドリン・ギンズは、共に哲学・科学・芸術を統合する創造家を意味する「コーデノロジスト」を称した。荒川は初期の立体作品から一連のダイヤグラム絵画作品を経てギンズとの建築作品に至るまで、一貫して世界を多様に認知する方法を、身体を中心とした環境を創造し模索し続けた。代表作に「意味のメカニズム」(1963年-)、「問われているプロセス/天命反転の橋」(1973-1989年)、建築作品に奈義町現代美術館の「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」(1994年)、「養老天命反転地(1995年)、「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」(2005年)などがある。
主な個展は「荒川修作展 絵画についての言葉とイメージ」(1979年、西武美術館、東京)、「荒川修作の実験展―見るものがつくられる場」(1991-92年、東京国立近代美術館他)、「Reversible Destiny ─ Arakawa/Gins(1997年、グッゲンハイム美術館、ニューヨーク、米国)など。
作品クレジット
Arakawa + Gins, The Process in Question/The Bridge of Reversible Destiny―2022 VR version, 2022 Head mounted display.
Originally developed in 2021 and updated for the Aichi Triennale by the Alternative Machine Inc.
(Direction: Takashi Ikegami , Atsushi Masumori; VR system development: Atsushi Masumori, Itsuki Doi; Sound system development: Itsuki Doi)
Produced by KIRINZI inc. and μ. inc.
Research assistance provided by the ARAKAWA+GINS Tokyo Office and the Reversible Destiny Foundation
The original bridge ©2016 Estate of Madeline Gins.
The VR bridge ©2022 Alternative Machine Inc.
荒川修作+マドリン・ギンズ《問われているプロセス/天命反転の橋―2022 VR版》
ヘッドマウントディスプレイ
2021年よりAlternative Machine Inc. によって開発・製作が進行中のVR作品。国際芸術祭あいち2022年版。(制作指揮・監督:池上高志、升森敦士; VRシステム開発:升森敦士、土井樹; 音響システム開発:土井樹)
プロデュース:KIRINZI inc.、μ. inc.
協力・研究支援:荒川+ギンズ東京事務所、Reversible Destiny Foundation
《問われているプロセス/天命反転の橋》©2016 Estate of Madeline Gins.
《問われているプロセス/天命反転の橋―VR版》©2022 Alternative Machine Inc.
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