ハニートラップ（甘い罠）を仕掛けたのはだれか？　現代アーティスト山口典子個展「WANTED」

ハニートラップを仕掛ける女性たちの肖像画シリーズ「WANTED」と、パリフォトのオープニングパフォーマンスなどでアジアのコレクターに人気の初期作KEITAI GIRL、近年の油彩作品などを一堂に展示

gallery ayatsumugi（株式会社ayatsumugi 代表：友川綾子）は、2022年9月17日（土）〜9月25日（日）まで、日本橋人形町の空き地下スペースを活用し、現代アーティスト山口典子の展覧会を開催する。シリーズごとに作風のことなる山口の代表作であるKEITAI GIRLと近作をはじめて一堂に展示することで、山口独自の感性をあぶりだす。また、展覧会にあわせて今回のメインテーマである「WANTED」の作品世界を拡張した体験型パフォーマンス、山口みずからがファシリテーションするアートシンキングのワークショップなどのイベントも開催する。展覧会に先行しAmazonにて、KEITAI GIRLを漫画化した電子書籍『Keitai Girl Version H』を発売中。

本展の販売作品には、スタートバーンが構築するブロックチェーンインフラ「Startrail」のNFTを発行します。

 

左：山口典子ポートレイト 右：WANTED

 

展覧会概要
山口典子個展「WANTED」
2022年9月17日（土）〜9月25日（日）
時間：12:00〜19:00（火・休）
場所：水天宮スタジオB1（東京都中央区日本橋人形町2-1-9 B1）
日比谷線人形町3分、半蔵門線水天宮前1分
主催・企画：gallery ayatsumugi
協賛：合同会社クリエイティブブリッジ

アーティスト

 

山口典子（やまぐち　のりこ）

 

1983年兵庫県生まれ。2007年京都市立芸術大学大学院絵画コース油画専攻修了。KEITAI GIRL(2004–2015)、PEPPERMINT GIRL(2007)などのシリーズで、ネット社会における人間のコミュニケーション感覚の変容や、独特な皮膚感覚に基づいた作品を発表してきた。人間の感覚や感情、コミュニケーションのあり方を主題に、アナログとデジタル表現を行き来しつつ、写真、ビデオ、立体、パフォーマンス、ドローイング、漫画、アニメーション、ときには3Dプリンターやソフトを駆使し幅広い表現技法を扱う。「わたしだけの世界を、みんなのワールドへ」をテーマにデザイン会社mugwump主催。主な展覧会歴に、個展「Plaque」(MEM、東京、2015)、「第七回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、2015)、「かけがわ茶エンナーレ」(掛川城竹の丸、静岡、2017)、「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」(兵庫、2019)など。主な受賞歴に、2004年第一回現代美術コンクール入賞 (大阪府立現代美術センター)、2018年Sovereign Art Prize入選 (香港)など。
https://www.yamaguchinoriko.com/


展示作品シリーズ解説
 

KEITAI GIRL（2004〜2015）

KEITAI GIRL（2004〜2015）
山口が大学在学中から手がけた作品シリーズ。携帯のキーパットをボディスーツ一面に配置したスーツをつくり、着用したセルフポートレートをネット上で披露。作品が注目を集め、パリフォトや台湾アートフェアのオープニングパフォーマンスとして招聘された。その後も各地でパフォーマンスを展開するが、リーマンショックの煽りで制作費の捻出が難しくなり、シリーズ制作を断念している。2010年にはKEITAI GIRLのボディスーツがクリスティーズ香港に出品され、落札された経歴がある。2022年にKEITAI GIRLを漫画化した電子書籍『Keitai Girl Version H』を出版。

『Keitai Girl Version H』山口典子著 ayatsumugi publishing 770円
https://amzn.to/3dxyGZh




WANTED（2021〜）

un petit GARAGE（銀座）2021年

コロナ化をきっかけに制作をスタートした、ハニートラップを仕掛ける女性たちの水彩ポートレートシリーズ。昨年6月〜8月までun petit GARAGE（銀座）にて発表。情報から受ける疑惑や不安を提示した。本展では、あらたな作品体験の手法としてポートレイドモデルを「WANTEDガール」として公募。応募者のポートレイトは展覧会にて展示販売される。また9月24日、25日にはポールダンスやバーレスクで活躍するダンサーMECAVによる作品世界を拡張したパフォーマンスを実施（詳細は下記イベント欄）。






イベント情報

■Art Thinking トークセッション＆ワークショップ「企業・地域 ×アートの現在地」
企業や地方コミュニティのなかで、アートが発揮するプレゼンスを読み解くトークセッションを開催。新潟の企業社員とアーティストとの交流プロジェクトを実施している「アート・レンダリング・プロセス」を、現在進行形の事例として紹介するほか、フランスのビジネススクール「ESCP」のSYLVAIN BUREAU（シルヴァン・ビューロウ）が開発したアート思考メソッドを、認定ファシリテーターの山口典子が紹介。アートと他分野の協働を含む歴史的文脈を踏まえて、コミュニティとアートのさらなる可能性を検証する。WANTED展覧会場で行われるワークショップでは、現在企業向けに開発中の、内面探求と内面にひもづく多種表現の手法を実験的に提供する。

トークセッション（90分）

日時：9月17日（土）10時〜11時半
場所：オンライン（zoom）
対象者：企業経営者、人材開発担当者などのビジネスパーソン
登壇者：山口典子（現代アーティスト）、柳田庸子（アート・レンダリング・ディレクター / マーケティング・コンサルタント）、友川綾子（gallry ayatsumugiディレクター / プロセスワーク・コーチ）

ワークショップ（120分）＊トークセッションの事前参加を推奨します
日時：9月22日（木）19時〜21時
場所：水天宮スタジオB1（東京都中央区日本橋人形町2-1-9 B1）
対象者：企業経営者、人材開発担当者などのビジネスパーソン
ファシリテーター：山口典子（現代アーティスト）
ディレクション：柳田庸子（アート・レンダリング・ディレクター / マーケティング・コンサルタント）
コーディネーター：友川綾子（gallry ayatsumugiディレクター / プロセスワーク・コーチ）

参加費：トークのみ 1,000円、トーク＆ワークショップ 5,000円
申し込み先：Peatix（申し込み受付は8月後半よりスタート予定）
 

柳田庸子

柳田庸子

アート・レンダリング・ディレクター / マーケティング・コンサルタント

東京生まれ。津⽥塾⼤学卒業。彩む（たむ）主宰。食品メーカーにて、輸⼊実務、BtoB商材の新規事業⽴ち上げ・販売促進、BtoC商品のブランドマネージメント・販促企画、コーポレートブランディング、広告、広報などを担当し、独⽴。 企業・事業リブランディング、ブランド戦略を軸にしたコミュニケーション、営業企画などを中心に、食品メーカーだけでなく、インテリア、スタートアップ企業などのマーケティング支援を⾏う。 2020年に、アート思考をビジネスに実装する「アート・レンダリング・プロセス」の開発を始める。https://art-rendering.com/


 

友川綾子

友川綾子
gallry ayatsumugiディレクター / プロセスワーク・コーチ
京都芸術大学卒。ICF（国際コーチング連盟）認定ACC。Bunkamura Gallery、ギャラリーヤマネでアートマーケットを経験。3331 Arts Chiyoda立ち上げ期に広報を担当したのち、2010年にフリーランスとして独立。以降、市民協働型アートプロジェクトや芸術祭の現場で広報、編集、ライティング等を手がける。協働した代表的なプロジェクトに韓国・ソウル「フェスティバル・ボム」、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020など。2021年6月にgallery ayatsumugi設立。著書に『世界の現代アートを旅する』。

https://www.ayatsumugi.net/



■Performance of WANTED
ポール/バーレスクパフォーマーで、やなぎみわステージトレーラープロジェクト「日輪の翼」にも出演歴のあるMECAVが、WANTEDの作品世界をオリジナルパフォーマンスとして構築・披露する。各回定員10名。10分程度の短いパフォーマンスの後、鑑賞者ひとりずつがパフォーマーとのフォトセッションを楽しめる。

日時：9月23日 17時00分〜、17時45分〜、18時30分〜
　　　9月24日 17時00分〜、17時45分〜、18時30分〜
定員：各回10名
参加費：2,500円（オリジナル1ドリンク付き）
申し込み先：Peatix http://ptix.at/ZYRLeS
パフォーマー：MECAV
音楽：奥野和憲

MECAV

MECAV
ドリーミーでデンジャラス！花火のように世界を彩るポールパフォーマー・バーレスクパフォーマー。国内外問わず活動。時に芝居、アートプロジェクト、芸術祭、ミュージシャンとのセッションなど枠にとらわれる事なく取り組んできた。近年は複数のパフォーマーとイベントを主催、プロデュースしている。
https://mecav-k.amebaownd.com/




奥野和憲
大阪音楽大学短期大学部及び大阪芸術大学卒業大阪芸術大学大学博士課程前期課程修了。大阪芸術大学大学院博士課程後期課程単位取得満期退学。作曲家・川島素晴氏に作曲を学ぶ。イベントの音楽、店舗のBGMのプロデュースや映像作家などのアーティストへの楽曲提供を始め、様々な音楽の制作を行っている。Paris Photo 2008「KEITAI GIRL MARCHING」（在仏日本領事館認定日仏国交150周年認定事業）の音楽や「ART HONGKONG 2010」オープニングパフォーマンス音楽などのイベントを始め、テレビ番組のタイアップ曲やラジオ番組のジングルの制作。コミュニティFMでの番組制作・音楽・パーソナリティ、ウェブライター、ギター講師、大学の特別講義の講師として招待される等、活動は多岐に渡る。2021年、三重とこわか国体テーマソング担当、ベルギーのレーベルより3枚のアルバムをリリース配信。