なぜ悲劇は繰り返されるのか。「教師の過労死」と「教師の自殺」に迫った1冊。『先生を、死なせない。』、8月3日発売!
教師の悲劇を繰り返さないために、今、何ができるのか。事実を徹底的に検証し、解決に向けた方策を提示する!
教師の過労死はなぜ繰り返されるのか、どうすれば止められるのか―――
2022年8月3日、教育開発研究所は、教師の過労死を真正面から取り上げた『先生を、死なせない。』を刊行しました。
「学校の働き方改革」が言われて久しいですが、長時間労働解消に向けた学校や教育行政の動きは遅々として進まず、また勤務時間の過少申告が横行するなど、形骸化しつつあります。
そのようななか、過労死や過労自殺する教師があとを絶ちません。公務災害として認定されただけも、ここ数年で毎年、10人前後の教職員が亡くなっていますが、これも「氷山の一角」に過ぎません。
コロナ禍のなか、多くの教職員の労働環境はますます悪化している現状で、このままでは、教師の過労死はまた繰り返されてしまいます。教師を「死と隣り合わせ」の仕事にしないために、教育行政・学校・教師、そして社会はどう動き出せばよいのか――。
本書では、教師の過労死のご遺族として過労死防止に向けた活動をされている工藤祥子さんと、外部から学校支援を続けられている妹尾昌俊さんのこれまでの活動や、100件近くの過労死事案の収集・分析を行った結果、また国の統計データ等々をもとに、教師の過労死等の現実を掘り下げ、過労死を防ぐために今、どうすればよいのか、具体策を提示します。
■著者紹介■
妹尾昌俊(教育研究家、合同会社ライフ&ワーク代表)
野村総合研究所を経て、2016年から独立。全国各地の教育現場を訪れて講演、研修、コンサルティングなどを手がけている。学校業務改善アドバイザー、中教審「学校における働き方改革特別部会」など、国・自治体の委員も多数経験。
工藤祥子(神奈川過労死等を考える家族の会代表、厚生労働省過労死等防止対策推進協議会委員、元小学校教員)
2007年、公立中学校教員の夫を突然亡くし、5年半以上の時間をかけて公務上災害の認定を得る。教師の働き方の改善に過労死等防止の観点からとりくみ、講演活動や大学等への啓発授業などを行う。官民問わず、過労死で亡くなったご遺族のフォロー、また弁護士と共に過労死等の防止活動を進める。
『教先生を、死なせない。―教師の過労死を繰り返さないために、今、できること』
A5判/272頁/定価2,420円/ISBN978-4-86560-557-0
商品紹介ページ
https://www.kyouiku-kaihatu.co.jp/bookstore/products/detail/000557
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