【園児バス置き去り防止システム】を株式会社TCIが2022年10月3日に発売
エンジンを切った後に装置が作動 AIが車内の置き去りを検知しブザーで車外にお知らせ
株式会社TCI(本社:大阪市淀川区、代表取締役:尾﨑俊行、以下「TCI」)はTCI独自で開発をしたバス車内置き去り防止装置(品番:SOS-0001)を2022年10月3日(月)に発売します。人間を自動で検知すると大音量ブザーで車外に警告音を発するAIカメラを車内に搭載し、車両のエンジンが停止した60秒後から起動するシステムにすることで、車内に取り残された人間を検知し、置き去りを防止する装置となっています。品番のSOSは、SYANAI(車内)のS・OKIZARI(置き去り)のO・SHINAIDE(しないで)のSを表しており、取り残された園児や生徒に代わってSOSを出すことを目的として命名。大手フォークリフトメーカーや大手重機会社などで導入されているTCIのAIカメラソリューションを独自に応用開発することで、置き去り防止対策の完全自動化を実現しました。
開発背景
昨年のニュースで、バス車内置き去りによる園児が熱中症で死亡するという悲惨な事件をを受けて、事件の被害者の方と同年代の2児の父でもあるTCIの代表である尾﨑は、悲痛な思いとともに園児送迎の管理体制に憤りを感じ、「ヒューマンエラーでは済まされない。再発防止に向けて早急に改善が必要。」と製品開発のスタートを切りました。
それ以降、他のどのプロジェクトよりも先行して開発に取り組んでおりました。
そして、先日の2度目の事故が起きたことをニュースで知り、一刻も早く世の中の幼稚園送迎バスやスクールバスにSOS-0001を搭載して欲しいという一心で開発を急ぎ、2022年9月初旬、開発に成功しました。
置き去りにされてしまった子供たちはどれだけ苦しい、辛い思いをすることでしょうか、そのことを思い、当人の辛さを想像すると本当に毎日胸が締め付けられてしまいます
幼児は車内に閉じ込められてしまった場合、自力で脱出することもほぼ不可能です。
声を出すこともできません。(クラクションを鳴らすことなど教えたところで、暑さと怖さの中でパニック状態ではほぼ不可能だと考えております。)
万が一の場合、車内に閉じ込められた本人の代わりにSOSを車外へ発信する装置(SOS-0001)を一刻も早く導入してこの様な事故を二度と起こさないでほしいという強い思いで製品化に至りました。
SOS seriesは、車内置き去り確認作業を完全オートメーション化
ドライバーや職員の日々の車内点検作業にプラスアルファとしてご活用いただけます。
SOS-0001の特長
◆置き去り防止のシステム
エンジン停止した60秒後よりバッテリー起動し、AIカメラシステムが立ち上がります。その後、約2時間起動した後、自動で停止します。
これにより、ドライバーが車を離れた後でも、AIが監視を続けます。
◆AI機能を搭載したカメラ
車内に設置する当カメラにはAI(人工知能)が搭載されており、検知範囲に入った「人間の姿のみ(幼児も含む)」をAIが自動で認識・判断し警告音を発することができます。
◆4台のAIカメラで死角を防ぐ
1台のモニターに接続できるカメラは最大4台です。
導入する車両サイズ合わせて、4台のカメラ(水平視野角140°)を設置し、死角をカバーすることで、様々な状況に合わせて車内の人間を置き去りにしない工夫を施すことが可能となります。
◆聴覚・視覚での警告システム
当製品のブザーはAIカメラが人間を検知すると、大音量の警告音を発します。
音(聴覚)と光(視覚)で周囲に知らせることで、より確実な置き去り防止につながります。
また、当製品のブザーは、防塵防水規格IP56を取得しているため、粉塵の侵入防止、波浪またはすべての方向から強い水流を受けても影響がないとされる規格を取得しております。
安全なバッテリーを使用
◆安全性の高い「LiFePO4」バッテリー採用
SOS seriesのバッテリーは、ハイブリット車の駆動用バッテリーとしての実績がある「LiFePO4」(リン酸鉄リチウムバッテリー)を採用しています。
そのため、SOS seriesは、車内の置き去り防止装置として、カーバッテリーへの負担を大幅に軽減しつつ、AI(人工知能)による停車後の車内監視を可能にします。
◆バッテリーの充電時間はわずか50分
当製品のバッテリーは約50分で0%から100%にまで充電することができます。
◆安全設計
お子様を乗せる車両でも安心して使用できる安全性を最優先しました。
(1)電流センサー
過充電・過放電・過電流センサーを内蔵し、異常を検知すると安全の為に動作を停止します。
(2)温度センサー
バッテリーセル、基盤、ボディの3箇所に高温を検知するセンサーを内蔵し、異常を検知すると安全の為に動作を停止します。
JAFによる実証実験で、夏の炎天下での車内温度は55℃、直射日光に晒されるダッシュボード付近は74℃まで上昇するとされていますが、当製品のバッテリーはこのようなテストにも問題なく耐えており、夏の炎天下での使用の際の安全性にも問題はございません。
◆日本独自基準のPSE検査に合格したバッテリーを採用
SOS seriesのバッテリーは日本国内での販売に必要な独自の基準、PSE検査の合格品です。
※PSEマークは、2019年2月から規制が厳格された「電気用品安全法」に基づいて厳しい安全基準が設けられています。
◆リチウムイオン電池国連勧告輸送試験UN38.3に合格
SOS seriesのバッテリーはリチウムイオン電池危険物の輸送のための検査の合格品です。
※米国空港でのリチウム金属電池の火災事故(2003年)などをきっかけに広範囲な危険物の国際輸送の安全基準を定める国連「危険物輸送上の勧告テストと基準のマニュアル」にリチウムイオン電池(LiB)の輸送規制が設定されました。
遠隔通信オプションでより確実に置き去りを防止
オプションとして60mの通信可能な遠隔ブザーも導入可能です。
これにより、AIカメラが車内の人間を検知すると、車両のブザーと同時に、離れた場所の職員室や教室内などでオプションブザーが作動します。
SOS-0001で解決できること
SOS-0001を活用することで、ヒューマンエラーによる車内置き去りの見落としを防止し、こどもたちの命を守ります。
周知徹底などの対策を講じていたり、アプリなどで点呼をしていても、ありとあらゆる状況が、予期せぬヒューマンエラーを生み出してしまいます。確認の徹底は勿論ですが、ヒューマンエラーをテクノロジーが補填するシステムを構築することで、「万が一」による悲惨な事故を未然に防ぐことに繋がります。装置を導入することで、人員が不足している幼稚園や保育園などにおいても、確認をオートメーション化することが可能となります。
製品仕様
起動電圧:12V
搭載バッテリー:LiFeP04 リン酸鉄リチウム(PSE認証取得済製品)
AIカメラ:深層学習カメラ 水平視野角140°
モニター:高精細HDタッチパネルディスプレイ(最大4カメラ分割表示)
防水LEDブザー:107dB
エンジン停止後起動タイマー装置
キャリブレーションユニット
オプション:ワイヤレス送信ブザーパトライト(60m)
置き去り防止装置搭載車両ステッカー
製品概要・販売価格
製品名:SYANAI・OKIZARI・SHINAIDE(車内置き去り防止装置)
品番:SOS-0001
発売予定日:2022年10月3日(月)
本体価格:550,000円(税別)
ワイヤレスパトライトオプション(送信機・受信機・パトライト):180,000円(税別)
使用場所:幼稚園・保育園の送迎バスなど、あらゆるスクールバスと送迎車両に対応
使用者:幼稚園・保育園・塾・学校等における全ての責任者・経営者・バスレンタル業者
製品保証期間:お買い上げ日から3年間(内臓バッテリーは2年間)
取付保証期間:永久保証(取り付けに関する不具合など)
販売方法と製品の取付に関して
製品の販売は、TCI営業部まで直接お問い合わせ、またはHPのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
また、当製品の取付には専門的な取付工事が必要です。取付には当社取付サポート担当または、当社協力店の専用作業員が現地までお伺いし、お取り付けします。
TCIは既存事業であるトラサポくんの重機、トラック電装品取付事業で得たネットワークを活用し、全ての車両に対して日本全国の取付対応が可能です。
お問い合わせ先
株式会社TCI(本社営業部)
〒532-0012 大阪府大阪市淀川区木川東2-5-41
TEL:06-6885-7250
E-Mail:honsya@tci-osaka.com
HP:https://www.tci-car-item.com/contact
お電話でのお問合せの際は、園児バス置き去り防止システムの件でとお伝えください。
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