大地と炎の記憶を旅するレンガの照明器具。デザイナー進藤篤と織部製陶株式会社のコラボレーション作品「DIG-DUG」を発表。10月21日~30日「ブルーボトルコーヒー 六本木カフェ」にて展示会を開催。
新進気鋭のデザイナー進藤篤 氏と、オーダーメイドに特化するタイルメーカー、織部製陶株式会社(以下、織部製陶)による、コラボレーション作品「DIG-DUG(ディグ ダグ)」を発表します。織部製陶の独自技術である「クレイマイスター仕上」を用い、照明器具のプロトタイプとして、大地と炎を想起させるライティングオブジェクトが誕生しました。
2022年10月21日~30日「ブルーボトルコーヒー 六本木カフェ」にて本作の展示会を開催します。
大地と炎の記憶を旅する
大地(土)を固め焼成した「煉瓦」は、今日までほとんど姿を変えることなく、主要な建材として用いられている。 本展示では、現代のインテリアシーンに寄り添うデザインオブジェクトを展開。煉瓦が作られた古の時代、先人たちも土や炎を前に素材と対峙していたのかもしれない。時を掘り起こし、創造の起源を巡る。
[展示会概要]
会期:2022年10月21日(金)〜30日(日)
時間:8:00〜20:00
場所 :ブルーボトルコーヒー 六本木カフェ / BLUE BOTTLE COFFEE ROPPONGI CAFÉ
〒106-0032 東京都港区六本木 7-7-7
URL:https://store.bluebottlecoffee.jp/pages/roppongi
※入場無料
※会場にご来場頂く皆さまには、安心してご覧頂けるよう、感染拡大防止に細心の注意を払い、対策を強化しております。
※この展覧会は、DESIGNART TOKYO 2022 の公式プログラムです。
https://designart.jp/designarttokyo2022
- 作品概要:DIG-DUG (ディグ ダグ)
大地の力強さそのものを眺める
大地をくり抜いたような造形と、土の質感が印象的な煉瓦の照明器具。高温の炎の中で焼かれた静かなるエネルギーをプリミティブな造形に落とし込み、光のオブジェクトとして現代の生活へ提案する。
絶妙な色味や質感によって「大地本来の力強さ」を表現する為、織部製陶独自の技術である「クレイマイスター仕上」と呼ばれる手法を用いた。製造工程で1点1点手を加える事で、工芸品とも言える固有の趣が生まれる。形成した陶土を48時間乾燥させたのち、全長50mの連続窯を通し、1320度の高温還元焼成窯で48時間かけて焼き上げる事で、独特の風合いをまとい、土と炎の力強さが宿るオブジェクトが生まれた。
本展示では煉瓦を彷彿とさせる赤色の作品「AKANE」、大地本来の土の色味を生かした茶色の「KOGARE」、そして黒色の陶土をまとった「YORU」の3点を展示する。
デザイン:進藤 篤(ATSUSHI SHINDO)
サイズ: φ90mm × h190mm(台座: φ128mm ×30mm)
素材:陶器、真鍮 (台座) 、LED照明
制作:織部製陶株式会社
- デザイナー 進藤篤 コメント
陶器(煉瓦)を使った作品を作ろうと思い立ったとき、最初に浮かんだイメージは「大地そのものを掘り起こす」というアイデアでした。陶器の本来の素材である土(大地)に立ち返り、そのずっしりとした重さや、しっとりと冷たくも暖かい質感を手に触れられる造形で残したいという思いから、極力シンプルなデザインにしたいと思いました。それは、1960年代後半から70年代前半にかけての美術界における「もの派」での関根伸夫さんの作品「位相 一 大地」(1968)に通ずる考え方であり、本作はそのオマージュとも言えます。
ライティングオブジェクトとして、本作では台座を金属で制作し、その内部にLED照明を仕込んでいます。光の色合いは黄色に近く、土の色味と合わさる事でより濃く、深いオレンジ色の温かみのある光の色彩となります。これは焼成のプロセスの中での1320度もの高温で焼かれる炎の力強さにも通じます。
進藤 篤(ATSUSHI SHINDO)
1991年生まれ。東京藝術大学大学院デザイン専攻過程修了。インテリアデザイナーとしてホテル・オフィス・商業空間等のデザインに携わる。個人プロジェクトでは、より無垢な眼差しを起点に、空間・インテリアオブジェクト・アート作品等、多岐にわたる作品を発表。日常にある物事を捉え直し、素材の新たな可能性や、根源的な美を探る。
https://www.atsushishindo.com
織部製陶株式会社
1978 年創業の特注タイルメーカー。三菱一号館の復元プロジェクトにも参加。クレイマイスター仕上(製造特許取得済み)製品を主軸に、国内外で数多くの実績をもつ。
http://www.olivebricks.co.jp
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