骨盤底筋の柔軟性に着目した「尿もれ予防」研究のクラウドファンディングを実施中【筑波大学】

ボールの上に座って骨盤底筋を柔らかくする方法を検証し、尿もれ予防を世の中の当たり前にしたい！

筑波大学（人間総合科学学術院 スポーツ医学学位プログラム）の大西安季は、世界で25～45％と報告されている尿失禁（尿もれ）に対する新たな予防対策の開発を目的に、骨盤底筋の柔軟性に着目した研究のクラウドファンディングを実施いたします。腹圧性尿失禁（咳、くしゃみ、運動など腹圧がかかった瞬間に漏れる）に対して、骨盤底筋を鍛えるのではなく、柔らかくすることで筋肉のパフォーマンスを高めるという新しい視点を用いて効果検証を行います。根本的な対策をしていない、続けられないという現状において、尿もれ予防をすることが当たり前の社会作りに繋がることを目指します。

腹圧性尿失禁のある20-64歳の女性を対象に、非対面で行う骨盤底筋のセルフマッサージを12週間実施していただき、自覚的な尿もれ症状がどのように変化するかを検証し、腹圧性尿失禁に対する新たな予防対策の1つと成り得るかを検討します。

尿もれは高齢者や出産後の女性の問題として捉えられがちですが、出産未経験の女性や若年女性、アスリートなど幅広い世代で共通している課題です。
現在の予防・治療の第1選択肢である骨盤底筋トレーニングの有効性は確立されていますが、力を入れる感覚の曖昧さなどから継続できないという課題があります。そこで、簡易的で継続しやすい新たな方法の有効性を見出していきたいと考えています。尿もれ予防の選択肢が増えることで、予防行動を促進させること、また従来の骨盤底筋トレーニングを補填する可能性もあり、尿もれ予防全般の促進に繋がると考えています。
 

■クラウドファンディング実施の趣旨
このクラウドファンディングを通して、性別や分野を問わず多くの方々に尿もれ予防について知っていただき、人知れず悩みを抱えている方々の症状の解決に貢献すること、デリケートな症状ゆえに広まり難い疾患の認識、予防の知識など社会的な認知度、理解を広めていきたいと考えております。ぜひ皆さまからのあたたかいご支援、応援をお願いいたします。

■本研究の特徴

1. 非対面のプログラム：「尿もれ」という非常にデリケートな症状がゆえに、人に知られずに改善したいと考えている人が多いことを踏まえ、完全に非対面で行うプログラムとなっています。
2. 柔軟性に着目：尿もれのある女性の骨盤底筋が必ずしも弱いわけではないこと、尿もれのある人の骨盤底の硬さが報告されていることから、鍛えるという視点から離れ、「柔らかくする」というアプローチです。
3. 実施方法の簡易性：骨盤底筋を強化する骨盤底筋トレーニングにおいて、上手く収縮できたか分からない、実際に意識的に収縮できない女性がいるため、骨盤底筋の感覚が分からなくても実施できる方法を提案します。

■リターンについて
個人の皆さま向け、また企業・団体の皆さまにもセミナーや社内研修などにご活用いただけるようリターンをご用意しています。

• お礼のメッセージ　1,100円
• 研究報告レポートにお名前掲載　5,500円
• オンラインサイエンスカフェ　11,000円
• 骨盤底筋のセルフマッサージのオンライン解説　33,000円
• 尿もれ予防対策の個別オンラインレッスン　55,000円
• 個別ディカッション　110,000円
• 出張講義　220,000円

■クラウドファンディング実施概要
プロジェクトタイトル：セルフマッサージで、尿の「ちょい漏れ」予防が当たり前の社会に！
プロジェクトページ：https://prize4.academist-cf.com/projects/289
目標金額：100万円（All or Nothing形式）
募集期間：実施中～5/11(木)まで
資金の使途：研究に係る物品購入・資料製作費、広告宣伝費、論文掲載費

■研究実施機関情報
筑波大学 人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 スポーツ医学学位プログラム 柴田愛研究室
担当者：大西安季