自動車アフターマーケット市場を変革する「TCJ」が診断機業界でSaaSを提供
2024年10月から始まるOBD車検をモバイルアプリ・サブスクモデルで支援
※On Board Diagnostics(車載式故障診断装置)を使用した自動車検査
■TCJ設立の背景
自動車業界は今、CASE(Connected、Autonomous/Automated、Shared、Electric)の登場により大きな変革期を迎えています。特に、安全運転支援や自動車の電動化(HV、PHV、EV、BHV)では、センサーやアクチュエータ制御の高度化、多様で複雑なソフトウェア、およびエネルギーの効率変換管理など、制御間通信の大容量高速化やプロセッサの高度化が進んでいます。従来の装置を含め、自動車に搭載される装置の多くが電子的に制御される中、故障診断に適した装置の普及や不具合を的確に感知して誤作動や事故を未然に防ぐことが重要な課題として挙げられています。
そのような中、国土交通省は、2021年10月1日から点検基準の一つとして「車載式故障診断装置の診断結果(OBD点検)」を義務化しました。また、2024年10月からは、新型の乗用車やバスやトラックの車検時に「自動車の電子的な検査(OBD検査)」が開始されます。これに伴い、診断機の需要や利用は今後急速に拡大すると見込まれています。
TCJは、診断機をモバイルアプリ(iOS/Android)で提供し、月額定額制のサブスクリプションモデルでOBD検査などへのサポート、自動車修理工場や中古車販売会社の業務効率化、およびコスト削減を実現してまいります。また、様々なパートナーと連携を進めることで自動車アフターマーケット業界のエコシステムを作ってまいります。
■診断機業界でScantool as a Serviceを展開
TCJは、診断機業界でScantool as a Serviceを展開すべく、「TCMa(Think Car Mobile app)」をThinkCar(THINKCAR Technology Co., Ltd.)と共同開発しました。サポート対象車両77ブランドで6月15日から診断機の月額定額制のサブスクリプションモデルを提供開始します(※)。
※拠点のある関東近郊および福岡周辺地域からサービス提供を開始し、順次全国へサービス範囲を拡大してまいります
特徴1:モバイルアプリ提供
スマートフォンのアプリとして提供します。これにより、自動車修理工場の整備士はもとより、中古車販売店の営業担当者も車両査定時に活用が可能になります。今後、高度化した車両が増えるとソフトウェアの診断は更に需要が増えます。TCMaは、タブレット型の従来機と異なり、いつでも、どのような場所でも、車両の故障コードや解決策を手元で確認することが可能です。
特徴2:サブスクリプションモデル
サブスクリプションモデルを採用することにより、月額8,980円(税込)(※1) で利用できる仕組みを構築しました。従来の他社診断機はハードとソフト一体型で提供される製品(端末費用数十万円)が多く、最新データに更新する場合には、購入時や購入後にバージョンアップのための追加費用を要する製品もあります(※2) 。TCMaは、診断ソフトをリアルタイムで自動更新するため、大きな初期費用やデータ更新費用を必要とせず、月額定額で利用できます。
※1 別途、1万円程度のVCIの購入が必要です/年間一括契約の場合、大幅な月額費用の割引があります
※2 自社調べ
特徴3:故障データに対するアドバイス提供
車両の故障情報や解決策に関するデータを広く収集、解析するサポートセンター(平日9:00〜17:00)をサブスクリプション費用に含んでお客様に提供いたします。
特徴4:リアルタイムで情報を蓄積/解析/共有できる仕組み
TCMaにより診断機の利用が進み、多くのデータが自動的に収集されるため、その情報をもとに今までTCJが蓄積してきた故障コードに対する解析データを更に磨き、共有することが可能になります。
■今後の展開
①パートナーシップの強化
「自動車アフターマーケット業界のエコシステムをつくる」というビジョンに賛同いただける企業各社とのパートナーシップを強化し、サービスの導入、定着を進めてまいります。
②人工知能による自動解析
TCMaで収集した故障コードや解決策、サポートセンターにお知らせいただく情報など、多種多様なデータを人工知能(AI)で自動解析し、提供サービスの強化に努めてまいります。
③グローバル展開
日本市場の開拓に加え、ニュージーランドやオーストラリアなど、日本車が輸出されている国々を最初のターゲットとしてグローバル市場の開拓およびサービス提供を段階的に進めてまいります。
■株式会社TCJ 代表取締役 堀口哲矢からのコメント
自動車アフターマーケット業界のエコシステムを作りたいと考えています。私たちは、流通する自動車から故障データを解析して、整備士や営業担当者に価値を還元するインフラ作りを目指します。それを達成する手段としてのTCMaを業界に標準化することが、私たちのミッションであり、私たちの活動を通して、データだけでなく、すべてのステークホルダーに “幸せ” を循環させていきます。
代表者略歴:
1999年、豊田通商株式会社に入社。中古車/コネクティッド事業に従事。日本、ケニア、中国、インドネシアで中古車販売、買取、オークション事業を設立。中国駐在を経て、トヨタ自動車株式会社のOTA/ビッグデータ関連の業務に従事。2022年、当社設立。
■展示会出展のお知らせ
TCJは、以下の展示会に出展します。
展示会名称
第37回オートサービスショー2023(ブース129)
https://www.jasea.org/autoservice/
会場
東京ビッグサイト[東京国際展示場]東1・2・3ホール及び屋外
東京都江東区有明 3-11-1
展示予定内容
TCMa、THINKTOOL MAX、MASTER X、READER HD、CR EVDなど
会期
2023年6月15日(木)~ 2023年6月17日(土)
■会社概要
社名:株式会社TCJ
設立:2022年9月
事業内容:車両整備機器および故障診断機の企画・開発・販売、保守診断データの解析、自動車アフターマーケットのコンサルティング事業など
代表取締役:堀口哲矢
企業サイト:https://tcjltd.com/
お問い合わせ先:https://tcjltd.com/contact
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