日本初AI音声合成によるオーディオブックアプリ7月25日開始

制作コスト・期間を1/10以下に短縮化　市場拡大に貢献

株式会社GADGET

2023年7月25日 10時00分

有名声優の声による音声合成事業を展開する株式会社GADGET（本社：東京都渋谷区、代表取締役：浅見敬、以下ガジェット）は、HOYA株式会社（本社：東京都新宿区、代表執行役CEO 池田英一郎）MD部門ReadSpeaker SBU／リードスピーカー・ジャパン株式会社と連携し、日本初※1となるAI音声合成を利用したオーディオブック※2のスマートフォンアプリ『VICKE Audiobook&News』を開発、7月25日からサービスを開始いたします。

サービス開始当初は、コンテンツ提供元として、共同通信社、小学館、世界文化社、竹書房、報知新聞社の５社と共にスタートするプロジェクトです。２年後にオーディオブックのタイトル数２万冊を目指します。また、アニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』星馬豪役の池澤春菜さんや、アニメ『遊☆戯☆王VRAINS』剣持役の外崎友亮さんといった人気声優二人の声が自由に選択でき、話者も今後順次追加される予定です。

※1 日本国内における「オーディオブックアプリ」として自社調査による（2023年7月時点）。

※2 オーディオブックとは、主に書籍を朗読したものを録音した音声コンテンツの総称。耳だけで読書を楽しめるため、文字を読むのが難しい方のほか、ランニング中、電車や車での移動時間、家事の最中など、生活のあらゆるシーンで「ながら視聴」を楽しめます。

オーディオブック市場が急拡大できないのは作品数の少なさが原因

＜国内＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（出典：日本能率協会）

2021年度の国内オーディオブック市場規模は140億円程度、24年度には260億円程度にまで伸びると推測されます。しかし市場成長に必要なストア流通している日本語の作品数が2～4万点程度と、約400万点の電子書籍と比べ圧倒的に不足しています。ガジェットは日本初のAI合成音声を利用したサービス展開で作品数を急増させ、オーディオブック市場の急拡大に貢献したいと考えております。

現状のオーディオブック１冊の制作費は数十万、制作期間も１カ月以上

現状のオーディオブックは声優による生声での読み上げ収録です。そのため、制作費が高くオーディオブック1冊数十万円、制作期間も1カ月程度かかると言われています。このため売れ筋の本以外はなかなかオーディオブック化されず品揃えが少ないのが現状です。従来の生声の読み上げからAI音声合成にシフトすることで、1/10以下に制作工程の低コスト化・短納期化が進み、売れ筋に限らずロングテール作品の制作が可能となり、品揃えの大幅拡大が可能になります。それにより、オーディオブックは電子書籍のような本格成長が期待できるとガジェットは考えます。