農福連携がテーマの直売所『ベジポケット』開店
JA横浜直営の「ハマッ子」直売所南万騎が原店(旭区柏町)は、 2025 年 4 月 1 日に農福連携をテーマにした『ベジポケット』としてリニューアルオープンします。

JA横浜では2023年度から農家の労働力支援や障がい者の社会参画を目指し、㈱農協観光と連携した農福連携施策を運用しています。『ベジポケット』を通じ、障がい者が農作業から販売までの一連のプロセスに携わることで、地域住民との交流を深め、自信を持って社会参画できる環境を整えます。
農福連携をテーマにした直売所の設置は全国的にも希有な事例です。
◆生産から販売を一気通貫した農福連携のポイント◆
①「農福ポート」の設置

ベジポケットの敷地内に、農福連携で農作業を行う拠点施設となる「農福ポート」を設置しました 。農福ポートとは、障がい者が出勤する施設で、障がい者はこの施設から作業依頼をした農家のもとに出向きます。JA横浜では、これまで都筑区内にある農福ポートを拠点に横浜市北部エリアでの活動を展開していましたが、 今回 2 カ所目となる農福ポートを新設することで活動エリアを拡大します。
②「ノウフクバス 」の運行

ノウフクバスとは、直売所で販売する野菜を集荷してまわるベジポケットの専用車両です。生産した野菜を直売所まで運ぶ手間は 、どの農家にも共通する悩みですが、ノウフクバスはこの農家の悩みを解決する新しい取り組みです。
農家は専用アプリを通じてベジポケットへ連絡し、連絡を受けた障がい者チームが農家の軒先まで野菜を集荷してまわり、ベジポケットに並べ販売します。
「家や畑まで野菜をとりにきてもらえて本当に助かる」など、農家側からも大変好評なノウフクバスは 、毎週 1 回、管内農家の軒先をまわって野菜の集荷を行います。
③「農福野菜」の販売
ベジポケットでは、通常の野菜のほか、障がい者が生産に携わった野菜を「農福野菜」として販売します。
◆『ベジポケット』のコンセプト◆
1. 新鮮野菜でワクワクと楽しいを届けよう
従業員が自信とやりがいを持ち、お客さまが楽しみながら買い物ができる場所を提供します。
2. ここにしかない直売所づくりに挑戦しよう
従業員の創意と工夫で、横浜市唯一の直売所づくりに挑戦します。
3. お客さまと農家、従業員の温かな調和を目指そう
従業員は、農家とお客さまをつなぐ架け橋となり、横浜の農業を中心とした調和を目指します。
◆『ベジポケット』が目指すのは「温かい家」◆
地域の方々と共に成長し、支え合う関係を築いていくことを大切にし、全ての人たちのHAPPYが生まれる店づくりを目指します。また、同店に並ぶ商品の主役は横浜市内産農畜産物であり、農福連携によって生産されたものの他に、地元農家が手掛ける多種多様な農畜産物も取り扱います。
◆店舗の特徴◆
売り場は白と茶を基調としたモダンなイメージで、農畜産物を引き立てる明るくシンプルなデザインとしています。また、同店は相鉄いずみ野線・南万騎が原駅から徒歩2分の場所にあり、障がい者の通勤にも適した立地です。
障がい者は4人1チーム(障がい者3人とサポーター1人)で農作業や販売業務にあたります。農作業は主に、 植え付けや収穫、選別、袋詰めなどを行います。
◆『ベジポケット』ロゴマーク◆
ロゴマークは、農産物を扱っていることが一目で分かるように野菜のアイコンをあしらい、地域と福祉をつなぐ手を「ポケット」の形にして包み込む温かさを表現しています。
『ベジポケット』は20坪程度の小さな直売所ですが、たくさんの野菜の魅力で溢れています。店名には“ワクワクが詰まった楽しいポケット”をイメージした直売所を作りたいとの思いを込めました。

◆店舗情報◆
【正式名称】 ベジポケット
【住 所】 横浜市旭区柏町131-2
【電話番号】 045-363-9403
【売場面積】 約 76.72平方メートル
【運営人員】(2025年9月見込み)
・障がい者のサポーター(※)3人
・障がい者(※) 9人
・一般従業員(パート) 7人
・出荷者数(2025年1月) 47人
※直売所業務のほか農作業を行う障がい者数も含みます
◆オープン式典の開催概要◆
【日時】2025年4月1日(火)12時30~12時45分
【場所】ベジポケット(横浜市旭区柏町131-2相鉄いずみ野線・南万騎が原駅から徒歩2分)
【内容】ベジポケットと農福ポート横浜中央事業所のオープンに伴うテープカットほか
※取材にお越しの場合は、3月25日(火)までにJA横浜組織部広報課にご連絡ください。
<参考>~JA横浜の農福連携~
農福連携とは、「農業と福祉が連携し、障がい者の農業分野での活躍を通じて農業経営の発展とともに障がい者の自信や生きがいを創出し、社会参画を実現する取り組み」をいいます。
JA横浜は横浜農業の振興と共生社会の実現を目指し、 2023 年度から ㈱ 農協観光と連携した農福連携施策に取り組んでいます。同施策に参画する企業等に雇用された障がい者チームを労働力不足に悩む農家のもとに派遣するほか 、障がい者が派遣先で生産に携わった農産物を集荷・運搬してJA横浜が開くマルシェで販売する「ノウフクバス」の運用など、施策の拡大・拡充にも注力。その一環として今回、「ハマッ子」直売所南万騎が原店をリニューアルし、農福連携がテーマの直売所『ベジポケット』として運営をスタートします。
※障がい者の就職斡旋や企業を介した農作業委託などは、農協法や定款上の制限によりJA横浜で行うことはできないため、農福ポートの運用および直売所業務は㈱農協観光に業務委託して行います。
【JA横浜 農福連携の全体像】

横浜農業協同組合 組織概要
創 立:2003年4月
本店所在地:神奈川県横浜市旭区二俣川1-6-21
代 表 者:代表理事組合長 柳下 健一(やなぎした けんいち)
出 資 金:115億円
組 合 員 数:71,801人(正組合員10,864 人、准組合員60, 937人)
職 員 数:1,345人
ホームページ:https://ja-yokohama.or.jp/
※2024年3月31日現在
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