【ペット】猫FIPの症例数が1000を突破!横浜市鶴見区の動物病院の取り組みについて
神奈川県横浜市鶴見区にあるブルーム動物病院(院長:片山 政都)は、猫の病気のひとつである猫伝染性腹膜炎(以下、FIP)の治療を得意としておりますが、この度FIPの症例数が1000症例を突破致しました。
FIPはどんな病気?
FIPは、猫コロナウイルス (FCoV) が突然変異して強毒性になることで引き起こされる致命的な猫の病気です。発症したにも関わらず無処置のままでいると、10日程度でほぼ100%で死に至ります。
発症したことを示す症状としては、熱がある・元気がない・食欲がない・貧血などがあります。
FIPには3つのタイプが有り、体内に体液が溜まってしまうウェットタイプ、いくつかの器官が病変するドライタイプ、これら2つのタイプの特徴が両方認められる混合タイプがあります。
ウェットタイプでは、腹部が膨らむ(腹水)・呼吸が苦しくなる(胸水)・嘔吐・下痢などの症状が起こります。また、ドライタイプでは、器官にできものができる(肉芽腫性病変といいます)・目の色が変わるなどの症状が起こります。
現在、日本で承認を受けたFIPの治療法はなく、寛解(症状が出ない状態)を目指さずに単に症状を軽くすることを目的とした治療が推奨されている状態です。
当院はFIP治療に力を入れています
当院では2019年からMutian® Xraphconn (ムチアン ラプコン)という薬を用いて日本で始めてFIPの完治を目指した治療を行っており、日本で始めてFIPが完治する症例を経験しました。
その後、当院の治療が口コミで広まり、全国の飼い主様がFIPの猫ちゃんを連れて来院するようになりました。3年半ほどでFIPの経験症例数は1000症例を突破し、この症例数は国内でもトップクラスです。
現在の治療薬の主体は、Mutian® Xraphconn (ムチアン ラプコン)とモルヌピラビルの2つです。猫ちゃんの状況・検査結果・飼い主様のご希望などにより慎重に治療法や投薬を行っております。また、当院では海外の獣医学雑誌である『Veterinary Sciences』にMutionの治療成績を示す論文を提出し、掲載して頂きました(※)。
セカンドオピニオンを積極的に受け入れています
2019年頃と違い、現在はFIP治療に取り組む動物病院が増えてきています。
しかしながら、FIPの治療はまだ分かっていないことや体系的に整理されていないことが多く、当院のように豊富な症例数を経験した動物病院でないと適切な診断や治療を提供できないケースがあります。
当院にはセカンドオピニオンとしてFIPの猫ちゃんを連れてこられる方がとても多いですが、その中にはかかりつけ病院での経過不良になっているパターンも少なくなく、そのような場合でも適切に治療を引き継いで寛解・完治に向けて取り組ませて頂きます。
かかりつけ病院でFIPと診断された飼い主様、FIP治療を始めたけれど経過がよくない飼い主様には是非セカンドオピニオンとして当院での診察やご相談を検討していただけたらと思います。
動物病院情報
動物病院名:ブルーム動物病院
住所:〒230-0072 神奈川県横浜市鶴見区梶山1丁目10−32 アネックス三ツ池 1F
電話番号:045-710-0447
院長:片山 政都
HP:https://r.goope.jp/bloom-animal/
ネット予約:https://pet.apokul.jp/web/262/reservations/add
※ 当院で執筆した論文
Therapeutic Effects of Mutian® Xraphconn on 141 Client-Owned Cats with Feline Infectious Peritonitis Predicted by Total Bilirubin Levels - PMC (nih.gov)
Veterinary Sciences | Free Full-Text | Prognostic Prediction for Therapeutic Effects of Mutian on 324 Client-Owned Cats with Feline Infectious Peritonitis Based on Clinical Laboratory Indicators and Physical Signs (mdpi.com)
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