<グリーンレーザー×濁度管理>河川UAV測量業務の効率化を図る新サービスを開始

 ― もう、川の濁りに怯えない。

株式会社技術開発コンサルタント(埼玉県深谷市、代表取締役:飯野 英雄、以下 技術開発コンサルタント)は、水の濁りを計測・管理する「スイシロウDX」(商願2023-130272号)の新サービスを開始いたします。
昨年事業再構築補助金を活用してグリーンレーザースキャナを導入し、河川測量業務に本格参入しました。「スイシロウDX」はグリーンレーザーを用いて河川UAV測量を行う際に、データ計測時の指標となる“水の濁り”を濁度計と通信システムを使って遠隔管理し、業務改善を行うものです。測量作業のロスを省き、建設業界の働き方の改善にも大きく寄与します。

  • DX化に向けた測量の変化

わたしたちは自然と共存しながら暮らしています。昨今、異常気象などによる自然災害は増加傾向にあり、道路や河川、構造物などを事前に調査し、防災・減災対策を講じる必要性が一層高まっています。また、近年浸透している「DX」は、技術開発コンサルタントが生業としている土木業界でも広がりを見せ、測量現場においてはドローン(UAV)を使った測量・調査が増加しています。
ドローンを測量調査で使うメリットは、高精度・短納期で、測量後のデータをそのまま設計から工事用データとして利活用できることなどがあり、防災対策を早期に進めるために重要なアイテムです。最近では、グリーンレーザースキャナを用いた河川UAV測量が、公共事業での業務委託として開始されました。


  • グリーンレーザースキャナの弱点を改善する新サービス「スイシロウDX」(商標登録出願中)

グリーンレーザースキャナは、上空から河川に照射すると、河川付近の陸部と水部の地形データを同時に取得できます。グリーンレーザーは水を透過するので、河床(水部)の地形も取得可能です。しかし、グリーンレーザーには大きな弱点があります。それは「濁り」です。
水の濁りが大きい環境下での計測は、河床の地形データがうまく取得できず、精度が落ちてしまいます。そのため、河川の濁りが少ないタイミングを見計らって計測を行わなければなりません。現状では現場に直接足を運び、濁りが大きければ撤退して別日に測量を行う必要がありますが、人員配置やその先の作業工程にも影響を及ぼすため、タイムロスを防ぐことが課題でした。

技術開発コンサルタントが新たに始めるサービス「スイシロウDX」は、この課題を解決することができます。
“水を知り、デジタル活用する”という意味から「スイシロウDX(ディーエックス)」と名付け、現在商標登録出願中です。


サービスの主な内容は、以下の通りです。
○河川へ事前に濁度計を設置。
○ロガーとアプリケーションを利用して河川の濁度計測・データ収集を自動で行う。
○収集したデータは、通信システムによりクラウド上で記録し、データを利活用しながら測量業務を行う。

河川の濁度を計測しデータ活用する河川の濁度を計測しデータ活用する

スイシロウDXはシステム開発ではなく、既存の機器やシステム・アプリケーションを選定し組み合わせて活用することで実現するサービスです。技術開発コンサルタントは、2014年頃に東北地域からの依頼で、放射性物質を含んだ田んぼの濁り水から稲を守る装置を実験・開発した経緯があり、その経験を生かした新サービスの提供です。

 

実証実験の様子(濁度計およびロガー・バッテリーシステムの設置)実証実験の様子(濁度計およびロガー・バッテリーシステムの設置)


  • スイシロウDXを使った濁度管理を行うことで期待される効果は品質向上と業務改善

<根拠に基づく「見える化」で品質向上>
○リアルタイムの濁度計測により最適値を判断することで、品質の高いデータ収集が実現。
○測量作業中の濁度データも記録できるので、報告書の成果データ(根拠)として使用可能。

<効率化から業務改善に直結>
○システム運用により長期間のデータ収集と記録が可能で、クラウド上から濁度を把握できる。
○遠隔地でもリアルタイムに作業可否を判断でき、作業員の無駄な出動を減らせる。
○最適値を判断して計測することで、計測不備による再計測のリスクを回避。

令和5年度埼玉県の一般競争入札における河川のUAVレーザー測量業務について、「水質・濁度調査を実施すること」が特記仕様書に明記された。今後、グリーンレーザーを活用したUAV測量を発展させるにあたり「濁度」は重要なポイントであり、本サービスの活用が大いに期待できます。


  • 今後の展開

河川のUAV測量における濁度調査を土台に考案された「スイシロウDX」ですが、このサービスは水位計や流速計、湿度などのセンサーを組み合わせて様々な業務に活用していくことが可能です。災害時のデータ収集用ロガーなどとしても幅広く活用できます。

技術開発コンサルタント サービス事業における商標登録は“シロウ”シリーズ。
2019年に開始した「カゲシロウ3D」(商標登録第2018-138604号)は、ゴルフ場の日影シミュレーションサービスです。コース内の地形や樹木の影を3D再現し、調査目的に応じて日影状況を適切に検証・管理します。また、この仕組みを活用して、倉庫等の建設時において、計画建屋が周辺に及ぼす日影の影響を、3Dモデルでシミュレーションするサービスなども提供しています。
「スイシロウDX」についても、社会やお客様の課題と向き合いながら、様々な場面で活用できるサービスに発展させていきます。


  • 株式会社技術開発コンサルタント について

昭和61年の設立から、常に「見える設計」をめざして、当時アナログ世界だった設計業からいち早くデジタル化に着手してまいりました。従来の測量設計業務をはじめ、ドローンの三次元測量や3D設計・3Dシミュレーションなど新技術の活用を積極的に行っています。また、アプリケーションやデータ分析等を活用した作業効率化や、AIを使った業務改善にも取り組んでいます。
これからも、時代の変化とお客様のニーズに柔軟に対応し、新技術の活用と地域の発展と貢献を目指します。

【会社概要】
株式会社技術開発コンサルタント
〒366-0801 埼玉県深谷市上野台440
代表取締役 飯野 英雄
1986年4月26日 設立
測量業登録第16653号
建設コンサルタント業登録 (建)第8015号
事業内容:土木設計コンサルタント、測量・調査、企画開発、その他サービス事業
http://www.tdc-jpn.com/

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会社概要

URL
http://tdc-jpn.com
業種
サービス業
本社所在地
埼玉県深谷市上野台 上野台440
電話番号
048-572-8226
代表者名
飯野英雄
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1986年04月