上海麒源文化出品、フランスオペラ「上海の恋人」の世界ツアー

上海麒源文化传播有限公司

——作家ベラの小説を原作

カナダの作家ベラが日本を感動させた10人に選出。

ベラの文学作品は、川端康成の「哀れの美」の世界観を表しており、行間には日本の民謡における詩情と悲しみの情が流れ、言葉は暖かく柔らかだが、精神的な核は非常に強い。それは完全に国際的な視点に立って、ヒューマニズムの精神を促し、人間の平和と自由のための敬虔な祈りと叫びに満ちている。

 

最近、上海麒源文化伝播有限公司出品のフランス語オペラ『上海の恋人』が世界ツアーを行います。この作品は、著名なフランスの劇作家Maurici Macian Colet(マウリシ・マシアン・コレット)が執筆し、作曲はQuentin Lafarge(クエンティン・ラファルジュ)が手がけました。この作品は、カナダの作家ベラの長編小説「生存者の歌」を原作としています。

カナダの作家ベラ

ベラは近年、中国国内でよく知られるようになった作家だ。彼女の作品における浪漫主義的な確固たるスタイルと強い人道主義の精神は、中国文学界において個性を際立たせている。

ベラは文学を通し、時代がもたらす愛の悲劇や異文化間の愛を表現することに情熱を注いでいる。そこで彼女は第二次世界大戦中の上海に非常に興味を持った。上海は彼女の故郷であり、激動の時代に外国人を受け入れるという上海が体現していた人道主義の精神、さらには宗教的寛容について考え描写した。

コレットによると、上海麒源文化伝播有限公司出品のフランス語オペラ『上海の恋人』は2024年からグローバルツアーを開催する予定だという。初演はフランスのパリで行われる予定。 『上海の恋人』はベラの小説『生存者の歌』の中核となるラブストーリーを原作としている。

長編小説「生存者の歌」

『生存者の歌』は、ハリウッドの有名なプロデューサーであるマイク・メダヴォイ氏(ハリウッド作品賞を8回受賞)とその父デイヴィッド氏(第二次世界大戦中、上海米商電話公司の重役を務めた)の実体験に基づいている。

デイヴィッドは故郷のサンクトペテルブルクである噂を聞いた。はるか東の地に上海というまちがあり、さまざまな国の人々を受け入れている―。そうしてデイヴィッドは家族とともに上海へと旅立った。上海に来て間もなく、デイヴィッドは衣料品店を開くユダヤ人少女ドーラに強く惹かれていくが、不安定な生活に苦しむデイヴィッドは、感情を心の奥底にしまい込むことしかできなかった。上海米商電話公司に就職したデイヴィッドは、その才覚と努力で平社員から会社の重役へと出世していった。ある時、パーティーの席で地元の富豪の娘ヤオ・フイジュン(姚惠君)が、ハンサムなデイヴィッドに魅かれる。二人は一時の恋に夢中になるが、デイヴィッドにはすでにドーラという存在がいることを知ったフイジュンは、愛の炎を抑え込み、二人の恋が成就することを選んだのだ…。愛するデイヴィッドを米国行きの最後の軍艦に乗せるため、フイジュンは意に反してアメリカ人将校の求愛を受け入れた。デイヴィッド、ドーラ、そして子供たちが軍艦の甲板に立ち、フイジュンに別れの挨拶をする姿を見たフイジュンは泣き出した…。何年も経ったのち、この上海の恋人が亡くなったとき、人々は彼女が手にデイヴィッドの苗字である「メダヴォイ」と刻まれた金貨をしっかりと握っていることに気づいたのだった。

物語『生存者の歌』における数組の主人公たちが織り成す愛の運命は、海に浮かぶヨットのようなもので、浮き沈みにもその愛は深さも大きさも不変であり、古典的な物語としての圧倒的な力量を呈している。

カナダの作家ベラ

ベラの『生存者の歌』というテーマは、最初は書籍(中国語と英語)として誕生し、次に同テーマをモチーフにした音楽会が上海で開かれ、ヨーロッパやアメリカなど諸国の駐上海総領事が訪れた。中国語と英語のドキュメンタリーが作られると、上海政協の向かいに大きな銅像が作られた。マイク・メダヴォイ氏のチームが映画の脚本にまとめ、そしてフランスのオペラも作られた。こうして『上海の恋人』のラブストーリーはその翼を広げ、世界中に羽ばたいていった。これはまさに作家ベラが文学、音楽、芸術を駆使して、彼女の故郷である上海が、人類の運命を分かち合い、苦楽を共にし、平和を愛する人道主義の精神にあふれていることを表現した証である。このような国籍や民族を超えた大きな愛は人々を感動させた。 同名のバレイもすでに振り付けの段階に入っているという。

『上海の恋人』の脚本家Maurici Macian Colet(マウリシ・マシアン・コレット)

上海麒源文化伝播有限公司出品のフランス語オペラ『上海の恋人』の脚本家Maurici Macian Colet(マウリシ・マシアン・コレット)は現代フランスの著名な劇作家である。彼はベラの小説に深く魅了されていると同時に中国文化も深く愛している。彼がかつて書いた『中国の夜(原題:La Nuit chinoise)』は、2019年にフランス文化省Artcena演劇創作賞を受賞している。作曲はフランスの有名な作曲家Quentin Lafarge。伝統的なヨーロッパ音楽と中国音楽(イディッシュ語の歌が散りばめられている)を融合させ、オペラのアリア全曲を作曲した。出演者は全員フランスオペラ座の主だった歌手で構成。強力な演出陣営と荘厳な舞台効果により、世界平和への希求とよりすばらしい未来へのビジョンを上海に明確にもたらすことだろう。2024年にパリを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、上海、東京など世界各国で上演される予定。

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