河原健二監督、短編映画『風鈴』ギリシャのプサロコカロ国際短編映画祭へ 劇場公開目指しクラウドファンディング開始 予告編公開!

日本の夏の風物詩「風鈴」が世界的に深刻な社会問題となっているパートナーからの暴力行為(DV)や様々なハラスメントに警鐘を鳴らす!

俳優・映画監督 河原健二

海外版ポスタービジュアル[撮影:馬場紹升]  

俳優・河原健二が企画プロデュース・脚本・編集・監督を務めた短編映画『風鈴』が、ギリシャ・アテネで開催予定(7/2現地時間)の第16回プサロコカロ国際短編映画祭オフィシャル・コンペティション(ジャパン・フォーカス)への正式出品が決定。これにあわせて、本作の国内劇場公開を目指し、クラウド・ファンディング(Motion Gallery)をスタートさせた。

そしてこの度、YouTubeで予告編が公開された。

同映画祭は、世界中の新しい作品を紹介し短編映画の多様性と豊かさを広める目的で2007年にギリシャ・アテネで発足、世界中から数多くの力作の短編作品が集結する一大イベントである。今年は日本・ギリシャ国交樹立125周年の節目で「文化観光年」とされており、日本作品への注目が高まっている。また同映画祭に先だって本作は昨年、イタリアで世界最古の国際短編映画祭の一つとして知られる第74回モンテカティー二国際短編映画祭へ唯一の日本作品(フィクション部門)として正式出品され、同地でも注目を集めた。

▼YouTubeで公開された予告編。

https://youtu.be/TBuesiqBziM

監督の河原は、日本が誇る世界的名優の役所広司に師事し10年間に渡り付き人として「映画・俳優・人間」を深く学んだ。俳優として、映画『天外者』『花戦さ』『聯合艦隊司令長官 山本五十六』『ガマの油』やドラマ『僕のいた時間』『八重の桜』などで印象的な役柄を演じて来た。これまで独学で映画作りを学び、企画プロデュース・脚本・編集・初監督した短編時代劇映画『CHAMBARA』(2021)は、複数の海外映画祭に正式出品され、ロンドン・シーズナル短編映画祭で特別賞とインドのブッダ国際映画祭で監督賞を受賞するなどニュー・チャンバラ・シネマとして海外で注目を集めた。日本文化や日本らしさを落とし込んだオリジナル脚本と俳優ならではの感性で、インディペンデントに映画を創作している。

主人公の恋人・哲役を演じる河原健二監督 

風鈴の「魔除けの力」と「映画の力」を信じて

本作は日本の夏の風物詩である風鈴に着目し、誰にも言えない傷を抱えて生きる主人公の女性(貴子)が、勇気を持って未来への小さな一歩を踏み出す姿を描く。古来、風鈴は「魔除けの力」があると信じられて来た縁起物でもあり、日本のみならず海外でも人気が高まっている。神秘的な風鈴の魅力も見どころの一つだが、近年深刻な社会問題となっているパートナーからの暴力行為DV(ドメスティック・バイオレンス)や様々なハラスメント問題に真っ向から立ち向かう映画である。映画の力を信じ、あらゆる暴力行為への警鐘を鳴らすべく、志を同じにするスタッフ・キャストが一丸となって生み出した意欲作だ。

風鈴を見つめる主人公・貴子(森川) 

主人公の貴子(たかこ)役には、舞台を中心に活躍し、長編ミュージカル映画『夢見びと』(2021)のヒロイン役を、繊細に生き生きと演じ注目を集めている新進気鋭の俳優・森川由樹を迎え、映画『シモキタブレイザー』『茶飲友達』『沈黙の艦隊』など数多くの作品に出演する俳優・伊藤慶徳、俳優やモデルとしても活動する原口里菜、そして監督の河原も出演している。  

主人公・貴子役を演じる森川由樹 
貴子の元彼・洋士役を演じる伊藤慶徳、洋士の彼女・由里子役を演じる原口里菜 

短編映画の出口問題に挑みクラウド・ファンディングをスタート

本作は、短編映画のシモキタ-エキマエ-シネマ-K2での劇場公開を目指し、Motion Gallery(モーション・ギャラリー)と連動する企画Short Film Biotope(ショートフィルム・ビオトープ)でのクラウド・ファンディングをスタートさせた。欧米に比べ、日本における短編作品の劇場公開は、興行的な側面からも、なかなか難しい状況となっている。多くの短編作品は、いわゆる「短編映画の出口問題」に直面している。河原は「風鈴は小さなインディペンデント映画だが、あらゆる暴力行為の根絶へ向けた取り組みの小さなきっかけ、大きな一歩になり得る映画。映画の力を信じて一人でも多くの方に届けたい、届いて欲しい」と想いを語り、日本国内で一人でも多くの方に観ていただけるよう劇場公開へ向けたサポートを広く呼びかけている。

▼Motion Gallery(モーションギャラリー)クラウドファンディング

https://motion-gallery.net/projects/furin_film

◾️河原健二(監督・脚本・編集)コメント

日本・ギリシャ国交樹立125周年の節目であり「文化観光年」の今年、拙作『風鈴』がアテネで開催される「第16回プサロコカロ国際短編映画祭」へ正式出品されることに心より感謝申し上げます。昨年は歴史あるイタリアの「第74回モンテカティー二国際短編映画祭」にもセレクションしていただき、我々の小さな日本映画が海外で大きく羽ばたいていることを大変うれしく思っております。スタッフ•キャスト皆様のお力の賜物で、日本の風鈴が遠くギリシャの地でどのような音色を響かせるのか楽しみです。本作は、あらゆる暴力行為やハラスメントに負けない人を応援する想いで作った映画です。一人でも多くの方に届けられますよう、国内劇場公開へ向けたご支援をどうかよろしくお願いいたします。

◾️森川由樹(主演)コメント

この度『風鈴』が海を越えご覧頂けることをとても嬉しく光栄に思っております。この映画は、この部屋で暮らす二人の関係性や生活感、閉塞感さえも匂い立つ作品になっています。

貴子を演じるにあたり「特別なこと」ではなく「日常の延長線」であることを意識し続けました。毎日の生活の中で積み重ねてきた自分にとっての当たり前と向き合うことは大変な勇気とエネルギーが要ります。この作品がひとりでも多くの方の元へ届き、観て下さった方の一筋の光になれたら嬉しいです。


【STORY】

東京の片隅、貴子(たかこ)はささやかな幸せを求め恋人の哲(あきら)と暮らしている。ある夏の日、2人は毎年お寺で催されている風鈴祭りへと出かけ、貴子はそこの屋台で紅い子丸の江戸風鈴を手に入れる。誰にも言えない傷を隠している貴子は、次第にその風鈴のやさしい音色に癒されて行き、風鈴はまるで貴子を見守るかのように強く澄んだ音色を響かせるのであった──。

【STAFF & CAST】

企画・監督・脚本・編集:河原健二/撮影:平木慎司/照明・録音:鈴木聡介/MA整音:稲葉康之/スチール撮影:馬場紹升/色補正・カラーグレーディング:KOHEI/音楽:朝木春美千/出演:森川由樹、伊藤慶徳、原口里菜、河原健二/2023年/日本/カラー/5.1デジタル/19分


【森川由樹プロフィール】

俳優。埼玉県出身。新国立劇場演劇研修所を経て2013年に舞台デビュー。数多くの舞台に出演し、これまでに「埼玉県全国舞踊コンクール奨励賞」や「ヨコハマコンペティション第5位」などを受賞。近年は映画『夢見びと』『夜を走る』などの映像作にも出演し、舞台のみならず唯一無二の存在感を放っている注目女優。

◼️所属事務所HP

https://www.tomproject.com/cast/cast-morikawa.html

【河原健二プロフィール】

俳優・映画監督。大阪府出身。世界的名優・役所広司に師事、映画やテレビを中心に活躍。インディペンデントな映画監督として、オリジナル脚本の映画を意欲的に創作している。

目下、初長編企画の脚本執筆に注力している。

◼️Official Home Page

https://www.kenjikawahara-official.com/

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