滝藤賢一主演の激レア映画『笑え』×太田真博監督の逮捕に着想『エス』大阪シアターセブンにて劇場公開!『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』井上淳一監督らが応援コメント

「一点突破全面展開。この映画と出会わないと損しますよ」(脚本家・映画監督/井上淳一)

2024年7月12日(金)19:00~、大阪十三のシアターセブンで開催のされる「太田真博監督初期作品集in大阪」にて滝藤賢一主演映画『笑え』が上映されます。併映は山形国際ムービーフェスティバル2010グランプリ『LADY GO』。おなじくシアターセブンで太田真博監督の最新作『エス』が7月20日(土)より公開されることを記念しての特別上映です。

『笑え』『LADY GO』© ガノンフィルムズ 『エス』© 2023 上原商店

『笑え』は、「舞台・阪神淡路大震災」神戸公演千秋楽を翌日に控える俳優たちがひたすらモメる一夜を描いた物語。脚本はなく滝藤賢一竹井亮介らキャストの演技は全てが即興。誰もが予想できない(?)ラストまで緊張感が続く43分の中編です。

撮影が行われたのは、滝藤賢一がブレイクのきっかけをつかんだ映画『クライマーズ・ハイ』公開の2ヵ月前、2008年5月のこと。福井映画祭2008グランプリをはじめ各地映画祭で受賞していますが、いまだソフト化・配信されていないレアな作品です。

シアターセブンでの上映は7月12日(金)19:00~。チケット発売は6月29日(土)、シアターセブンHPまたは劇場窓口にて。

© ガノンフィルムズ

『エス』は、逮捕された若手映画監督のために集まった旧友たちの葛藤を描く会話劇。逮捕された友人の社会復帰を積極的に手伝う主人公・千穂に扮した新進女優・松下倖子がむき出しの衝動を見せるクライマックスまで、絶え間ないムダ話が続く“新感覚クライム・ムービー”です。

監督の太田真博は2011年に不正アクセス禁止違反容疑などで逮捕されています。その経験に着想を得て、この物語を書き上げました。

本年1月、アップリンク吉祥寺で公開。シアターセブンでの公開は7月20日(土)~。チケット発売は7月13日(土)、シアターセブンHPまたは劇場窓口にて。

© 2023 上原商店

東京公開時、『エス』には中村義洋監督(『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』)、脚本家・大野敏哉氏(『不死身ラヴァーズ』)、脚本家・高橋泉氏(『東京リベンジャーズ』)ら著名人からのコメントが寄せられました。

今回はさらに『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』の井上淳一監督(『福田村事件』脚本)から熱烈なコメントが届いたほか、『福田村事件』『A』『A2』『FAKE』の森達也監督、歌集「老人ホームで死ぬほどモテたい」が大ヒット中の上坂あゆ美氏からもコメントが新着。

© 2023 上原商店

また、「太田真博監督初期作品集in大阪」にも『満月、世界』『空(カラ)の味』の塚田万理奈監督、『僕の月はきたない』の工藤渉監督らのコメントが届いています。

応援コメント

『エス』応援コメント

井上淳一(脚本家・映画監督)
監督が自ら犯した罪を描くというから、贖罪の話かと思ったら、とんでもない。そこを起点に一点突破全面展開。不寛容で不完全なこの世界をマルっと映し出す。みんな、いいヤツなのに、どこか不穏で不安定。善意と無自覚な悪意が入り混じる。そんな人間の残酷な多面性を体現する役者たちが皆いい。才能は至るところに隠れている。縮こまって生きる必要なんてない。この映画と出合わないと損しますよ。

森達也(映画監督・作家)
まず言えること。一筋縄では説明できない作品だ。もう少し具体的に書けば、台詞がプロットから解放されている。もちろんこれは、映画的作法としては大きな違和感をもたらす。ところがその違和感すら、きっと太田監督は計算している。氾濫する言葉と(少しだけ)ずれた映像の融合が醸し出すリアリティ。それをあなたは目撃する。

上坂あゆ美(歌人/エッセイスト)
不自然なほど明るい音楽、吹き出してしまうような会話劇。なのになぜかずっと、怖いくらいの覚悟を感じる。この作品は、何よりも監督自身のためにある。一人の人間が事実を受け止め、それでも生きていくために、必要なものだったんだろう。

中村義洋(映画監督)

もういい加減こういうのじゃない映画を撮ったんだろうと思って、でもそれがべらぼうに面白かったら、こいつ全然反省してねーなとか思っちゃうのかな、とか思いながら観たら、やっぱりこういうのか! と、その瞬間から私は、登場人物の一人になった。1つの出来事を何年も見つめ続けた奴にしか描けないと思う。登場人物は紛れもなくそこに居て、作劇を忘れる。嘘がない。誠実だ。・・・でもそれも、本当に? と疑わしさを漂わすあたりがまた「ちょっと気持ち悪い」エスの作品である。

大野敏哉(脚本家)

太田真博は人間を好きすぎる。彼の映画はいつも問いかけてくる。あなたにとって人間とはなんなのか。あなたは人間と何を話し、何を分かち合おうとしているのか。この「エス」もそうだ。彼の作品独特の、ふざけ合う会話が問いかけてくる。あなたは誰の友達で、誰の他人なのか。考えているうちに映画は終わる。あんなに難しい問いだったのに、あの独特な会話の中に入ってもう一度考えたいと思っている自分に気づく。

高橋泉(脚本家)

友人とのスタンスを見失った登場人物たちが、自分の気持ちを探して喋り続ける。ムダ話の語彙力高めなのに、その力を本題では発揮できないという皮肉に笑い、空回りし続けた先に生まれた熱風に、巻き込まれて泣いてしまった。

「太田真博監督初期作品集in大阪」応援コメント

工藤 渉(映画監督)
傑作『笑え』を観た後の衝撃は未だに覚えてます。この作品をどう思えば良いのか、どう解釈して人に話せば良いのか分からなかったです。当時、さまざまな自主制作映画を拝見し、悔しがったり、参考にしたり、批判してみたりしましたが、『笑え』の異彩さは監督が演出してるのかどうかすら分からない。ドキュメンタリーなのかと感じるくらい役者が画面の中で普通にしゃべり、泣いて笑う。気がつくよりもとっくにストーリーは始まっており、あっという間に終わります。高すぎる技術は魔法に見えるんだなと15年経ってやっと感想を思いつきました。映像をやってる方はビビると思いますし、普通に楽しみたい方はタイトル通り、笑えます!

塚田万理奈(映画監督)
「LADY GO」を初めて観た時、この監督は悪魔のような人なんじゃないか、と思ったほど、役者さんたちが内面を引きづり出されているように見えました。すごすぎてこっちが引いてしまった。怖いです。唯一無二の最高に面白い作品を作ってしまう監督です。大っファンです。

増田和由(ミュージック・ビデオ監督)
おもしろいです。初めて観たとき「なんてすごいものを観てしまったんだろう……!」とずいぶんと感動しました。その後2回目を見る機会があって、やっぱりもう凄くて、前回観たときよりも改めて太田さんの演出の凄さに気づいて、それでどうしたらこんなすごい映画が作れるのかと、嫉妬を超えて、どうしようもなく惹かれていきました。「LADY GO」は出てくる人たちが確実にそこに生きてるところにすごく惹かれます。映画の時間だけに存在してるんじゃなくて、映画という枠を超えて生きてるんです。これが太田さんの映画だし、僕が作りたい映画の理想の形です! 初めて観た時からだいぶ経ちましたが、変わらずいまでも「LADY GO」がいちばん好きな短編映画です。

脚本・監督:太田真博 プロフィール

1980年東京都出身。小劇場を中心に役者として活動後、2006年より自主映画制作を開始。2007年からはTVCMディレクターとしても活動。2009年、『笑え』(主演・滝藤賢一)を名古屋・大阪で公開。2010年には『LADY GO』が各地映画祭に入選し、複数のグランプリを獲得。2011年、不正アクセス禁止違反容疑などで逮捕され、30日余りを留置場で過ごす。2016年、自らの犯罪をモチーフとした作品『園田という種目』(主演・松下倖子)でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭長編コンペティション部門ノミネート、福井映画祭長編部門グランプリ受賞。2024年1月『エス』(主演・松下倖子)をアップリンク吉祥寺で公開。

『エス』主演:松下倖子 プロフィール

1984年埼玉県出身。アイウィズプロモーション所属。2002年に新・転位21の公演で初舞台を踏み、舞台を中心に活動。女子プロレスや市民ミュージカルも経験。2012年より演劇映画ユニット「松田真子(まつだまさこ)」を太田真博と共同主宰。『エス』や、その前身となる作品群(『園田という種目』『園田を元気づけてやろう的な』)はじめ多くの太田真博監督作品で主演をつとめる。

作品情報

『笑え』

© ガノンフィルムズ

(2008年、日本、DV、上映時間:43分)

【あらすじ】
2008年夏・神戸、「舞台・阪神淡路大震災」千秋楽前夜。被災経験のある座長(社城貴司)と、オオタ(滝藤賢一)ら被災経験のない俳優たちがひたすらモメまくる。

【キャスト】
滝藤賢一、社城貴司、白石直也、金子和、竹井亮介、原田健司、小坂一郎

【スタッフ】
監督・構成・撮影・編集:太田真博
主題歌:高石ともや「何とか元気をやっています」
録音:味澤幸一郎
助監督:加藤亜衣
企画協力:志田健治
音楽:窪田健策
製作:ガノンフィルムズ

【関連動画】

『笑え』予告編

© ガノンフィルムズ

『LADY GO』

© ガノンフィルムズ

(2009年、日本、DV、上映時間:25分)

【あらすじ】

劇団LADY GO第15回公演は、同劇団の座付作家・齋藤の追悼公演。その顔合わせの日、劇団員や客演俳優、スタッフらが、それぞれに抱える齋藤への想いを吐き出しあう。

【キャスト】
辻真以子/Yacco、山崎チエ、辰寿広美/小野智也、田川恵美子、佳波芽依、秋定里穂、やまおきあや、田川晶那、宮本果実、北沢光雄

【スタッフ】
監督・構成・撮影・編集:太田真博
録音:味澤幸一郎
助監督:志田健治
音楽:窪田健策
製作:ガノンフィルムズ

© ガノンフィルムズ

『エス』

© 2023 上原商店

(2023年、日本、DCP、上映時間:110分)

【あらすじ】
若手映画監督・染田真一が逮捕された。染田の大学時代の演劇仲間たちは、嘆願書を書く目的で久しぶりの再会を果たす。染田の新作に主役として出演するはずだった、崖っぷち俳優の高野(青野竜平)。自称“染田との絆が最も深い”先輩、鈴村(後藤龍馬)。そして染田への想いをこじらせ散らかした挙句、別の男性と結婚したばかりの千穂(松下倖子)。染田の力になってやりたい。想いはひとつ、のはずだった――。

【キャスト】
松下倖子/青野竜平、後藤龍馬/河相我聞/安部康二郎、向有美、はしもとめい、大網亜矢乃、辻川幸代、坂口辰平、淡路優花/石神リョウ、篠原幸子、中尾みち雄、ノブイシイ、岡山甫、高村明裕、太田真博、松永直子

【スタッフ】
監督・脚本・編集:太田真博
プロデューサー:上原拓治
撮影監督:芳賀俊
録音:柳田耕佑
助監督:山田元生
特機:沼田真隆
撮影助手:中川裕太
監督助手:玉置正義
車輌:堀田孝
スチール:ViVi小春、浦川良将
カラリスト:五十嵐一人
音楽:窪田健策

エンディングテーマ:蝦夷メキシカンズ
劇中台本:大野敏哉
関西宣伝:松村厚
制作プロダクション:株式会社上原商店

【関連動画】

『エス』予告編

中野ミホ「電源」×映画『エス』千穂のものがたり

© 2023 上原商店

映画『エス』HP:https://s-eiga.com/

公式X(旧Twitter):https://twitter.com/s_eiga
公式Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=61553216422795
公式instagram:https://www.instagram.com/eiga_s_/

「太田真博監督初期作品集in大阪」イベント概要

日時:2024年7月12日(金) 19:00~
上映作品(上映順):
『笑え』(43分/2008年)
『LADY GO』(25分/2009年)
※ 上映後、太田真博監督によるトークあり。
会場:大阪十三シアターセブン(大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ5F)
入場料:1,000円(一律)
予約・問合せ《※チケット発売は6/29(土)》
シアターセブン 06-4862-7733 http://www.theater-seven.com/
劇場内特設ページ:https://www.theater-seven.com/ev/ev_s240712.html

『エス』大阪公開概要

日時:2024年7月20日(土)~上映時間未定
会場:大阪十三シアターセブン(大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ5F)
入場料:未定
予約・問合せ《※チケット発売は7/13(土)》
シアターセブン 06-4862-7733 http://www.theater-seven.com/
劇場内特設ページ:https://www.theater-seven.com/mv/mv_s0753.html

《本リリースに関するお問合せ先》

映画エス応援プロジェクト事務局:s.eiga.cf@gmail.com

《会社概要》

合同会社アイウィズプロモーション

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本社所在地
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03-6555-2429
代表者名
伊藤生予誌
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年07月