NECセキュリティ、大洋州島しょ国向けのサイバーセキュリティ能力構築演習業務を受託
大洋州13カ国を対象に政府・重要インフラ企業のサイバーセキュリティ実務者向けにインシデント対応の基礎研修から体験型演習までを実施
NECセキュリティは、総務省から大洋州島しょ国向けのサイバーセキュリティ能力構築演習業務を受託し、2024年10月2日(水)から10日(木)の7日間、フィジーにて演習を実施し、大洋州13カ国の政府機関及び重要インフラ事業者のサイバーセキュリティ実務者29名が受講しました。さらに、2025年2月に米国のグアムでも実施予定です。
近年、国境を越えて利用されるサイバー空間においては、サイバーセキュリティ対策のために国際連携が必要不可欠です。日本を含む世界全体のサイバーセキュリティ上のリスクを低減させるためには、地理的に重要な位置を占めているインド太平洋地域を含む開発途上国に対するサイバーセキュリティ能力の構築支援を行うことが重要です。
NECは、「日ASEANサイバーセキュリティ能力構築センター(AJCCBC)(注1)」の開所当初から、ASEAN加盟諸国向けに約30回のサイバー演習を実施するなど、プロジェクト運営を支援してきました。これらの知見を活かし、今回、NECグループのサイバーセキュリティ専門企業であるNECセキュリティが、大洋州島しょ国のサイバーセキュリティの現状やニーズにあわせた演習環境を提供するとともに、トレーニング講師やチューターを行いました。具体的には、1カ月以上のオンラインでの事前学習を行った上で、2日間で事前学習の振り返りと机上演習を含むインシデントレスポンス研修を行い、5日間かけてサイバー攻撃を受けた際の一連のインシデント対応を体験することで、実践的なサイバーセキュリティ能力構築に貢献しました。
■開催概要
<日時・場所>
第1回 2024年10月2日(水)~10日(木) フィジー
第2回 2025年2月 米国・グアム
<受講対象者>
パプアニューギニア、フィジー、サモア、ソロモン諸島、バヌアツ、トンガ、ナウル、
ツバル、ミクロネシア連邦、パラオ、マーシャル諸島、キリバス、クック諸島
政府職員および重要インフラ事業者のサイバーセキュリティ実務者
<主催>
総務省
<開催内容>
・1カ月以上のオンライン事前学習
・事前学習の振り返りおよび机上演習を含むインシデントレスポンス研修(2日間)
・CYDER(注2)によるサイバー演習(5日間 ハンズオン)
NECおよびNECセキュリティは今後も、国内外の政府機関や重要インフラ企業などへのサイバー防御の演習や製品・サービスの提供を通じて、サイバーセキュリティ能力の向上に貢献します。
以上
(注1) ASEAN-Japan Cybersecurity Capacity Building Centre。総務省が2018年9月に開所し、ASEAN加盟国向けにサイバーセキュリティ人材の育成を推進。
(注2) Cyber Defense Exercise with Recurrence。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が実施している、国の行政機関、地方公共団体、独立行政法人及び重要インフラ事業者等の情報システム担当者等を対象とした体験型の実践的サイバー防御演習
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