TISと京都卓球クラブ、「STLINK」によりTリーグ女子プロ卓球チーム・京都カグヤライズのデジタル社債を発行
~セキュリティトークンを活用した資金調達を通じスポーツチームの安定経営とスポーツ文化の発展に貢献~


TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)と株式会社京都卓球クラブ(本社:京都府向日市、代表取締役:池袋 晴彦、以下:京都卓球クラブ)は、セキュリティトークンの発行・管理業務を包括的に支援するTISのプラットフォーム「STLINK」を利用し、2025年3月に私募によるデジタル社債「カグヤスマイルトークン」を発行したことを発表します。京都卓球クラブはTリーグ女子プロ卓球チームである京都カグヤライズを運営しており、今回の私募債発行による調達資金は、京都卓球クラブの卓球スクール事業の強化に活用されます。
Tリーグにおけるセキュリティトークンを活用した私募債発行による資金調達は国内初※1、「STLINK」を活用したデジタル社債の発行も本件が初となります。
※1 Tリーグ調べ
<「STLINK」提供イメージ>

■背景
現在、金融機関、不動産業界を中心に、有価証券をブロックチェーン技術によりトークン化し、資金調達を図る手法であるSTO※2が注目されています。これまでSTOが行われた主な事例としては、大手アセットマネジメント会社が都市部の不動産への投資をセキュリティトークン化する事例が多く見られますが、今回の取り組みでは、地域に根差した取り組みへの資金調達手法としてセキュリティトークンを活用しました。
スポーツチームにおける資金調達の手法としては、スポンサー契約や寄付が一般的ですが、収入が不安定で長期的な計画が立てにくく、将来に向けた戦略的な資金投下がしづらいという課題を抱えていました。京都卓球クラブでは、京都カグヤライズの安定したチーム経営を目指す一環として、2025年度に卓球スクール事業の強化を計画しています。そこで、クラブの理念や発展、当該事業に対して共感いただく支援者の応援投資を喚起するチャレンジとして、今回、STOを活用した資金調達を実施することを決定しました。京都卓球クラブではこれまでも卓球スクール事業を行っていますが、本取り組みにより、選手兼スクールコーチによる指導の拡大やスクール枠の増設などプログラムの強化を図り、持続的なスポーツチーム経営の実現だけでなく、卓球を通じた地域のスポーツ文化の発展と次世代の育成に貢献します。
※2 Security Token Offeringの略。デジタル証券とも呼ばれ、従来の有価証券は、不動産や社債など財産的な裏付けや権利を持ち、投資を通じて利益を分配する仕組みであるのに対し、STOはそれらの有価証券をブロックチェーン技術を用いてトークン化し、資金調達手段とする革新的な手法。
■取り組みのポイント
⚫スポーツ分野でのセキュリティトークンの活用
京都卓球クラブが新たな事業への取り組みに向け、これまでにない資金調達手法を模索していたなかで、直感的に操作がしやすいユーザーインターフェースを持ち、SaaS型で導入が容易な「STLINK」の導入を決定。Tリーグで初となるSTOによる資金調達を実現。
⚫スポーツチームの経営安定に向けた取り組み
多くのスポーツチームでは放映権、スポンサー協賛、寄付金、チケット収入や物販が主な収益源となっている一方、一部のチームを除いては安定したチーム経営が難しく、新たなチャレンジに取り組みづらいという課題にアプローチするため、スポーツチームが「投資」という形で資金を集め、持続性のある安定したチーム経営の実現を目指す。
⚫社会的インパクトの可視化
「卓球を通じた地域のスポーツ文化の発展と次世代の育成」というテーマに対し、京都卓球クラブがデジタル債で集めた資金を活用して実施する事業がもたらすインパクトを可視化。インパクトの測定・マネジメントにあたっては、ロジックモデル※3を用いて事業が地域社会等にもたらす変化とその経路を特定、成果指標を設定し、各指標の定期的なモニタリング結果をセキュリティトークン社債購入者へ報告予定。資金調達主体の取り組みについて投資家の理解と共感を促すとともに、納得感と貢献実感の醸成を目指す。
※3 インパクト測定・マネジメントを実践するうえで、代表的に用いられる手法。事業や組織が最終的に目指す変化・効果の実現に向けた道筋を体系的に図示化したもの。
■今後について
TISと京都卓球クラブでは将来的に、選手育成や練習拠点の建設など、Tリーグや地域の活性化に向けた新たな資金調達の検討を進めます。
TISは、「STLINK」を活用した「愛着のあるもの・応援したいことへの投資」の実現に向け、スポーツ・地域・社会貢献などをテーマにした新たなユースケースの創出を目指していきます。また、さらなる円滑な資金調達に向けて、インパクトの測定・マネジメントのための指標設定、データ収集・分析などを支援するシステムの開発などの検討も行う予定です。
■「STLINK」について
証券会社や発行企業が、セキュリティトークンの発行・管理業務を包括的に実現できるプラットフォームです。STOシステムの提供にとどまらず、新たな投資機会の創出に向けたパートナーとして伴走することで、STO実現に挑戦したい多くの企業の掘り起しから推進、デジタル証券と投資家層の裾野拡大を実現します。
詳細は以下をご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/sto/
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客さまのあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客さまと共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
株式会社京都卓球クラブについて(https://kyoto-ttc.com/)
京都卓球クラブは、Tリーグ女子プロ卓球チーム『京都カグヤライズ』を運営しています。「誰もが笑顔になれる卓球」を通じ、卓球を通じた新たなスポーツ文化の醸成と、京都の皆さまに誇りを持っていただけるチーム創りを目指しています。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
※ このニュースリリースは、本セキュリティトークン社債の発行について一般に公表するための発表文であり、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
【本件に関するお問い合わせ先】
◆報道関係からのお問い合わせ先
TIS株式会社 企画本部 コーポレートコミュニケーション部 三輪
TEL:050-1702-4071 E-mail:pr@tis.co.jp
株式会社京都卓球クラブ
E-mail:inquiry@kyoto-ttc.com
◆本取り組みに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 金融事業本部 STLINK担当
E-mail:tis_sto@ml.tis.co.jp
株式会社京都卓球クラブ
E-mail:inquiry@kyoto-ttc.com
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