時代を超えた文化創造の幕開け – 豊川新鳥獣戯画が始動

国内外で注目を集める墨絵師・西元祐貴が挑む、壮大な襖絵プロジェクトが豊川稲荷で3月制作をスタート！

西元祐貴プロジェクト制作委員会

2025年3月3日 13時18分

72年ぶりに開催される「豊川稲荷御開帳」記念企画の第一弾、「時代を結ぶ墨絵の響き」。

その中心となる「豊川新鳥獣戯画」が、愛知県豊川稲荷（圓福山妙厳寺）でいよいよ幕を開けます。

NHK「美の壺」出演や日本画として中学校美術教材にも取り上げられるなど、国内外で注目を集める墨絵師・西元祐貴が挑む本プロジェクト。伝統的な鳥獣戯画に現代の感性を融合させ、豊川稲荷を舞台に新たな物語を紡ぎます。国宝・鳥獣戯画の精神を受け継ぎ、豊川の歴史と祈りを未来へ繋ぐ文化創造の新たな一歩です。

豊川新鳥獣戯画とは

「豊川新鳥獣戯画」は、西元祐貴が挑む壮大な襖絵プロジェクトです。

国宝・鳥獣戯画が甲乙丙丁の4巻から成る壮大な絵巻であるように、「豊川新鳥獣戯画」も複数の章から構成される文化創造の挑戦となります。その第一弾である「甲巻」は、2025年3月から1年間をかけて制作され、豊川稲荷の自然、生命、祈りがテーマです。

12枚連なる大襖絵には、伝統的な鳥獣戯画の遊び心と現代の感性が融合し、新たな物語が描かれます。訪れる人々に驚きと感動を与える挑戦が、いま始まります！

2025年に挑む12枚の大襖絵は！豊川の四季をテーマにした『甲巻』

『甲巻 –豊川の四季をテーマに紡ぐ物語』

「甲巻」では、四季折々の自然と生命をテーマに12枚の襖絵が描かれます。

3月7日（金）～9日（日）に行われる制作では、春の物語「命の目覚めと水の息吹」が始動。生命が芽吹く春をテーマに、新たな息吹と水の恵みが描かれ、豊川の大地の生命力が表現されます。

また全巻通し、豊川稲荷の象徴「狐」が登場。物語の静かな導き手として描かれる狐が、自然の循環や生命への感謝を象徴し一つの物語を紡いでいきます。

舞台は「豊川稲荷最祥殿」

舞台となるのは、格式高い建築美を誇る豊川稲荷の「最祥殿」。神聖で荘厳な空間で、西元の力強くも繊細な筆致が生み出す襖絵が、新たな芸術の息吹を宿します。制作の様子は、後日映像にて公開予定です。遠方の方々にも、その創作の過程をお届けします。ぜひご期待ください。

【制作開催概要】

イベント名称：「豊川新鳥獣戯画」制作　

開催期間：2025年3月7日（金）から3月9日（日）

開催場所：豊川稲荷（豊川閣妙厳寺）（〒442-8538 豊川市豊川町1）

ホームページ：https://www.toyokawainari.jp/

大襖絵の制作スケジュール

夏、秋、冬では、西元祐貴がその瞬間に感じた感性を自由に表現し、計画に縛られない動的な創作が展開されます。四季の移ろいと共に創作のテーマも変化し、筆を走らせるたびに新たな気づきと成長を映し出します。

完成した作品は、特別展示の機会も予定。詳細は HP や SNS で順次発表されるため、ぜひご確認ください。

【制作スケジュール】

春：2025年3月7日（金）～3月9日（日）

夏：2025年4月5日（土）～4月7日（月）

秋：2025年10月3日（金）～10月5日（日）

冬：2025年11月1日（土）～11月3日（月）

※公式サイトおよびSNSにて制作の様子を後日公開予定

https://nishimoto-museum.jp

東海屈指の霊場と呼ばれる「圓福山妙嚴寺豊川稲荷」

日本三大稲荷の一つとして、長い歴史と深い信仰に支えられてきた寺院。稲荷信仰の中心として、商売繁盛や家内安全、厄除けといったご利益を求め、多くの参拝者が訪れている。令和8年（2026年）には72年ぶりの開催となる「御開帳」が予定されており、現在の本殿創建100年を迎える令和12年（2030年）には【大開帳】が行われる。

「最祥殿（さいしょうでん）」は、昭和4年に竣工した総檜造りの大規模な建築物で、内部は四百畳敷きの大座敷となっている。正面には二十九世黙童禅師が揮毫した「此處最吉祥（ここもっともきちじょう）」の大額が掲げられ、格式高い日本建築として荘厳な雰囲気を漂わせる。今回の「豊川新鳥獣戯画」は、この最祥殿のために制作される。伝統的な建築と現代アートが響き合う空間を創出し、新たなご縁と文化の継承を象徴する作品として、訪れる者に深い感動をもたらす。

「墨絵師　西元祐貴」世界的な注目を集める墨絵・陶墨画アーティスト

NHK「美の壺」出演や、日本画として中学校美術教材へも取り上げられるなど、国内外で注目を集める墨絵師。伝統的な技法にとらわれず、大胆かつ繊細な筆致で「躍動感」と「力強さ」を追求する作品を展開。力強い墨のストロークと繊細なタッチで古典的なモチーフから現代的なテーマまで描き、幅広い評価を得ている。

国際的なイベントやテレビ番組での「ライブペイント」では、観る者を圧倒するダイナミックな表現が特徴的。香港クリスティーズオークションでは、その場で描き上げた墨絵が即座に落札されるなど、アート界で高い評価を得ており、龍や虎といった古典的なモチーフから現代のアスリートまで、彼の描く作品は躍動感に満ち、観る者に強烈な印象を残す。

イタリアの高級スポーツカーメーカー「フェラーリ」の公式イベントや「アートバーゼル香港2023」でのライブペインティングのほか、ユネスコ無形文化遺産である博多祇園山笠の飾り山笠「十五番山笠ソラリア」のイメージアート制作も手がける。「世界水泳選手権2023福岡大会」では会場装飾を担当し、その独創的な表現力で国内外の注目を集め続けている。

【豊川新鳥獣戯画制作にあたり】

今回の12枚連なる襖絵制作では、その始まりとなる春の3枚を描き上げることが第一歩となります。語り部としての「狐」をはじめ、多様な生命の姿を描く本作では、鳥獣戯画をリスペクトしつつも、大胆な線を取り入れ、背景にはこれまで以上に繊細な描写を加えることで、新たな挑戦に取り組みます。白と黒のバランスや構図についても試行錯誤を重ねながら、私らしい躍動感と繊細さの融合を目指して制作を進めていきたいと思っています。