【超高齢化社会】新しい見守りのカタチ
IoT見守りセンサーと先端AI技術が連携


独居高齢者の孤独死防止・早期発見、見守り側の負荷軽減を目指して、ホットウェーブ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役:飯嶋隆人)が開発・販売する見守りセンサー「人守」と、株式会社IDATENase(東京都文京区、代表取締役CEO:福田峻介)のAIソリューションが、2025年6月1日より業務提携し、共同開発による次世代見守り製品の開発プロジェクトを開始しました。この業務提携により、「人守」で収集した膨大なセンサーデータをAIが学習し、新しい見守りのカタチの実現を目指します。
■背景と目的
近年の超高齢化社会の中で、居住室内で孤独死される独居高齢者が年々増加しています。地域社会からの孤立、セルフネグレクトといった状況が増加していく反面、それらを支える支援スタッフ不足は人口減少する日本社会の課題となっています。
さらに地球温暖化の進行によって、平均気温の上昇、氷河や氷床の融解による未知なるウィルスの蔓延などの危険要因は深刻化し、高齢者のみならず、全国民の安心・安全な生活環境のモニタリングは、今後の日本社会に求められています。
こうした背景のもと、センサーデータとAI技術を融合させることで、生活習慣や警戒予測を可視化させた「新しい見守りのカタチ」を構築する目的で、今回の業務提携に至りました。安心・安全な暮らしを提供することが、両社の共通したミッションです。

■連携の概要
見守りセンサー「人守」に搭載する5つのセンサーが収集するデータを、AIソリューションに連携し、見守られ者の生活習慣パターンや異常の兆候、危険の予測を深層分析し、単なるデータをもとにした警戒通知にととまらず、生活の変化や異常の兆候を可視化させて見守リ者に知らせることで、迅速な初動アクションの動機付けを実現します。
これらの効率的な見守りにより、ご家族や支援スタッフの負担軽減にも繋がることを目指します。
連携する具体的な機能は主に以下の内容になります。
1.見守りセンサー「人守」に搭載する5つのセンサーのデータ連携
見守られ者のお住まいに設置されたIoT機器が5分おきに収集する、お部屋の「温度・湿度」「CO2濃度」「照度」「人感(回数)」「音(回数)」をクラウドサーバにアップ。「人守」本来の警戒チェック処理と並行して、AI解析基盤に連携され、行動・環境パターンの分析に活用されます。
2.AI解析データの可視化
従来のグラフデータ表示に加え、AI解析された様々な有用データをグラフやスコアリングデータとして見守り者に可視化します。これにより生活環境の状況、警戒の兆候を定量的なデータで把握することができ、危険判断の属人化防止や安否確認を減らし、見守りの効率化を図ります。
3.リアルタイムなデータ連携
AI連携をリアルタイムに行うことで、その時点で解析される内容を見守り者へ提供し、重大事態の初動遅れを防止します。これにより、見守られ者の安全と見守り者の安心向上に繋げます。
■共同プロジェクトの目指すところ
1.従来の「人守」に新たな付加価値を創出する
AI学習により今までになかった情報を見守り者へ提供することで、従来の見守りとは違った視点で見守られ者の状況を把握し、より精度の高い情報の可視化が可能となります。
2.見守られ者の特性を把握する
見守られ者には個人差があり、生活リズム(起床時間、部屋の移動、温湿度の好みなど)や行動パターンも多種多様です。AIが見守られ者の生活パターンを学習することで、普段とは違った行動や異変の兆候をいち早く検知し、重大事態の前段階や行動予測が可能となります。
3.トリプル見守りを実現する
従来の「人守」では、見守られ者本人の動きや音といった「人」にフォーカスしたデータに加え、温度、湿度、CO2濃度から室内環境の熱中症や低体温症の警戒、換気推奨といった「居住空間」にフォーカスした「ダブル見守り」を提供していました。そこに「AI学習」を加えることで、生活リズムの乱れや変化の兆候、さらに未来予測もいち早く検知し、過去・現在・未来といった視点での「トリプル見守り」を実現します。
4.本人プライバシー保護を徹底する
カメラ、マイクといった本人プライバシーに関わる情報は一切収集しないポリシーは守り続けます。
5.見守り者の負荷を軽減する
多角的な視点での状況可視化により、見守り者の属人化や判断ミスを極力減らし、負荷軽減とともに効率化を実現します。さらにAIにより判断基準の標準化や異常検知の自動化が可能となり通常では成しえない効果が期待できます。
■代表者からのコメント

超高齢化社会、人口減少といった社会問題に対して、ITの力で社会貢献する当社の企業理念から「人守」の開発を始めました。しかしながら、一中小企業の力では到底及ばない現実がある中で、技術に特化した企業とコラボレーションすることで、点と点が線になり、やがて大きな面になることを追求していきます。そして誰からも慕われる製品作りが出来れば企業としてのこの上ない喜びに感じます。

当社は、多彩な科学分野における研究バックグラウンドを持つAIエンジニアを中心に構成された、Deep×Scientificな課題解決に特化した東京大学発AIスタートアップです。今回の取り組みでは、見守りの現場から得られる環境・行動データをAIが解析し、単なる数値の集積を“意味ある情報”へと昇華することで、より深いレベルでの異変検知や予兆の把握を実現します。一社では成し得ない価値を、 “線”でつなぎ、“面”として社会に届けていくプロセスに参画できることを、心より嬉しく思います。
■会社概要
社名:ホットウェーブ株式会社
所在地:東京都世田谷区松原1-38-28 松原片桐屋ビル2F
事業内容:システム開発、IoTサービス開発
設立:1996年12月26日
社名:株式会社IDATENase
所在地:東京都文京区本郷6-25-14
代表取締役CEO:福田 峻介
設立:2024年9月18日
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