精神障害のある方の“働きたい”を支える新拠点が岐阜市に新規開設

就労継続支援B型事業所「Reon（リオン）」5月23日・24日、一般向け内覧会を開催

一般社団法人Reon

2025年5月12日 09時00分

精神障害や発達障害のある方の「自立」や「働く」を支援する就労継続支援B型事業所「Reon」を、岐阜市本町エリアに開所いたしました。

このたび、地域の皆様や支援機関、関係者の方々に向けて、下記の通り内覧会を開催いたします。少しでも多く支援を必要としている方・ご家族に知って頂きたく、取材および周知にご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

【内覧会概要】
■日時：2025年5月23日（金）～5月24日（土）10:00～16:00
■場所：就労継続支援B型事業所 Reon（岐阜市本町1丁目82）
■アクセス：岐阜バス「本町1丁目」バス停より徒歩2分
※駐車場はございません。お近くのコインパーキングまたは公共交通機関をご利用ください。

【B型事業所Reonの特徴】

現在岐阜市内には88箇所（2025年4月時点）のB型事業所がありますが、Reonは下記を特徴・特色として運営してまいります。

女性のニーズに合わせたサポート

Reonは"精神障害・発達障害のある女性の支援”に特化した事業所であることが一番の特徴です。それゆえの安心できる空間で、きめ細やかなサポートを受けていただけます。
やりがいのある仕事の訓練

将来のステップアップに色々な選択肢が持てるように、多種多様な仕事・工程を用意しています。興味関心や、得意/不得意にあわせて選択できます。

飲食店"りおん"の運営

PC/デジタルワーク

ハンドクラフト

ステップアップが目指せる

一般企業や就労移行支援での勤務経験もあるスタッフも在籍しており、労働人口の増加も目指し、就職やステップアップなどのサポートも行ってまいります。

【事業の背景・設立の想い】

精神障害診断数は年々増加傾向にありますが、女性の支援に特化した福祉事業所は全国的にも少ないのが現状です。また、女性のひきこもり、女性の精神障害は「いつか結婚すれば大丈夫」「ひきこもっているのではなく、家事手伝いである」等の声に押しつぶされ、障害のある女性の多くは孤立点在の状況にあります。

「男性中心の作業環境に馴染めなかった」「人間関係がつらくて続かなかった」といった声を、現場で多く耳にしてきました。特にHSP傾向のある方や、生活に支障をきたすほどの生きづらさを抱えた方にとって、静かで安心できる空間や、少人数での支援体制は、必要不可欠です。

また、非常に残念ながら、障害者支援施設における「障害者虐待」が取りざたされることも少なくありません。これは多くの施設が人目につきづらい、閉鎖的な環境で運営されていることにも一因があると考えられます。

Reonでは、単に「作業の場」を提供するのではなく、地域の交流点にもなり、安心して過ごせる「日常の拠点」をつくることを目指しています。一人ひとりの気持ちや特性に寄り添い、失敗や弱さを肯定できる環境の中で、「働く」を前向きに捉えられるきっかけを積み重ねていきます。

【場所・空間設計】

Reonは、リニューアルオープンしたばかりの岐阜公園からすぐ近く、景観保護地域内である岐阜市本町エリアの古民家を改装した建物で運営いたします。

建物の空間設計、リノベーションには、「みんなの森・ぎふメディアコスモス」の設計・建築に携わった設計士、施工業者の方に依頼し、Reon設立の想いと地域との調和を包括した設計をしていただきました。

【代表者より】

障害や生きづらさを抱える方の多くが、「働きたい気持ちはあるのに、できる場所がない」と悩んでいます。Reonは、そんな方々にとっての“安心できるはじまりの場所”でありたいと願っています。「誰かと関わりながら、自分のペースで働ける」――そんな選択肢がこの町にもっと広がっていくことを願って、Reonを立ち上げました。