常盤ゴム株式会社は創業80周年を迎えました。100年企業へスタートいたします。

常盤ゴム株式会社

2025年6月5日 12時00分

　東京都葛飾区を本社とし、神奈川県(小田原、相模原)、熊本県に支店・営業所を展開するゴム、プラスチック、金属等の加工品商社である常盤ゴム株式会社（本社：東京都葛飾区、代表取締役：此下竜矢）は5月9日（金）に東京都銀座にて創業80周年を祝し、式典を開催いたしました。

　常盤ゴム株式会社は1945年第二次世界大戦後に南方から帰還した邦人の受け皿となるため西田商店として創業。一般汎用ゴム製品を皮切りに工業用ゴム製品を製造し産業復興と共に企業の礎を築いてまいりました。そして50年に及ぶ西田一朗（現相談役）から2015年に山口紀行（現社長）、此下竜矢（現会長）の3名による現体制を構築しました。この度、株式の移管など承継を終えて、「お客様の要望を叶える最高のパートナーを目指す！」をミッションとし今後の事業継続に向けて若返り、財務強化、事業拡大を進めております。

　式典当日は社員をはじめグループ会社や外部関係者、取引先企業様など約100名にご出席いただき、創業からの歩みを振り返ることで「過去から現在」を考え、100周年の節目に向けてのビジョンが発表され、思い描く「未来」を共有しました。

　祝辞にはお取引先である入間川ゴム株式会社清水佑樹様をはじめ、タイ、インドネシア、スリランカ、中国、イタリア、などの各国の取引先などの関連企業やアスリートから寄せられたお祝いのメッセージを伝える映像が流れ、またお越しいただけなかった企業の皆様から多数の祝電も賜りました。

　続けて此下竜矢会長が「100周年に向けて」と題したプレゼンテーションを行いました。

ゴム、プラスチックの専門商社である常盤ゴム株式会社の役目に触れた後に、江戸時代の海運を例えに挙げて商社としての展望を語りました。

商社の役割として、江戸時代、西廻り航路、東廻り航路が開拓され、より早く、より安い流通が開発され、その流通路で商社である廻船問屋等が活躍することで、さらに多くの産品が日本中を流通し、それをさらに当時最新の手形という金融テクノロジーでつないだことを商社の本質と定義。その活躍の結果、各地で顧客が増え、さまざまなニーズが生まれ、扱う商品も増えるという循環が起こったことを指摘。お客様に信用されてこそ企業たりうるとし、スピードと信用こそが商社の本義であると語りました。

　さらに「電話や電気の交換機であるスイッチボードが我々の役割である」とし、さまざまな技術をもった仕入れ先様と多様なユーザー顧客を「在庫」と「営業アウトソースサービス」「購買のアウトソースサービス」でつなぐことが常盤ゴムの役割であると述べました。「ユーザーのお客様にとって便利だと思っていただき、仕入れ先様からはよく走って動いてくれる会社だと思っていただける会社でなければならない。そして金融機関様との良好な関係、この３つが非常に重要な仕事であり日々信用に足る会社であり続けなければならない」と、100年継続する企業を目指すにあたり、安定を第一に、成長を第二に据えた経営の重要性を語りました。

　今後の展望として、2030年までを経営基盤強化期と位置付け、購買営業アウトソーサーとしての役割を担い、総資産を現在の1億5,000万円から2億円に増やし流動比率を200％に保つとしました。

　西田一朗現相談役から常盤ゴムを事業承継したことにも触れ、今後も良好な事業承継を進めていくことで、新しいノウハウと人材を獲得することも重要な戦略に掲げました。この数年間で兄弟会社として編集プロダクションである樹想社やユニバーサル・パブリシングを承継したと紹介。出席者に手渡された小冊子の編集作業を両社が担当していたとし、「多様な人材が我々のグループに入ってくることで、新しい角度から事業を進められるようになる」と語りました。

　西田相談役は長きにわたり会社を支えてきた従業員や仕入れ先の皆様に「ありがとうございました。本当に助かりました」とお礼の言葉を伝え、「100周年に向けてこれからもよろしくお願いします」と結びました。