【ギャップイヤー白書2026】約98%が「日本でも必要」――不安を抱えながら進学・就職以外の道を選んだ若者210人が証明した、寄り道の価値
210人の経験者が回答。満足度9.2点・98%が”日本でも必要”——不安・活動内容・社会への広がりを可視化した、ギャップイヤー白書2026

日本の若者に「ギャップイヤー」という生き方を届ける活動を行う日本ギャップイヤー協会と、大人のギャップイヤーと呼ばれる「キャリアブレイク」の普及活動を行う一般社団法人キャリアブレイク研究所は、210人へのアンケート調査をもとに『ギャップイヤー白書2026』を発表した。
本白書では、ギャップイヤーの実態だけでなく、その背景にある価値観や不安、そして経験を通じて得られる変化に着目。「立ち止まること」や「寄り道」が持つ意味を、多角的に可視化した。
「進学か、就職か」――日本の若者は長らく、この二択を迫られてきた。立ち止まることは「遅れ」とみなされ、空白期間は履歴書の汚点として扱われてきた。
しかし今、その常識を覆す可能性のあるデータが出た。
進学・就職以外の選択肢=「ギャップイヤー」を経験した若者210人の満足度は、平均9.2点(10点満点)。不安を抱えていた人は80%にのぼりながら、それでもなお、ほぼ全員がその経験に価値を感じていた。
「寄り道」は、弱みではなかった。

ギャップイヤーとは「高校・大学などの教育機関に在学中・中退後・卒業後、就業経験をする前に一定期間をおいて過ごすこと」と定義しています。
【レポート概要】
「いい大学に進め」という空気の中で、本当にやりたいことを言い出せなかった。学校側は大学進学率を上げたいから、専門学校や就職は先生に反対される。面接のために仮で作る「将来就きたい仕事」。新卒という枠のためにスーツを着て黒髪にして、周りと足をそろえ、時に競争心を持つ。「納得内定」という言葉が存在する。——そんな景色に、違和感を覚えたことはないだろうか。
日本ではこれまで、途切れないキャリアが"正解"とされてきた。進学校では有名大学への進学が大々的に打ち出され、それ以外の選択は「その他」として処理される。立ち止まる時間は「遅れ」や「ブランク」として捉えられ、その人が何を感じ、何を得たかは問われてこなかった。
しかし、ギャップイヤーは単なる「休み」ではない。何をするかも、どう生きるかも、すべて自分で決める——真っ白な時間だ。だからこそ葛藤する。だからこそ、価値がある。
本レポートは、そんなギャップイヤー経験者210名のリアルな声をもとに、その背景にある価値観・不安・可能性を分析したものだ。ギャップイヤーを「特別な人のもの」ではなく、誰にとっても開かれた選択肢として捉え直し、これからの時代に必要なキャリア観を提言する。
10年後、20年後——幸せに生きている人、自分らしい分野で活躍している人たちの共通点が「ギャップイヤーを経験していたこと」だった。そんな未来を、私たちは信じている。
【調査結果サマリー】
データが示したのは、「不安」と「価値」が共存するギャップイヤーの実像だ。
・約80%が不安を抱えながらも選んだ道の満足度は、平均9.2点(10点満点)
・約98%が「日本でも広がるべき」と回答
・活動内容は「海外旅行・留学・ワーホリ」「アルバイト」から「自己探求」「スキル習得」まで多様
・ギャップイヤーを取った理由の最多は「自己探求」——逃避ではなく、意思ある選択だった
【調査結果詳細】
(1) ギャップイヤーの過ごし方(実態)

■ 多様な過ごし方が選ばれている実態
ギャップイヤー中の活動として最も多かったのは「海外旅行・留学・ワーホリ」(61.4%)、次いで「アルバイト」(50.0%)。「お金がないとできない」というイメージとは、少し違う実態がここにある。「ボランティア」「インターン」「自己探求」「スキル習得」——その過ごし方は、人の数だけあった。
(2) ギャップイヤーを取った理由

■「立ち止まり」と「挑戦」が共存する選択
最も多かった理由は「自己探求・自分を見つめ直したかった」(50.0%)。「旅・世界を見たかった」「進路や将来に迷った」「新しい挑戦をしたかった」が続く。その理由は一つではなく、立ち止まることと前に進むことが、同時に起きていた。
(3) 不安・困難

■ 約8割が不安を抱えながらも選択
81.9%が何らかの不安を感じていた。特に多かったのは「キャリアへの不安」(53.8%)、「孤独や焦り」(42.4%)、「金銭面の不安」(39.5%)。一方で「不安はなかった」という人も18.1%。「周囲と違う選択への不安」や 「取り残される感覚」といった声も多く見られた。不安の先に、何が待っていたのか。
(4) 満足度

■ 高い満足度が示す“経験価値”
ギャップイヤーの満足度は平均9.2点(10点満点)。66.7%が「10点」と回答した。不安を抱えて飛び込んだ時間が、結果としてほぼ全員にとって価値ある経験になっていた。 ギャップイヤーは、不安がない人の選択ではなく、不安とともに進む選択だった。
(5) 社会への広がり

■ 約98%が「広がるべき」と回答
「日本でも広がるべきか」という問いに、98.1%が肯定的に回答した。「強く思う」が66.2%、「ある程度思う」が31.9%。経験者のほぼ全員が、この選択肢を次の世代にも届けたいと思っていた。

■ 社会に求めること
では、そのために何が必要か。最も多かったのは「学校や企業の理解・啓発活動」(64.3%)、次いで「奨学金や助成金の制度」(59.5%)、「ギャップイヤー経験者との交流・相談の場」(55.7%)。満足しているだけでなく、社会が変わることを求めていた。
ただし、制度化が広がることがゴールではない。世間体や当たり前に左右されず、生き方を自分で決め、自分で考える——その本質が失われないことが、私たちの願いだ。
【有識者コメント】


【調査概要】
・調査地域 全国
・調査方法 WEBアンケート調査
・集計方法 Facebook、 Instagram、X等のSNSでギャップイヤー経験者へ一般告知
・実施期間 2025年10月29日〜11月19日
・調査対象者 日本全国のギャップイヤー経験者
高校・大学などの教育機関に在籍中・中退後・卒業後、職業経験をする前に
一定期間をおいて過ごした人
・回答者数 210人
『ギャップイヤー白書2026』をダウンロード
【メッセージ】
ギャップイヤーとは、特別な実績や明確な目的がある人だけのものではない。何らかの理由で立ち止まった時間も、その人にとって大切な意味を持つ。 私たちは、人を分類したいのではない。その時間をどう感じ、どう生きたかを、大切にしたい。
ただし、立ち止まることはゴールではない。その時間で得たもののおかげで自分の人生が豊かになる。やがて社会に還元していく——そこまでがギャップイヤーだと、私たちは考えている。
「寄り道」が弱みではなく、力に変わる社会へ。
この白書が、生き方に悩む若者の背中を、そっと押せますように。
【ご連絡、心よりお待ちしております。】
本白書をきっかけに、ギャップイヤーという選択肢が一人でも多くの人に届くことを願っています。取材・掲載のご依頼、講演・ワークショップのご相談、教育機関・企業・自治体との連携など、お気軽にご連絡ください。できることから、一緒に広げていけたら嬉しいです。
本リリースで公開の『ギャップイヤー白書2026』は、引用・使用・利用が可能です。ご利用の際は「出典:日本ギャップイヤー協会」と明記してください。
日本ギャップイヤー協会について
会長 : ナヤー友里佳
連絡先 : japan.gapyear@gmail.com
https://linktr.ee/Japan.gapyear
メンバー : 5人
活動内容 : ギャップイヤーに関する情報発信、オンラインお話し会・相談会、ポッドキャスト
リリース記念イベント開催

白書の発表を記念し、共同制作者である一般社団法人キャリアブレイク研究所代表理事・北野貴大氏をゲストに迎え、オンラインイベントを開催します。白書の内容紹介やQ&Aを予定しており、ギャップイヤーに興味がある方、白書について詳しく知りたい方、アンケートにご協力いただいた方など、どなたでもお気軽にご参加いただけます。
日時: 6月18日(木)20:00〜21:00
形式: オンライン
内容: 白書内容紹介・Q&A ほか
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