【緊急避妊薬(アフターピル)と避妊に関する意識調査】
薬局での購入に「望ましい」85.2%の一方、定期健康確認の認知率はわずか34.0%
調査サマリー
医療法人社団CACAOが運営するショコラウィメンズクリニックは、緊急避妊薬(アフターピル)と避妊に関する意識調査を実施しました。
本調査は、緊急避妊薬(アフターピル)の薬局販売(OTC化)が開始されたことを受け、避妊に関する意識や緊急避妊薬へのアクセス状況、薬局販売に対する意見などを把握するために実施したものです。全297名から回答を得ました。
調査の結果、回答者の66.3%が「避妊に失敗したかもしれない」と感じた経験があると回答しました。しかし、その際に緊急避妊薬を実際に入手できた人は限られており、「調べなかった/分からなかった」が最多の31.3%を占めました。入手できなかった理由としては「相談できる人がいなかった」が最も多く、情報不足や心理的ハードルの高さが浮き彫りとなりました。
薬局での直接購入については、「入手しやすくなり望ましい」(51.9%)と「条件付きなら望ましい」(33.3%)を合わせて85.2%が肯定的に捉えています。一方、ピル服用中の定期健康確認の推奨について「知らなかった」と回答した人は66.0%にのぼり、正しい知識の普及が急務であることが明らかになりました。
調査結果トピックス
1. 回答者の属性(Q1)
2. 避妊失敗の経験(Q2)
3. 緊急避妊薬の入手状況(Q3)
4. 入手できなかった理由(Q4)
5. 薬局での直接購入に対する意見(Q5)
6. 薬剤師の前での服用規則に対する意見(Q6)
7. 自身の利用意向(Q7)
8. ピル服用中の定期健康確認の認知度(Q8)
調査結果詳細
■ 回答者の属性(Q1)
回答者の年代は30代が最も多く37.0%、次いで40代が28.6%、20代が17.5%となりました。

■ 避妊失敗の経験(Q2)
「避妊に失敗したかもしれない」と感じた経験については、「ある」と回答した人が66.3%と約3人に2人が不安を経験していることが分かりました。

■ 緊急避妊薬の入手状況(Q3)
避妊失敗の不安を感じた際の緊急避妊薬の入手状況を尋ねたところ、「欲しいと思わなかった」が36.7%で最多、次いで「調べなかった/分からなかった」が31.3%となりました。実際に入手できた人は「病院で入手した」15.2%と「オンライン診療で入手した」6.4%を合わせて21.5%にとどまり、入手に至らなかったケースが多いことが明らかになりました。

■ 入手できなかった理由(Q4)
入手できなかった方にその理由を尋ねたところ、「相談できる人がいなかった」が56件で最多となりました。次いで「費用が高い」と「親・パートナーに知られたくない」がそれぞれ21件、「未成年で不安だった」が12件と続きました。心理的・経済的・環境的なハードルが複合的に存在していることがうかがえます。

■ 薬局での直接購入に対する意見(Q5)
今年から薬局で処方箋なしで購入できるようになったことについて、「入手しやすくなり望ましい」が51.9%で最多、「条件付きなら望ましい」が33.3%と、合計で85.2%が肯定的な回答でした。一方、「不安がある」は10.4%、「反対」は2.0%にとどまりました。

■ 薬剤師の前での服用規則に対する意見(Q6)
薬局購入時に薬剤師の目の前で服用しなければならないという規則については、「今のままでいいと思う」が60.6%で最多となりました。「緩和してほしい」は26.9%で、一定の改善要望も見られます。

自由回答では、プライバシーへの配慮を求める声が多く寄せられました。以下に主な意見を紹介します。
薬剤師の前で服用することは賛同するが、周りの視線などを配慮した場所(部屋)で服用したい人もいると思った。
個別の部屋で、薬剤師と服用者の2人の空間で服用であればプライバシーも守られるため、その点は緩和した方がいいと思います。
薬剤師の目の前なのは、転売や危険な利用などトラブルを避けるためいいと思うが、プライバシーの懸念がある。個室か隔離スペースがあれば安心して飲める人、利用する人が増えると思う。
薬剤師の性別を女性に限定した方が購入しやすいと思う。
服用するときは、個室やパーテーションで区切られた場所に案内してもらえるなど、プライバシーに配慮された環境で服用できたほうがいいのではないか。
これらの声から、薬剤師の前での服用という規則自体には一定の理解が示される一方で、個室やパーテーションなどプライバシーを守る環境整備が利用者の安心感につながる重要な要素であることが分かりました。
■ 自身の利用意向(Q7)
避妊に失敗したと感じた際に薬局での購入を利用したいかについて、「利用したいと思う」が38.4%、「状況による」が45.5%と、合計83.8%が利用の可能性を示しました。「利用しないと思う」は12.1%にとどまり、多くの人が選択肢として前向きに捉えていることが分かりました。

■ ピル服用中の定期健康確認の認知度(Q8)
日本産科婦人科学会などが推奨する、ピル服用中の定期的な健康確認について、「知らなかった」と回答した人が66.0%にのぼりました。オンライン診療の普及に伴い、対面受診の重要性を含めた正しい情報提供の必要性が示唆されます。

調査内容の総括
今回の調査により、以下の3つのポイントが明らかになりました。
第一に、避妊に失敗したかもしれないと感じた経験のある人が約3人に2人と高い割合であるにもかかわらず、緊急避妊薬の入手に至らなかったケースが多く、情報不足や相談先の欠如が大きな課題となっています。
第二に、薬局での直接購入(OTC化)については約85%が肯定的であり、アクセス改善への期待は非常に高いことが分かりました。ただし、薬剤師の前での服用に関してはプライバシーへの配慮を求める声が多く、利用しやすい環境整備が求められています。
第三に、ピル服用中の定期健康確認の認知率が約34%と低く、緊急避妊薬へのアクセスが向上する今こそ、正しい医療知識の普及と対面受診の重要性の啓発が急務です。
緊急避妊薬のOTC化は、望まない妊娠を防ぐための重要な一歩です。今後は、プライバシーに配慮した購入環境の整備、正しい避妊知識の普及、そして相談しやすい社会環境の構築が求められます。
調査概要
調査対象:全国の女性 297名
実施期間:2026年3月
調査方法:インターネット調査
回答者年齢分布:10代 0.3%、20代 17.5%、30代 37.0%、40代 28.6%、50代 13.1%、60代以上 3.4%
※本調査の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
【引用・転載時は下記をご確認ください】
記載されている内容を引用・転載される場合は、必ず出典元として「ショコラウィメンズクリニック」の明記とリンク(https://choco-cl.com/)をしていただきますよう、お願いいたします。
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