心不全患者の予後を改善するための中枢性睡眠時無呼吸の革新的な治療を目指すHICKYが東京ウェルネスインパクトファンドおよびCJS2号ファンドより資金調達を実施
― ステント型×無線給電の革新的神経刺激デバイスで心不全予後改善へ ―

心不全の予後を改善するための中枢性睡眠時無呼吸の治療デバイスを開発する株式会社HICKY(本社:東京都文京区、代表取締役:林 健太郎)は、東京ウェルネスインパクトファンドおよびCJS2号ファンドより資金調達を実施いたしました。本資金調達により、次世代治療デバイスの開発を加速し、臨床試験および事業化に向けた取り組みを本格化してまいります。
■ 背景:未治療が多い中枢性睡眠時無呼吸という課題
心不全は世界的に患者数が増加しており、生涯で4人に1人が発症するとも報告されています。さらに、心不全患者の約40%は中枢性睡眠時無呼吸(Central Sleep Apnea: CSA)を併発するとされています。
CSAは、睡眠中に呼吸が不安定になったり止まったりする疾患で、睡眠の質を損なうだけでなく、心不全の悪化、再入院率の上昇、さらには死亡リスクの上昇とも関連する重要な課題です。
一方で、現在の治療選択肢は限られており、治療導入の負担や継続の難しさから、十分な治療を受けられていない患者さんが多く存在しています。
■ HICKYの技術:ステント型×無線給電による次世代の低侵襲治療デバイス
HICKYは、この医療課題を解決するため、ステント型構造と無線給電技術を組み合わせた、次世代の中枢性睡眠時無呼吸治療デバイスを開発しています。
本デバイスには、以下の特長があります。
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神経刺激技術:横隔神経を刺激し、横隔膜を動かすことで、より自然な呼吸の再現を目指します。
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ステント型構造:血管内に留置する設計により、既存治療と比べて短時間での導入が期待されます。
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無線給電技術:皮下ジェネレーターを不要とすることで、より低侵襲な治療を目指します。
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リードレス設計:リード関連の負担や合併症リスクの低減が期待されます。
これにより、患者さんの身体的負担を軽減しながら、治療の普及とアクセス向上の両立を目指しています。
■調達資金の使途
今回の資金調達により、以下の取り組みを加速してまいります。
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デバイスの小型化および設計の最適化
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前臨床試験・臨床試験の推進
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規制対応の推進(Q-Sub / IDE申請準備)
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グローバルな臨床連携体制の構築
■ 投資家コメント
<東京ウェルネスインパクトファンド/株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ ディレクター 後町陽子>
東京大学バイオデザインを経て、臨床現場の切実なニーズを捉えた本事業は、専門性と推進力を兼ね備えたチームによって着実に開発が進められています。本事業の実現が、心不全患者さんの予後改善における大きな転換点になると確信し、このたびの出資を決定いたしました。HICKYが目指す社会インパクトの創出に向け、当ファンドも一丸となって伴走してまいります。
<地域と人と未来株式会社 代表取締役 伊藤 仁成 氏/キャピタリスト 中田 千尋 氏>
この度、株式会社HICKYへ出資できたことを大変嬉しく思います。 中枢性睡眠時無呼吸は、世界中の心不全患者に影響を与えるアンメットメディカルニーズです。 HICKYは、独自のデバイス技術に加え、臨床・規制を見据えた開発体制を日米で構築、今後の事業化および日本発でグローバル展開できる高いポテンシャルを有しています。 特に、低侵襲かつ持続可能な治療を実現することで、医療現場への導入障壁を下げ、地域を問わず必要な患者に治療を届けられる可能性に期待しています。 CJS2号ファンドとして、一人でも多くの心不全患者を救うべく、同社と共に次世代の治療スタンダードの確立に向けて伴走してまいります。
■ 代表コメント
代表取締役 林 健太郎
中枢性睡眠時無呼吸は、心不全患者の予後に大きな影響を与えるにもかかわらず、有効な治療選択肢が限られている領域です。私たちは、より低侵襲で持続可能な治療を実現することで、世界中の患者さんのQOLと生命予後の改善に貢献したいと考えています。今回の資金調達を契機に、開発と臨床の両面を加速させ、社会実装に向けて邁進してまいります。
■ 今後の展望
HICKYは、東京大学バイオデザイン発のスタートアップであり、臨床ニーズに基づいた医療機器開発を強みとし、CSA治療のスタンダードを刷新することを目指します。国内外の医療機関・研究機関との連携をより一層強化し、グローバルでの臨床開発および事業展開を推進してまいります。
■ HICKYが目指す社会インパクト実現に向けたロジックモデル

■ 会社概要
会社名:株式会社HICKY
設立:2022年
所在地:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟3階360
代表者;代表取締役CEO 林 健太郎
事業内容:中枢性睡眠時無呼吸治療デバイスの開発
URL:https://www.hicky.jp/
■ 本件に関するお問合せ先
株式会社HICKY
担当:稲垣、笠原
Mail:info@hicky.jp
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