【飼い主1015人調査】検索エンジンvsAI!?愛犬の体調不良時にAIを利用する飼い主は約6割!獣医師からは「〇〇」の声も
愛犬の情報収集は検索エンジンが主流な一方、7割超がAIを併用。別情報源での確認状況や体調不良時の利用、受診判断への影響を調査。安心できる情報記事の条件も明らかに

ペット専門家たちによるライティングチーム「いぬのことば」が運営する老犬のオンライン相談窓口「いぬのじかん」は、犬の飼い主1,015人を対象に、愛犬に関する情報収集先やAIの利用実態についてアンケート調査を実施しました。
調査結果まとめ
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愛犬に関する情報を調べるときに重視していることは「情報の正確さ」が約8割
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愛犬に関する情報収集では検索エンジンが最多。一方で、7割超がAIも併用
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愛犬の体調不良時にAIを利用した経験がある飼い主は約6割。4割がAIを参考に「様子を見る」と判断
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AIの回答が正しいか「わからない」「間違っていると感じたことがある」飼い主は7割超。
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別の情報源で「必ず確認する」飼い主は約4割にとどまる
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犬に関する情報記事で安心できるのは「専門家が書いている」が約8割
愛犬に関する情報を調べるときに重視していることは「情報の正確さ」が800人超で最多

愛犬に関する情報を調べるときに重視していることで最も多かったのは、「情報の正確さ」801人でした。
当然といえば当然の結果ですが、現在は犬は家族の一員という考えが浸透してきており、大切な愛犬に関することだからこそ、より慎重に情報を選びたいと考えていることがうかがえます。
次いで「情報のわかりやすさ」528人、「専門家の解説・監修」490人と多く、正確な情報であることに加え、理解のしやすさや信頼できる形で発信されていることも求められているようです。
一方で、「実際の飼い主体験がある」も305人と一定数の回答がありました。これは、正確な情報だけでなく、自分と似た状況の人がどうしたのか知りたいという飼い主さんも少なくないのかもしれません。
愛犬に関する情報を調べるときは3位「生成AI」2位「専門家に聞く」1位「検索エンジン」

普段、愛犬に関する情報を調べるときに使用しているもので最も多かったのは、「GoogleやBing、Yahoo!などの検索エンジン」873人でした。
近年は、検索エンジン離れが起きているとも言われており、実際にナイル株式会社が実施した調査では、20代の約5割が検索エンジンをまったく使わないという結果になっています。(※)
しかし、今回の調査では、20代の約9割が愛犬に関する情報収集に検索エンジンを使用していました。

一般的な情報収集とは異なり、愛犬に関する情報では、若い世代でも検索エンジンが重要な役割を担っていることがうかがえます。
また、全体では「獣医師やトリマーなど専門家に聞く」が526人で2番目に多く、「ChatGPT・Gemini・Claudeなどの生成AI」は377人で3番目に多い結果となりました。
SNSが情報収集の主流になったとも言われていますが、検索エンジンや専門家を大きく下回り、愛犬に関する情報では必ずしもそうではないのかもしれません。
(※)参考:ナイルのSEO相談室「生成AI時代に検索はどれくらい使われている?検索エンジンの利用実態調査」
https://www.seohacks.net/column/30587/
愛犬に関する情報収集は「検索エンジン」が主流も、「AI」との併用は7割超

愛犬に関する情報を調べるときに、検索エンジンとAIのどちらを多く利用しているかでは、「検索エンジンのほうが多い」が38.1%(387人)で最多となりました。
一見、検索エンジンが優勢に見えますが、「検索エンジンのみ」は24.8%(252人)にとどまり、残りの7割超の飼い主さんはAIも利用していることがわかります。
愛犬に関する情報収集では検索エンジンが主流である一方、AIによる情報収集も浸透しつつあるようです。
また、年代別や性別でも違いがあるのか気になったので確認してみましたが、検索エンジンとAIの利用傾向に大きな差は見られませんでした。
「信用できない」から検索エンジン!「今すぐ解決できる」からAI!実際のコメント
「AIはたまに、誤っていることをあたかも正しいことのように伝えてくることがあります。愛犬のことで重要なことほど自分の目で情報をちゃんと見て判断したいので、検索エンジンのほうが多いです」(女性 / 40代)
「実際に犬を飼っている人の生の情報であったり、獣医師の話であったりの根拠を確認できるから(検索エンジンのみ)」(男性 / 20代)
「会話調で質問でき、私の環境や性格も考慮した答えが返ってくるから(AIのほうが多い)」(女性 / 40代)
「ネットにただ載っているだけの万人向けの情報より、愛犬だけに絞った情報を収集できるから(AIのほうが多い)」(女性 / 30代)
「検索エンジンでは幅広い情報を比較しやすく、AIでは疑問をすぐに文章化して整理できるため両方を使うことで理解が深まると感じています。また急いでいる時はAIが便利で、詳しく調べたい時は検索エンジンを使うなど状況によって使い分けています(どちらも同じくらい)」(女性 / 50代)
今回寄せられたコメントを見ると、検索エンジンを利用する理由としては、「根拠を確認できる」「情報源を比較できる」「専門家や実際の飼い主の声を見られる」といった、信頼性の高さを挙げる声が占めていました。
一方で、AIを利用する人からは、「会話しながら相談できる」「すぐに答えが得られる」といった手軽さや個別性を評価する声が多く見られました。
検索エンジンとAIは、どちらか一方を選ぶというよりも、それぞれの特徴を理解したうえで活用している飼い主さんも少なくないようです。
その他のコメントは本記事で紹介しています。
AIを使って愛犬に関する情報を調べるメリットを感じる飼い主は約6割

愛犬に関する情報をAIで調べるメリットについては、「やや感じる」が41.4%(420人)で最多となりました。
「とても感じる」の19.2%(195人)もあわせると、60.6%の飼い主さんがメリットを感じているようです。
一方で、「あまり感じない」13.2%(134人)、「まったく感じない」3.3%(34人)と、メリットを感じていない飼い主さんも16.5%いることは見過ごせません。
AIは手軽に回答を得られる一方で、情報の正確性や根拠のわかりにくさに不安を感じる飼い主さんもいると考えられます。
特に、愛犬の食事や体調に関する情報では、誤った判断につながることへの懸念から、AIの利用に慎重になっているのかもしれません。
「すぐにわかる」のがメリット!「嘘をつく」からメリットを感じない!実際のコメント
「複数のウェブサイトを1つずつ見に行かなくても、AIが情報を要約して箇条書きなどで教えてくれるため、調べる時間を大幅に短縮できるから(やや感じる)」(男性 / 30代)
「AIは機械。情報を得ることができても、犬や家族の気持ちはわからない。嘘をつくので信用できない(まったく感じない)」(女性 / 50)
実際のコメントを見ると、AIにメリットを感じている飼い主さんは、「すぐに答えが得られる」「情報を整理してくれる」「会話しながら相談できる」といった利便性を評価する声が多く見られました。
また、検索エンジンでどう調べていいかわからない時でも、AIはうまく情報をまとめてくれるため、活用しやすいのかもしれません。
その他のコメントは、本記事をご覧ください。
AIで調べたあと別の情報源でも「必ず確認する」は約4割にとどまる

AIで愛犬に関する情報を調べたあと、別の情報源でも確認するかについては「内容によって確認する」が48.2%(489人)で最多となりました。
「必ず確認する」は42.4%(430人)にとどまり、AIの回答を毎回別の情報源で確認している飼い主さんは半数に届いていません。
また、「ほとんど確認しない」5.1%(52人)、「まったく確認しない」4.3%(44人)と、約1割の飼い主さんがAIの回答だけで判断していることがうかがえます。
もちろん、犬のイベント情報や犬連れお出かけスポット、犬の雑学といった、別の情報源で確認しなくても大きな問題にならないものもあります。
しかし、食事、サプリ、体調、病気、薬、日々のケア、しつけ、問題行動、介護など、犬の健康に直接関係することに、AIだけで確認が不要というものはありません。
AIは、「回答は必ず正しいとは限りません。重要な情報は確認してください」と注意を出していますが、そもそも犬の健康に直接関係することはすべて重要であるという認識が、飼い主さんには十分に伝わっていないのではないでしょうか。
だからこそ、犬に関する情報を発信する側は、その重要性を伝えていく必要があるでしょう。
実際に愛犬の体調不良時にAIを利用したことが「ある」飼い主は約6割

実際に、愛犬の体調不良時にAIを使って調べたり相談したことがあるかについて、「ない」が42.4%(430人)と最多になりました。
しかし、「ときどきある」41.2%(418人)、「よくある」16.5%(167人)と回答した飼い主さんは、あわせて57.7%と、約6割の飼い主さんがAIを利用していたことになります。
確かに、犬は言葉を話せないため、調子が悪いのかそうでないのか、動物病院に行くべきか悩む場面は少なくありません。
また、夜間など、すぐに動物病院を受診できない状況もあるでしょう。
AIは、そのようなときにすぐに答えを返してくれるだけでなく、会話をしているような感覚にもなるため、身近な相談先のように感じられるのだと推測できます。
愛犬の体調不良時にAIの回答で様子を見る判断をした経験が「ある」飼い主は約4割

愛犬の体調不良時に、AIの回答を参考に様子を見る判断をした経験が「ある」は41.0%(416人)でした。
前問では、約6割の飼い主さんが愛犬の体調不良時にAIを利用していましたが、この結果から、AIは単なる情報収集にとどまらず、受診の判断にも影響を与えていることがうかがえます。
では、獣医師はこうしたAI利用をどのように見ているのでしょうか。
実際に獣医師に聞いてみた
「飼い主さんがAIに相談したくなる気持ちはよく分かります。ただ、AIはあくまで一般的な情報を提供するツールです。また、AIの回答が間違っていることも少なくないと感じます。そのため、現状のAIでは目の前の愛犬の状態を正確に評価することはまだまだ難しいと思います」(獣医師A)
「病気は早期発見、早期治療が基本だと考えているため、AIの情報をそのまま鵜呑みにするのは危険だと思います。ときにはAIも正しい結論を出しますが、長らく臨床に携わっている身としては、実際にペットを触ること、または言葉に出来ない『直感』が、病気を発見することも少なくありません」(獣医師B)
獣医師からは、AIだけで愛犬の状態を判断することへの慎重な意見が寄せられました。一方で、「なぜAIに相談したくなるのか」という背景にも目を向ける必要があるのかもしれません。
獣医師やスタッフに会いたい、些細なことでも気軽に相談したいと思える動物病院の存在は、これからの時代ますます重要になっていくのではないでしょうか。
獣医師に聞いたAIとの上手な付き合い方については、本記事をご覧ください。
AIで犬に関する情報を調べたときに回答が正しいか「わからない」飼い主は5割超

AIで犬に関する情報を調べた際、回答が間違っている・不正確だと感じたことがあるかについては、「わからない」が56.3%(571人)で最多になりました。
AIは自信満々に回答するため、いかにも正しい情報のように見えることがあります。しかも、そもそも犬に関する知識が十分でなければ、その内容があっているのか間違っているのかを判断することはできないでしょう。
その状態で、愛犬の体調不良時にAIを利用し、受診判断をAIにゆだねるというのは、冷静に考えてみると恐ろしいことですね。
コメントを見ると、AIは間違ったことは回答しないと信じている飼い主さんも一定数おり、膨大な情報を学習したAIは、まるで全知全能のように見えてしまうのかもしれません。
では、「ある」21.5%(218人)と回答した飼い主さんは、どんなことがあったのでしょうか。実際のコメントをご紹介します。
「様子見でいいといわれたが重篤な病だった」実際のコメント
「AIが様子を見てもいいと言ったことに関して、やはり不安になり夜間救急に連れていったところ重篤な病が見つかった為」(女性 / 30代)
「犬の年齢や体重に応じた具体的な食事の量について質問した際、計算が間違っているのか、明らかに多すぎる極端な数値を提示されたことがありました。また、特定の病気について聞いたときも、別の似た名前の病気と情報が混ざって出力されたことがあり、鵜呑みにするのは危険だと感じました」(女性 / 40代)
「チョコが食べれると言われた。AIは一般的な基本データを網羅している一方で、最新の獣医学のガイドラインや、犬の年齢・体重による細かい個体差を考慮すべき数値において、古い情報や誤った数値をそれらしく回答することがありました」(女性 / 20代)
実際のコメントを見ると、AIの誤りは単なる言い間違いや解釈違いにとどまらないことがわかります。
もちろん、AIはプロンプトの内容や質問の仕方によって回答の質が変わりますが、これらのコメントでは明らかに誤った回答や危険な回答が出ていたと判断できるのではないでしょうか。
AIは便利な一方で、愛犬に関わる判断を任せるには限界があることを、飼い主さんにもっと周知していく必要があるのかもしれません。
その他のコメントや獣医師がAIをどう評価しているかは、本記事で紹介しています。
犬に関する情報記事で安心できるのは「専門家が書いている」が約8割で最多

犬に関する情報記事はどのように作成されていると安心できるかについて最も多い回答は、「獣医師などの犬の専門家が書いている」806人でした。
次いで、「一般ライターが書き、専門家が監修している」が497人、「執筆者や監修者のプロフィールがある」が362人と続きます。
飼い主さんは記事の内容だけでなく、誰が書いているのか、専門家が関わっているのかといった、発信者の信頼性も重視していることがうかがえます。
近年は、AIを活用して記事を作成する企業も増えていますが、必ずしも専門家が関わっているわけではありません。そのため、誤った情報や不正確な内容がそのまま発信されてしまう可能性もあります。
犬に関する情報では、AIを使っているかどうかだけでなく、最終的に誰が確認し、誰が責任を持って発信しているのかが重要だといえるのではないでしょうか。
実際の飼い主さんたちのコメントをご覧ください。
「大切な愛犬の命や健康に関わるから」実際のコメント
「大切な家族である愛犬の命や健康に関わる情報なので、誰が発信しているのか不透明な記事や、AIが機械的に自動生成しただけのリスクのある記事は信頼できないからです。獣医師などの明確なプロフィールや専門知識を持ったプロが監修・執筆していると明記されている記事でなければ、安心して参考にすることができません」(男性 / 30代)
「知識のない人がAIを使って書いた場合間違った情報を流してしまう可能性があり、命に関わることだと怖いから」(女性 / 30代)
「世の中の流れとしてAIを利用するという流れは止められせんが、ハルシネーションによる情報の誤りまでは誰が許容するというのでしょう?便所の落書きでも書く感覚でAIを利用して記事を垂れ流し、責任を取らないのであれば記事を書く資格がないと考えているからです」(男性 / 50代)
「愛犬は言葉を話せない家族だからこそ、ネット上の情報には高い正確性を求めています。AIが書いた記事や誰が書いたか分からないコタツ記事は誤情報が怖いため、やはり獣医師などの専門家が責任を持って執筆・監修しているとはっきり分かる記事が一番信頼できますし、安心して読めます」(女性 / 40代)
「一般のライターが書いているものは専門性に欠けるし、AIが書いているものはまったく信憑性がないと思うから」(女性 / 20代)
実際のコメントを見ると、「誰が責任を持って情報を発信しているのかわからない」ことに不安を感じている飼い主さんが多いようです。
犬は自分で情報を選んだり、体調の変化を言葉で説明したりすることができません。だからこそ飼い主さんは、大切な愛犬のために、信頼できる正しい情報を求めているのでしょう。
また、
「AIに書かせて専門家が添削・監修した方が効率が良い」女性 / 40代
というコメントも数件見られました。そこで実際にどうなのか、獣医師にも聞いてみました。
「『AIに書かせて監修する』という方法自体は有効ですが、監修が形式的なものになってしまうと情報の質を担保できない可能性があります。
一方で、獣医療分野では『監修』という作業が想像以上に時間を要することがあります。AIが作成した文章を一から確認し、誤りや誤解を招く表現を修正していくと、結果的に自分で書いた方が早いケースも少なくありません」(獣医師A)
「確かに『効率はいい』と思います。しかし、AIは一般論しか語れないので、実際の『現場の肌感覚』は専門家しか文章に出来ないと思います」(獣医師B)
AIに記事を作成すれば、それらしい記事は作ることができるでしょう。しかし、「それらしく書かれている」ことと「正しいことが書かれている」は別問題です。
一つ一つ内容が正しいか確認して、誤っている部分を直すということは、想像以上に時間がかかります。
また、犬と暮らした経験や飼い主としての実感、実際の現場で得られる感覚は、AIには再現することはできません。
効率だけを重視するのではなく、正確性や信頼性をどのように担保するのかも考える必要があるのではないでしょうか。
この記事について
※この記事で使用される百分率(%)は各項目の数値が割り切れない場合、その総数が99.9%〜100.1%の間で変動いたします。
▼本記事
「【飼い主1015人アンケート】愛犬の体調不良時にAIを利用する飼い主は約6割!獣医師からは「〇〇」の声も」
https://www.inunojikan.inunokotoba.com/search_dog_deta/
▼調査概要
【飼い主アンケート】
・調査内容:愛犬の情報収集に関するアンケート
・調査方法:インターネット調査(SNS等を含む)
・対象:全国の10代~70代の犬の飼い主さん1,015人(男性289人 / 女性726人)
・実地期間:2026年5月27日~6月09日
▶回答者属性や飼い主さんの愛犬の年齢と犬種については本記事をご覧ください
【獣医師ヒアリング】
・内容:飼い主のAI活用に関する見解
・協力者:現役獣医師3名(男性2名 / 女性1名)
・臨床経験:5~10年未満1名、10年以上2名
・実施期間:2026年6月10日~6月13日
<調査結果の引用・転載時のお願い>
本記事の調査結果や画像を引用する場合は、「いぬのじかん」の名前を明記のうえ、引用元として以下のリンク設置をお願いいたします。
https://www.inunojikan.inunokotoba.com/search_dog_deta/
■運営者情報
ペットの専門家集団「いぬのことば」
代表者:高田菜月(たかだなつき) / 高橋由紀那(たかはしゆきな)
<運営サイト>
いぬのことば:https://inunokotoba.com/
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