見積書によくある記載、正しく読み解けたのは4.9%——確認する手段を持たないまま契約に至る実態【ヌリカエ総研】
〜書面の見積もりを受け取った人の83.6%は「理解できた」と回答。一方で、一式表記や面積の目安など一般的な記載内容を正しく読み解けた人は多くない〜
外壁塗装の会社探しサイト「ヌリカエ」を運営する株式会社Re:Fact(本社:東京都港区、代表取締役:田口 政実)の調査研究チーム「ヌリカエ総研」は、直近5年以内に持ち家(戸建て)の外壁塗装を実施した全国の住宅オーナー430名を対象に、「見積書の理解度に関する消費者実態調査」を実施。外壁塗装の見積書によく見られる記載内容(一式表記、面積の目安、塗料の価格差など)を例に、実際にどこまで読み解けるかを調査しました。
背景には、外壁塗装が数十万〜100万円超の支出でありながら、専門用語や独自の表記に日常的に触れる機会は少ないという事情があります。金額の「高い・安い」を判断する以前に、見積書に書かれている用語や施工範囲そのものを読み解けず、多くの方が自分の理解が正しいかを自分では確かめる手段がないまま契約に至っている実態が浮かび上がりました。

◼︎調査トピックス
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書面の見積もりを受け取った人の83.6%が、内容を「理解できた」(隅々まで/だいたい)と回答
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一方、外壁塗装の見積書によく見られる3つの記載内容について、実際にどこまで読み解けるかを確認したところ、正答率は平均で3つ中0.94個にとどまり、3つとも読み解けた人はわずか4.9%。1つも読み解けなかった人は36.5%
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書面の見積もりを受け取った353名のうち55.2%は、契約後に何らかの項目で「理解が不十分だった」と感じており、最も多かったのは「金額の根拠」(25.8%)。次いで「専門用語の意味」(20.1%)、「一式など内訳」(18.4%)と続いた
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見積もりの内容を正しく理解するためにあればよかったものとしては「相場や目安の情報」が最多(48.2%)、次いで見積書のチェックリスト、セカンドオピニオンなどの専門化となった
◼︎調査結果詳細
1. 見積書、「理解できた」との自己評価は8割超

書面の見積もりを受け取った353名に、内容をどの程度理解できたかを尋ねたところ、「隅々まで理解できた」18.1%、「だいたい理解できた」65.4%となり、合わせて83.6%が一定の理解を感じていたことが分かりました。

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選択肢 |
割合 |
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隅々まで理解できた |
18.1% |
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だいたい理解できた |
65.4% |
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あまり理解できなかった |
15.6% |
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ほとんど理解できなかった |
0.8% |
2. 見積書によくある記載内容、実際に読み解け、3問中3問正解したのは4.9%

見積書には「一式」という表記や、塗料のグレード表記、面積の算出根拠など、確認しておきたいポイントがいくつかあります。
本調査では、外壁塗装の見積書によく見られるこうした記載内容を例に提示し、その記載だけで何が読み解けるかを430名に確認しました。
いずれも選択式で、一番正答率が高く42.3%の方が正解したのは「一式という表記は、総額は分かるが数量・単価・工程の内訳はこの記載だけでは分からない」ということ。
しかし、3つの問いを全て読み解けた人はわずか4.9%、1つも読み解けなかった人が36.5%という結果になりました。
見積書は、すでに外壁塗装をしたことがある経験者であってもわかりにくい記載があることが伺えます。

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確認項目 |
記載内容から正しく読み解けた場合 |
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「一式」という表記が意味すること |
42.3% |
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塗装面積の目安の考え方 |
27.0% |
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同じグレードでも生じる価格差 |
24.4% |
3. 理解が不十分だったと感じる点、「金額の根拠」が最多

書面の見積もりを受け取った353名に、理解が不十分だったと感じる点を尋ねたところ、「金額がなぜその金額なのか、根拠が分からないまま契約した」が25.8%で最多。次いで「専門用語の意味」20.1%、「一式など内訳」18.4%、「工程ごとの費用」11.0%と続きました。一方、「特に理解が不十分だったと感じる点はなかった」は44.8%にとどまり、55.2%は何らかの項目について理解不足を自覚したことがわかります。
「金額の根拠が分からない」という感覚は、単独で生じているわけではなく、見積書の記載方法そのものに起因している可能性があります。
見積書には、読み手が金額の根拠を追いにくい構成の項目が含まれており、それが「根拠が分からないまま契約した」という最多の回答につながっていると考えられます。
4. あればよかったもの、「相場や目安の情報」が最多

見積書の内容を正しく理解するためにあればよかったものを尋ねたところ、「相場や目安の情報(面積の目安、工程ごとの費用感など)」が48.2%で最多となりました。「内容を客観的に見てくれる専門家(セカンドオピニオン)」も19.8%にのぼり、自分だけで見積書の妥当性を判断することの難しさがうかがえます。
また、こうした実態は、ヌリカエに寄せられる相談内容にも表れています。(以下、ヌリカエのご相談より)
『外壁塗装工事 一式 130万円』としか書かれていなかったので、自分の家の広さに対してこの金額が妥当なのか、どこにいくらかかっているのか全く分からなくて不安でした
『シーリング打替え』『増し打ち』『付帯部塗装』など専門用語ばかりで、何のために必要な作業なのか、削ってもいい費用なのかが自分では判断できなかったです
金額の「高い・安い」を判断する以前に、見積書に書かれている用語や施工範囲そのものを読み解けない、という声が実際の相談現場でも多く寄せられています。
◼︎調査結果を受けて(ヌリカエより)
今回の結果は、回答者の知識や注意力が不足していたことを示すものではありません。外壁塗装は10年に一度あるかないかの支出であり、専門用語や独自の表記に日頃から触れる機会がない中で、多くの方が見積書に向き合い、自分なりに納得しようとしています。
しかし、一式表記や面積の目安、塗料の価格差といった、見積書を確認するうえで役立つ一般的な知識を持っている人は多くなく、いざというときに自分で確認する手段を持たないまま契約に至っている実態がうかがえます。ヌリカエは、消費者が見積書の内容を正しく確認し、納得した上で会社を選べるよう、専門アドバイザーによる見積もり内容の解説支援や、情報発信を続けてまいります。
◼︎調査概要
調査名:見積書の理解度に関する消費者実態調査
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2026年8月
調査対象:直近5年以内に持ち家(戸建て)の外壁塗装を実施した全国の住宅オーナー430名
参考文献:ヌリカエ刊行『施工実績6万件から導く 家を美しく長持ちさせる方法、教えます!―外壁・屋根リフォームのすべて―』
※本調査結果をご利用いただく際は、「ヌリカエ総研調べ」と明記ください
【参考】調査で使用した設問
設問1:見積書に「外壁塗装工事 一式 〇〇円」と書かれていた場合、この記載だけで分かることは何だと思いますか
・使用する塗料の量や工程の内訳まで含めて計算されている
・総額は分かるが、数量・単価・工程の内訳はこの記載だけでは分からない(正解)
・「一式」は業界共通の定価なので、他社と比べても金額は変わらない
・わからない
設問2:延床面積30坪(約100㎡)の住宅の場合、見積書に記載される外壁塗装の対象面積の目安はどのくらいだと思いますか
・約80〜90㎡
・約100㎡
・約110〜130㎡(正解)
・約150㎡以上
・わからない
設問3:「シリコン塗料」など同じグレード名でも、製品によって価格帯には差があります。同じ面積を塗る場合、最も安い製品と高い製品を比べると、費用にどのくらいの差が出ることがあると思いますか
・ほとんど差はない(数千円程度)
・1.5倍程度の差が出ることもある
・2倍以上の差が出ることもある (正解)
・わからない
◾️ヌリカエについて
外壁塗装の会社探しサイト「ヌリカエ」
ヌリカエは「安心できる選択肢の中から、自分に合う会社が見つかる」外壁塗装の会社探しサイトです。情報の透明性を徹底するために、決算書の提出による厳格な審査や、工事後のリアルな口コミを公開しています。お客様のご希望に合わせて会社へお問い合わせができ、迷った際は専門家への相談も可能です。「外壁塗装の正解さがし、ヌリカエと。」をコンセプトに、納得できる外壁工事を支えます。
【ヌリカエ総研とは】
「ヌリカエ総研」は、外壁塗装の会社探しサイト「ヌリカエ」を運営する株式会社Re:Factの調査研究チームです。外壁塗装は十数年に一度の大きな買い物であるにもかかわらず、相場・工事の品質・塗装店選び・助成金制度など、生活者にとって「知りたいのに、まとまった情報がない」テーマが数多く残っています。
ヌリカエ総研は、こうした業界の見えない実態を継続的に調査・発信することを目的に、外壁塗装の相場・費用に関する定点調査、工事会社選びや助成金など、生活者が意思決定に迷いやすいテーマの実態調査、施工店側から見た業界の実態調査などを行っています。
ヌリカエ総研について:https://note.com/nuri_kae/n/nbc57c4baf9b2
◾️Re:Factについて
株式会社Re:Factは、2026年8月にSpeeeの会社分割により設立し「ヌリカエ」「リフォスム」「みんなのリペア」などを運営。日常のリフォームから災害時の保険契約者の負担軽減、さらにはリフォーム業界の健全な発展に向け、「信頼・透明・迅速」を新たな標準とする事業を展開しています。
【提供サービス】
外壁塗装の会社探しサイト「ヌリカエ」(https://www.nuri-kae.jp/ )
水回りリフォームの比較サイト「リフォスム」(https://refo-sumu.jp/)
災害時対応の優良修理業者紹介サービス「みんなのリペア」
リフォーム会社向け営業支援アプリ「Budii」(https://budii.jp/)
【会社概要】
社名 :株式会社Re:Fact
事業概要 :リフォーム・リペア領域のデジタルトランスフォーメーション支援事業
設立 :2026年8月
所在地 :東京都港区六本木三丁目2番1号
代表者 :代表取締役 田口政実
資本金 :100,000千円
※株式会社Re:Fact は、株式会社Speee(本社:東京都港区、代表取締役:大塚 英樹、東証スタンダード市場:4499)の子会社です。
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
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