「学校に部活がない」「部員が少なくて大会に出られない」ー英語ディベートの環境を変えるべく、中高生の姉妹が世界29カ国・400人をつなぐコミュニティを作るまで
中高生姉妹が立ち上げた国際英語ディベートコミュニティ「JCSD」、設立1年半で世界29カ国・約400名規模に拡大
日本時間の夜8時すぎ。画面の向こうには、日本はもちろん、ヨーロッパや北米、アジア各国のディベーターたちが集まってきます。学校も、年齢も、国境も関係ありません。
週3回開かれるこの練習会を運営するのは、中高生の姉妹です。2025年4月、13歳と14歳で立ち上げた国際英語ディベートコミュニティ「JCSD(Japan Cross School Debate Organization)」は、1年半で世界29カ国・約400名が集う場所になりました。このたび、JCSDの活動と、その原点となった姉妹の思いをご紹介します。

■英語ディベートとは
英語ディベートは、あるテーマについて賛成・反対に分かれ、英語で議論を戦わせる競技です。基本は3〜4人のチーム制。論理的思考力・英語力・リーダーシップを育む活動として世界的に評価されており、日本の経験者からも海外トップ大学への進学者が毎年生まれています。
■ディベートを始めた姉妹がぶつかった課題とは
JCSD代表・大野藤月(現在高校1年生)は、小学生の頃、授業のディスカッションで心無い言葉を受け、自分の意見を言えなくなった過去があります。
転機は中学でのディベート部見学。堂々と議論する先輩の姿に「自立したかっこいい女性像」を見出し、自らもディベートを始めました。妹の嘉櫻子(現在中学3年生)も、そんな姉に憧れて後に続きます。しかし、当時所属していた学校のディベート部は活動が少なく、練習会を開いたり、大会に出るメンバーを見つけたりすることが難しい状況でした。
そんな経験を続けるうちに、姉妹は、自分たちだけでなく、周りのディベート仲間たちも同じような壁に直面していることに気づきます。
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部員が少なく、大会に出られない
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学年が下だと、出場権を先輩に譲らざるを得ない
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学校にディベート部がなく、練習相手も大会仲間も見つからない
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海外のディベーターと交流する機会がほぼない
「学校や国籍に関係なく、英語ディベートを通してつながれる場所を作りたい」。
そこで2025年4月、姉妹は英語ディベートコミュニティであるJCSD(Japan Cross School Debate Organization)を設立。「Cross-School」には学校の垣根を越えたいという願いを込めました。所属や年齢を問わず、共に練習し、成長し、大会に挑む仲間を見つけられる場を目指すようになります。
■逆風も吹く中、設立1年半で、世界29カ国・400名のコミュニティに

設立当初は、友人や先輩、学校の先生から多くの応援が寄せられた一方、「13歳と14歳の姉妹(当時)が運営できるのか」といった意見もありました。それでも「誰もが"ホーム"だと思える場所を作りたい」という思いが共感を呼び、設立から1年半で世界29カ国・約400名が集うコミュニティへと成長します。
JCSDは、週2回の練習会、著名ディベーターによる講演、大会出場支援、単独ディベーターのマッチングなどを展開。2026年には所属メンバーが国内外の大会で上位入賞するなど、実績も着実に積み上がっています。周りにディベートができるチームのないシンガポールのメンバーは「JCSDが自分のホーム」、学校で仲間を見つけられずにいた日本のメンバーは「特別な場所」と語っています。
■オンラインで国際大会も開催 学校や国境の枠を超えた場所へ
2026年8月29日・30日、JCSD初の国際大会「JCSD Debate Open」をオンラインで開催。世界24カ国籍・40数チームが参加し、試合参加者とジャッジを合わせて約200名が集まりました。モロッコ・ポーランドの英語ディベートナショナルチーム創設者、ソフィアン・チョバーニ(Sofian Choubani)氏のレクチャーも実施。参加者からは「ぜひまた開催してほしい」「こんなに楽しく、ハートウォーミングな大会は初めて」という声が多く寄せられました。
その声に応え、2026年11月14日・15日には冬の大会を開催予定。すでに初回を上回る参加者が集まっています。大会は今後も年2回の開催を予定しています。
英語ディベートに憧れた姉妹が、より多くの人たちとつながりたいと願い、生まれたJCSD。学校、国境、年齢の枠を超え、誰もが「ホーム」と思える国際コミュニティへ育っています。

■団体概要
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団体名 |
Japan Cross School Debate Organization(JCSD) |
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設立日 |
2025年4月 |
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代表 |
大野藤月、大野嘉櫻子 |
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活動内容 |
週3回の英語ディベート練習会、講演会、大会出場支援、単独ディベーターのマッチング支援、国際大会「JCSD Debate Open」の開催など |
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所属人数 |
世界29カ国・約400名(小学6年生〜大学生) |
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