アフリカ・ソーシャルビジネススクール 最終選考者3名を発表
― 農業分野のプロジェクトを企画した男女を選出 ―
2013年5月30 日
第5回アフリカ開発会議(TICAD V)パートナー事業
チャレンジ精神あふれる若者のアフリカでの起業を支援する
アフリカ・ソーシャルビジネススクール 最終選考者3名を発表
― 農業分野のプロジェクトを企画した男女を選出 ―
「アフリカ・ソーシャルビジネススクール(以下、ASBS)」(主催:特定非営利活動法人ミレニアム・プロミス・ジャパン、協力:サラヤ株式会社/サラヤ・イーストアフリカ/三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社、後援:経済産業省/JICA/JETRO)は、アフリカの社会経済の発展にビジネスを通して貢献したいと願う若者のビジネスアイデアを募集し、厳正な審査を行った結果、支援する最終選考通過者3名を決定しましたので発表いたします。
初回となる今回の応募総数は、22件でした。20歳の大学生から46歳のケニア在住の方まで、多彩な方々にご応募いただきました。書類選考とプレゼン選考を経て、農業分野のプロジェクトを企画した以下の3名を選出いたしました。いずれも、東アフリカの地にて、社会を変えたい、貧困削減に少しでも役に立ちたい、と熱意に燃える若者たちです。
■ 最終選考通過者とプロジェクト(五十音順)
氏名/プロジェクト名/人物・プロジェクト内容紹介
小川 徳和 (30歳・男性) 「貧困農民を支える、アフリカ農業機械レンタル事業」
米国の大学を卒業後、商社に勤務。インドやタンザニアで農業プロジェクトに参加した後、米国の大学院に進学しASBSに応募。農業機械レンタル事業を通じて、東アフリカにおける農業の効率化、貧困層の農民の生活水準向上による社会的インパクトを生み出すことを目指す。
猿田 千里 (28歳・女性) 「エイズ遺児家庭における母親の経済的自立を目指したアグリビジネス」
ウガンダにてNGOの活動に参加し、HIV遺児への教育と貧困層の女性支援に従事。帰国後は、同NGOの支援にて日本の大学院に留学中のウガンダ青年、ルベガ・ロナルドさんとビジネスプランの策定に向け議論を重ねた。ASBSでは、同国の貧困層とりわけHIV寡婦や遺児の自立のために、主食(メイズ)の栽培、鶏や子豚の飼育を技術面、資金面からサポートすることで、持続可能なアグリビジネスモデルの確立を目指す。
宮下 芙美子(24歳・女性) 「“未来の有機農業大国” ウガンダのための野菜提案事業」
アフリカにて文化人類学を研究した後、東日本大震災をきっかけに環境と農業分野の融合を目指す会社に入社。ASBSでは有機ゴマの生産・販売を通じ、将来的にウガンダを オーガニック大国に導くべく有機農業の促進を目指す。
今後は、この3名の方に、現地でのF/S調査を行うための必要経費、サポートを提供していきます。
- アフリカ・ソーシャルビジネススクール(ASBS)支援および募集・選考について
■ 今後の支援内容
・ 最終選考通過者への資金的支援の項目詳細は、下記を想定し、費用はサラヤ(株)がスポンサーとして支援します。1人あたり最大5万米ドル(F/S調査等費用を含む)の支援を想定しています。
<国内事前準備> 予防接種(黄熱病、A/B肝炎、狂犬病、腸チフス、破傷風)、駐在員保険(6か月)
航空券(往路)、渡航準備費用
<現地準備> 駐在員ビザ(3年)
<現地滞在期間> 現地生活費、住居費、光熱費、通信費、F/S調査等費用(1人あたり最大3万米ドル)、帰国時 航空券(復路)
・ 現地活動にあたってのメンタリングは、必要に応じて、サラヤ・イーストアフリカ代表 宮本和昌氏及び現地専門家等によるアドバイスを予定しています。
■ 募集分野
①農業、②アパレル、③保健・衛生、④教育、⑤文化・芸術の分野を優先分野とし、2013年4月1日~4月21日の期間に募集を行いました。
■ 選考について
【選考】
・ 4月下旬 書類選考
・ 5月19日 9名の書類選考通過者を対象に、プレゼン選考会を実施
【選考基準】
・ 応募者の適格性
・ F/S調査・パイロットプロジェクトの実現可能性
・ 想定されるビジネスの現地社会における妥当性
・ 想定されるビジネスのインパクト(雇用創出や開発課題の側面から)
・ 想定されるビジネスとF/S調査・パイロットプロジェクトとの整合性
【プレゼン選考審査委員】
・ 大阪大学大学院 教授 中村安秀氏
・ サラヤ株式会社 代表取締役社長 更家悠介
・ 特定非営利活動法人ミレニアム・プロミス・ジャパン 理事長 鈴木りえこ
(※ 顧問:公益財団法人 日仏会館理事長(前ユネスコ事務局長)松浦晃一郎氏)
アフリカ・ソーシャルビジネススクール(ASBS)とは
アフリカの社会経済の発展に向け、ビジネスを通して貢献したいと願う若者のビジネスアイデア/ビジネスプランを実現するための支援を目的として、2013年4月に開設。特に“ソーシャルビジネス1 ”と呼ばれるような現地の人々が抱える社会的課題の解決・改善を志向するビジネスアイデアを優先的に選別しています。
本企画の支援者である、サラヤ株式会社 代表取締役・更家悠介は「『やってみなはれ!アフリカで』との思いで、ぜひ、熱い思いを抱く日本の若者にソーシャルビジネスを通してアフリカの発展に貢献していただきたい」、と本事業への期待を語っています。
【主催・事務局】 特定非営利活動法人(認定NPO法人)ミレニアム・プロミス・ジャパン
【協力】 サラヤ株式会社/サラヤ・イーストアフリカ/三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
【後援】 経済産業省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)
1 「ソーシャルビジネス」とは社会的な課題に対して、ビジネスを通して解決・改善する取組の総称である。
ミレニアム・プロミス・ジャパンとは
2008年4月設立。理事長:鈴木りえこ。米国のNPO法人ミレニアム・プロミス(所在地:米国ニューヨーク州 共同創設者:ジェフリー・サックス教授 米国コロンビア大学地球研究所長)のグローバル・アライアンスとして、ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(サハラ砂漠以南の10ヵ国約80村)を通じて、国連ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)の達成を目指す。認定NPO法人。
アフリカにおいては、教育・農業・ジェンダーなどの分野でミレニアム・ビレッジ住民の自立支援を実施。日本国内においては、貧困問題やアフリカ支援に関する啓発活動・グローバル人材の育成に努める。また、日本の若者のアフリカでの起業支援も行う。
ミレニアム・プロミス・ジャパン ホームページ http://millenniumpromise.jp
サラヤ株式会社
本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:更家悠介。関連会社のサラヤ・イーストと協力して、衛生ビジネスに加え、環境ビジネス、バイオマスやソーラーの活用、LEDや省エネ機器の普及、無駄の削減や再生・持続可能な資源活用などのビジネスを積極的に進める。代表ブランドにヤシノミ洗剤シリーズ。
サラヤ ホームページ http://www.saraya.com/
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