ジャパン・インベストメント・カンファレンス2015 『ガバナンスの確立した資産運用立国を目指して』を開催
グローバルな証券アナリストの世界団体であるCFA協会の会員組織である一般社団法人日本CFA協会(以下、日本CFA協会)は、一橋大学大学院国際企業戦略研究科ならびにパートナー企業と共に、金融庁と東京証券取引所が今年6月に導入したコーポレートガバナンス・コード施行から1ヶ月強経過した7月21日(火)に、「ジャパン・インベストメント・カンファレンス2015‐ガバナンスの確立した資産運用立国を目指して‐」を開催しました。
本カンファレンスでは、企業、機関投資家、年金といったそれぞれの目線でガバナンスの課題ならびに解決方法について議論しました。機関投資家のコーポレートガバナンスについて基調講演を行った青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授の北川哲雄博士は、「機関投資家が審美眼を持って(コーポレートガバナンスの本質を)見出さなくてはいけない。審美眼とは形式に惑わされることなくきちっと会社をみること」と述べ、金融資本市場関係者の役割について言及しました。
日本CFA協会では、今年6月「コーポレートガバナンス・コード」の適用ならびに去年の日本版スチュワードシップコード導入など日本における様々なレギュレーションの施行を受け、今年を「ガバナンス元年」と位置付けており、日本が世界に通じる資産運用立国になるためにはガバナンスの確立が重要であると考え、様々なイベントを通じて、金融資本市場関係者の方々に国内における課題ならびに解決策を訴求しています。
当カンファレンスには約280名の金融資本市場関係者の方々にご参加いただき、5月に開催された「「金融の将来」イニシアチブ」に続き、内外の著名な専門家が世界市場の動向を踏まえたガバナンスに関する見解を参加者の方々に提供しました。協会の瀬尾会長は冒頭、スチュワードシップコードやコーポレートガバナンス・コードなどの日本における目覚しい規制環境に関して、「つい3年、4年前までは、遠いところで理想論を述べているという感じがあった。それがここ2年ほどで日本でも急速に、身近な話になってきた」と述べ、「CFA協会本部内でも、ここ2年ほどの日本の目覚しい変化について非常にポジティブに捉えている。しかしながら規制環境の変化が本当に日本企業の資本効率を高め、日本経済の持続的な成長を実現するかについてはまだ分らない」と述べ、金融資本市場全体で日本経済の持続的な成長を考える必要性を訴えました。
その後、「機関投資家のコーポレートガバナンス」と題すセッション1では、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授の北川哲雄博士、「世界のコーポレートガバナンス」と題するセッション2では、コペンハーゲン・ビジネススクール教授のスティーン・トムセン博士、「企業にとってのガバナンスの課題」と題するセッション3では、一橋大学大学院商学研究科教授の花崎正晴博士、セッション4では「確定給付年金ガバナンスに大きな影響を与える資産配分の代替的な考え方」では、文教大学大学院国際学研究科教授の菅原周一博士、「確定拠出年金の年金ガバナンスとは何か」と題する最後のセッションでは、年金シニアプラン総合研究機構特任研究員の三木隆二郎氏(CFA)がそれぞれ基調講演を行いました。それを受けて、各界の方々によるパネルディスカッションを行い、より具体的な課題と解決策さらには日本の将来について議論しました。
右:パネルディスカッション
ジャパン・インベストメント・カンファレンス2015
日時:2015年7月21日(火)10:00~18:40
場所:東京 一橋講堂
〈プログラム内容〉
セッション1:機関投資家のコーポレートガバナンス
基調講演:「我が国機関投資家に対するガバナンスをどのように考えるべきか~スチュワードシップコードに言う「実力」の意義の再確認」
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授 北川 哲雄博士
パネルディスカッション:「企業との対話で投資先のガバナンスについて注文をつける機関投資家及び金融機関自体のガバナンスの水準はどうか、実効性の高い指名委員会運営や報酬委員会の在り方を議論する」
第一生命保険株式会社常務執行役員 経営企画部長 稲垣 精二氏
日本投資顧問業協会会長 岩間 陽一郎氏
ニッセイアセットマネジメント株式会社 井口 譲二氏
早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 川本 裕子氏
モデレーター:北川 哲雄博士
セッション2:世界のコーポレートガバナンス
基調講演:「International corporate governance ‒ Challenge for Japan?」
コペンハーゲン・ビジネススクール教授 スティーン・トムセン博士
セッション3:企業にとってのガバナンスの課題
基調講演:「コーポレートガバナンス論の系譜と『社会的ガバナンス』の重要性」
一橋大学大学院商学研究科教授 花崎 正晴博士
講演:「コーポレートガバナンス・コードと日本企業の課題」
ジェイ・ユーラス・アイアール株式会社 マネージングディレクー 高山 与志子博士
パネルディスカッション:「『伊藤レポート』及びガバナンスに関する二つのコードで何が変わったか内外の専門家や関係者の議論で明らかにする」
オムロン株式会社執行役員常務グローバル IR・コーポレートミュニケーション本部長 安藤 聡氏
高山 与志子博士
スティーン・トムセン博士
モデレーター:花崎 正晴博士
セッション 4 :確定給付年金ガバナンスに大きな影響を与える資産配分の代替的な考え方
基調講演:「リスクファクターアプローチの我が国への導入可能性」
文教大学大学院国際学研究科教授 菅原 周一博士
セッション 5 :確定拠出年金の年金ガバナンスとは何か
基調講演:「ガバナンスはエクセレントな年金経営の条件」
年金シニアプラン総合研究機構特任研究員 三木 隆二郎氏、CFA
パネルディスカッション:「DC に眠る 6 割の現預金がリスクポートフォリオにシフトされるためにはどうしたらよいのか。DB と DCのハイブリッドとしての『協働運用型DC制度』ライフプラン教育の重要性について議論する」
京都大学大学院経営管理研究部教授 川北 英隆博士
オフィス・リベルタス代表取締役 大江 英樹氏
企業年金連絡協議会副会長 田川 勝久氏
株式会社帝国データバンク 中川 みゆき氏
モデレーター:三木 隆二郎氏、CFA
CFA協会について
CFA協会は優れた専門性と資格の基準を設定する投資専門家の世界協会です。当団体は投資市場における倫理的行動の推進者であり、世界の金融業界における知識の源としてゆるぎない評価を得ています。最終目標は、投資家の利益を最優先し、市場が最高の状態で機能し、経済が成長する環境を生むことです。CFA協会は147カ国・地域に13万1,000名のメンバーを擁し、うち資格保有者は12万3,000名、加盟協会数は144です。詳しくは www.cfainstitute.org をご覧ください。
一般社団法人日本CFA協会について
日本におけるCFA資格者や受験者に対して、専門知識の向上と相互交流の場を提供する非営利組織。倫理規範および職業行為基準、資産運用や調査に関する専門能力の向上と普及をめざし、会員向けに金融市場、財務会計、経済動向などをテーマとした講演会、セミナー、勉強会などを開催しています。また会員相互間の交流会なども行なっています。
所在地:東京都千代田区大手町1-9-7大手町フィナンシャルシティ サウスタワー5階510
詳しくは www.cfasociety.org/japan をご覧ください。
日本CFA協会では、今年6月「コーポレートガバナンス・コード」の適用ならびに去年の日本版スチュワードシップコード導入など日本における様々なレギュレーションの施行を受け、今年を「ガバナンス元年」と位置付けており、日本が世界に通じる資産運用立国になるためにはガバナンスの確立が重要であると考え、様々なイベントを通じて、金融資本市場関係者の方々に国内における課題ならびに解決策を訴求しています。
当カンファレンスには約280名の金融資本市場関係者の方々にご参加いただき、5月に開催された「「金融の将来」イニシアチブ」に続き、内外の著名な専門家が世界市場の動向を踏まえたガバナンスに関する見解を参加者の方々に提供しました。協会の瀬尾会長は冒頭、スチュワードシップコードやコーポレートガバナンス・コードなどの日本における目覚しい規制環境に関して、「つい3年、4年前までは、遠いところで理想論を述べているという感じがあった。それがここ2年ほどで日本でも急速に、身近な話になってきた」と述べ、「CFA協会本部内でも、ここ2年ほどの日本の目覚しい変化について非常にポジティブに捉えている。しかしながら規制環境の変化が本当に日本企業の資本効率を高め、日本経済の持続的な成長を実現するかについてはまだ分らない」と述べ、金融資本市場全体で日本経済の持続的な成長を考える必要性を訴えました。
その後、「機関投資家のコーポレートガバナンス」と題すセッション1では、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授の北川哲雄博士、「世界のコーポレートガバナンス」と題するセッション2では、コペンハーゲン・ビジネススクール教授のスティーン・トムセン博士、「企業にとってのガバナンスの課題」と題するセッション3では、一橋大学大学院商学研究科教授の花崎正晴博士、セッション4では「確定給付年金ガバナンスに大きな影響を与える資産配分の代替的な考え方」では、文教大学大学院国際学研究科教授の菅原周一博士、「確定拠出年金の年金ガバナンスとは何か」と題する最後のセッションでは、年金シニアプラン総合研究機構特任研究員の三木隆二郎氏(CFA)がそれぞれ基調講演を行いました。それを受けて、各界の方々によるパネルディスカッションを行い、より具体的な課題と解決策さらには日本の将来について議論しました。
左:日本CFA協会会長 瀬尾 周一氏
右:パネルディスカッション
ジャパン・インベストメント・カンファレンス2015
日時:2015年7月21日(火)10:00~18:40
場所:東京 一橋講堂
〈プログラム内容〉
セッション1:機関投資家のコーポレートガバナンス
基調講演:「我が国機関投資家に対するガバナンスをどのように考えるべきか~スチュワードシップコードに言う「実力」の意義の再確認」
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授 北川 哲雄博士
パネルディスカッション:「企業との対話で投資先のガバナンスについて注文をつける機関投資家及び金融機関自体のガバナンスの水準はどうか、実効性の高い指名委員会運営や報酬委員会の在り方を議論する」
第一生命保険株式会社常務執行役員 経営企画部長 稲垣 精二氏
日本投資顧問業協会会長 岩間 陽一郎氏
ニッセイアセットマネジメント株式会社 井口 譲二氏
早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 川本 裕子氏
モデレーター:北川 哲雄博士
セッション2:世界のコーポレートガバナンス
基調講演:「International corporate governance ‒ Challenge for Japan?」
コペンハーゲン・ビジネススクール教授 スティーン・トムセン博士
セッション3:企業にとってのガバナンスの課題
基調講演:「コーポレートガバナンス論の系譜と『社会的ガバナンス』の重要性」
一橋大学大学院商学研究科教授 花崎 正晴博士
講演:「コーポレートガバナンス・コードと日本企業の課題」
ジェイ・ユーラス・アイアール株式会社 マネージングディレクー 高山 与志子博士
パネルディスカッション:「『伊藤レポート』及びガバナンスに関する二つのコードで何が変わったか内外の専門家や関係者の議論で明らかにする」
オムロン株式会社執行役員常務グローバル IR・コーポレートミュニケーション本部長 安藤 聡氏
高山 与志子博士
スティーン・トムセン博士
モデレーター:花崎 正晴博士
セッション 4 :確定給付年金ガバナンスに大きな影響を与える資産配分の代替的な考え方
基調講演:「リスクファクターアプローチの我が国への導入可能性」
文教大学大学院国際学研究科教授 菅原 周一博士
セッション 5 :確定拠出年金の年金ガバナンスとは何か
基調講演:「ガバナンスはエクセレントな年金経営の条件」
年金シニアプラン総合研究機構特任研究員 三木 隆二郎氏、CFA
パネルディスカッション:「DC に眠る 6 割の現預金がリスクポートフォリオにシフトされるためにはどうしたらよいのか。DB と DCのハイブリッドとしての『協働運用型DC制度』ライフプラン教育の重要性について議論する」
京都大学大学院経営管理研究部教授 川北 英隆博士
オフィス・リベルタス代表取締役 大江 英樹氏
企業年金連絡協議会副会長 田川 勝久氏
株式会社帝国データバンク 中川 みゆき氏
モデレーター:三木 隆二郎氏、CFA
CFA協会について
CFA協会は優れた専門性と資格の基準を設定する投資専門家の世界協会です。当団体は投資市場における倫理的行動の推進者であり、世界の金融業界における知識の源としてゆるぎない評価を得ています。最終目標は、投資家の利益を最優先し、市場が最高の状態で機能し、経済が成長する環境を生むことです。CFA協会は147カ国・地域に13万1,000名のメンバーを擁し、うち資格保有者は12万3,000名、加盟協会数は144です。詳しくは www.cfainstitute.org をご覧ください。
一般社団法人日本CFA協会について
日本におけるCFA資格者や受験者に対して、専門知識の向上と相互交流の場を提供する非営利組織。倫理規範および職業行為基準、資産運用や調査に関する専門能力の向上と普及をめざし、会員向けに金融市場、財務会計、経済動向などをテーマとした講演会、セミナー、勉強会などを開催しています。また会員相互間の交流会なども行なっています。
所在地:東京都千代田区大手町1-9-7大手町フィナンシャルシティ サウスタワー5階510
詳しくは www.cfasociety.org/japan をご覧ください。
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