ヒアリは「チクッとくる軽い痛み」 100種以上のハチやアリに刺されてわかったことを詰め込んだ、昆虫エッセー『蜂と蟻に刺されてみた』発売

虫刺されの痛さを世界で初めて科学的に研究したジャスティン・シュミット博士が、ヒアリやスズメバチから、刺されると最も痛いサシハリアリまで、自分の体で実験し、その謎に満ちた生態に迫ります。

株式会社 白揚社

株式会社白揚社は、『蜂と蟻に刺されてみた―「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ』(ジャスティン・シュミット著)http://www.hakuyo-sha.co.jp/creature/sting-of-the-wild/を2018年6月8日に刊行いたします。

 


虫刺されの痛さの尺度「シュミット指数」を考案した、
ジャスティン・シュミット博士による昆虫エッセーが登場!


去年ちまたを騒がせたヒアリ、夏の風物詩スズメバチとアシナガバチ、刺されたら最も痛いサシハリアリ……お馴染みの面々から、外国の恐ろしいハチ・アリまで実際に刺されたシュミット博士。その痛みを毒液や生態と関連させるというユニークな手法で、ハチとアリの知られざる一面を明かしていきます。


◆​シュミット指数とは

ながらく虫刺されの痛みが科学研究の対象になっていなかったことに気づいたシュミット博士は、自ら刺され、その痛さを数値にして記録することを考案。痛みの強度をレベル1からレベル4の4段階とし、セイヨウミツバチに刺されたときの痛みをレベル2として基準に据えました。この研究はそのユニークさから2015年にイグ・ノーベル賞を受賞しました。

▲100種類以上の昆虫に、合計1000回以上刺されたというシュミット博士


◆シュミット博士の素顔がのぞく昆虫記

みずから刺されるという研究スタイルはインターネットで人気を博し、「虫に刺されたがる物好き」などと評されることがしばしば。でも実は、研究をしていてうっかり刺されたときにその痛さを記録していたり、他の人が刺されるように仕向けたり、もう刺されるのはうんざりとこぼしたりと、伝説のように語られるシュミット博士の意外な人物像が浮かび上がります。
  • [ミツバチに]刺されるはもううんざりなので、刺されないように気をつけているからだ。なぜ、うんざりかって? ハローウィンのキャンデーをずっと食べていると、数日で飽きてくるように、いつも同じハチに刺されていると、そのうちいやになってくる」(本文より)
  • 会議の合間をみて、私たち[研究者]は数台のバスに分乗してカンガルー島を訪れた。その帰り道、ドライバーが道路沿いにあるブルドッグアリの大きなコロニーを指差して、バスを停めましょうかと言ってくれた。……よし、チャンスだ……何気なく誘って、みんなにも刺されてもらおう」(本文より)


◆ヒアリはあまり痛くない!?

2017年に日本に上陸し、世間を騒がせたヒアリ。本書では、外来ヒアリの侵入をゆるしてしまったアメリカの事例が紹介され、日本にヒアリが定着したときに起きるであろう事態を垣間見せてくれます。本書によると、ヒアリは人間が乱した生態系に侵入してくるのだそう。
  • ヒアリにとって一番の相棒は人間……ヒアリという生き物は脚が六本生えた雑草のようなもの」(本文より)
気になるヒアリの痛みは、シュミット指数でレベル1。「刺されても大したことはない。……ミツバチよりも軽い痛み」と予想を裏切る事実が明かされます。強毒のアリとして報道されているヒアリですが、100種以上の虫に1000回以上刺された著者だからこその信頼のおける評価。


◆ハチ・アリ82種に刺されたときの痛さ一覧付き

巻末の付録では、ユニークな記述で虫刺されの痛みを紹介。ミツバチとスズメバチ(北米産)の痛さが同じ「レベル2」だったりと、意外な発見も。
  • ヒアリ(レベル1)「突然チクッとくる軽い痛み。真っ暗な部屋で照明を点けようとして、パイル地のカーペット上を歩いていたら、カーペット鋲が足に刺さったような感じ」(付録より)
  • ホーネット(スズメバチの仲間。レベル2)「ずしんとくる強烈な一撃。若干のきしみ感。回転ドアに指をつぶされたような」(付録より)
  • シュウカクアリ(レベル3)「悶絶するほどの激痛が12時間以上続く。筋肉組織が次から次へとヒト食いバクテリアに破壊されていくみたいに」(付録より)
  • サシハリアリ(レベル4)「目がくらむほどの強烈な痛み。かかとに三寸釘が刺さったまま、燃え盛る炭の上を歩いているような」(付録より)


◆ハチとアリを見る目が変わる本

素朴なギモンから、クスッとするトリビア、実用的な知識、不思議な生態、深遠な進化の歴史までを明かしていく本書。ハチやアリに対する見る目がガラリと変わること請け合いです。
《たとえば、こんなことがわかります》
  • ハチに刺されないようにするには息を止める
  • ミツバチとスズメバチ(イエロージャケット)の痛さはほぼ同じで、シュミット指数でレベル2
  • 刺される場所によって痛みは違い、舌をさされるとミツバチでも「死んだほうがまし」と思うくらい痛い
  • ヒアリの巣を簡単に駆除する方法は、10リットルの熱湯を注ぐ
  • スズメバチが農業の害虫駆除に役立っている
  • 刺されて一番痛い昆虫は、サシハリアリという南米のアリ
  • ハチ・アリの毒は巣を襲う動物に痛みを与えて、巣を守るのが目的
  • 巣の規模が大きい虫のほうが、刺されるとより痛い 等々


【書籍情報】
『蜂と蟻に刺されてみた―「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ』
ジャスティン・O・シュミット著 今西康子訳
四六判上製 366頁+カラー口絵8頁 2700円(本体2500円)
ISBN978-4-8269-0202-1
白揚社サイト:http://www.hakuyo-sha.co.jp/creature/sting-of-the-wild/

【販売サイト】
Amazon: http://www.amazon.co.jp/dp/4826902026
紀伊國屋書店ウエブストア:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784826902021
セブンネット:http://7net.omni7.jp/detail_isbn/9784826902021

【お問い合わせ先】
株式会社 白揚社  編集部 筧(かけひ)
Tel 03-5281-9772  Fax 03-5281-9886 HP: http://www.hakuyo-sha.co.jp

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田駿河台1-7-7 白揚第2ビル3F
電話番号
03-5281-9772
代表者名
中村幸慈
上場
未上場
資本金
-
設立
1917年04月