目指すは転倒事故０(ゼロ)！ 圧倒的に滑りにくく、食品工場での労災対策に威力を発揮 骨材にセラミックを使用した防滑塗り床「MSRフロアー」新発売
滑り抵抗係数は1.00以上、汚れも付きにくく、耐久性も抜群
MSRフロアー
現在、同工法を特許申請中で、初年度は30件の食品工場での導入を目指しています。
新製品開発の背景～当社研究者の“痛い”体験から生まれた新たな防滑工法
冷熱エンジニアリングの総合企業である当社では、食品工場の新築・改修事業を行っています。常日頃、食品工場内で仕事をする中で直面するのが、調理室などの床上にこぼれた水や油、米粒などの食材の残渣に足を滑らせての転倒事故。工場側からの「滑らない塗床を開発してほしい」との要望、そして当社の研究者自らの転倒体験をもとに、2015年春、プロジェクトをスタート。床材メーカーとして高い技術力を持つエービーシー商会と共同で研究・開発を進め、その結果、誕生したのが「MSRフロアー」です。
通常、防滑仕様の塗り床には、珪砂と呼ばれる砂が骨材として使われているのに対し、当社の「MSRフロアー」は骨材にセラミックを採用することで、摩擦に強く、長期間使用しても防滑性能が低下せず、汚れも取れやすいのが特長です。
滑り抵抗係数は1.00以上～国交省などの推奨値を大きく上回る
床材の滑りやすさに関しては、いくつかの評価指標がありますが、国土交通省や東京都などでは「床の滑り抵抗係数（C.S.R値）」を採用。日本建築学会では、靴を履いた状態で歩行する床材において、C.S.R値0.4以上を推奨値としています。食品工場の防滑塗り床は、従来0.6～0.7程度でしたが、「MSRフロアー」は耐久性を維持したまま、水・ダスト面1.12、油湿面1.10を実現しました。
一方で、滑りやすさは「滑り抵抗係数」の“絶対値”以外にも、床面状態が生み出す「係数の差」にも左右されます。すなわち、表面が乾燥している時と油などで湿っている時の係数の差が少なければ少ないほど、一般的に滑りにくくなります。この点においても「MSRフロアー」は、乾燥面1.16、油湿面1.10と差がわずかであり、床面の状態に左右されず、滑りにくい環境を維持することができます。
さらに、重量200～300kgのカートが頻繁に通行しても、セラミック製の骨材は標準で使用される珪砂よりもはるかに摩耗しにくく、より長期間の使用に耐えられます。
実証実験の結果、転倒事故の減少を確認
こうした「MSRフロアー」の安全性は、すでに実証実験のため導入されている食品工場での転倒事故の減少というデータによっても裏付けられています。
2015年6月に「MSRフロアー」を導入したある工場では、2014年度に5件発生した転倒事故が現在まで起きていません。実証実験として導入された4工場すべてにおいて転倒事故は現在までゼロで、こうした結果から、当社では「MSRフロアー」が食品工場における労災対策の切り札となるとの確信を深めました。
施工期間については、既存の塗り床が水性硬質ウレタン樹脂系で、はがれやひび割れがなく、油などがしみ込んでいないケースでは、上塗りだけの１日間で済み、施工後約10～12時間で歩行可能となります。下塗りが必要となる場合は、施工期間は2日間となります。施工費用は、上塗りのみで1平方㍍あたり15,000円程度が目安です。
MSRフロアー
＜会社概要＞
■会社名：菱熱工業株式会社
■住所 ：東京都大田区南馬込2-29-17
■創業：1948年7月21日
■設立：1966年2月9日
■資本金：1億円
■代表取締役社長：近藤 貢
■従業員：135名
■事業内容：冷熱エンジニアリング 冷熱エンジニアリング総合企業
冷熱プラント、冷熱機械、環境装置、冷凍冷蔵、
空調衛生設備のエンジニアリング、コンサルティング、
設計、製造、施工、メンテナンス
■URL：http://www.ryonetsu.com/
＜会社概要＞
■会社名：株式会社エービーシー商会
■住所 ：東京都千代田区永田町二丁目12番14号
■設立：1947年6月19日
■資本金：9000万円
■代表取締役社長：佐村 健
■従業員：450名
■事業内容：建築土木資材、住設機器、ファッションインテリア資材の卸売、
輸出入および建築工事■URL：http://www.abc-t.co.jp/
【本件に関するお問い合わせは】
菱熱工業株式会社 担当/本山、川島
TEL03-3778-2111 FAX03-3778-2112
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