日本最大の観光都市京都で「汚口」から「美口」へ意識改革日本美口協会初の講演会実施～口腔内環境が体に及ぼす影響とは～

日本美口協会

2017年12月27日 13時02分

　予防歯科を推進する『日本美口（にほんびくち）協会（以下、当協会）』は、臨床検査機器、体外診断用試薬の研究開発、製造、販売を行うアークレイ株式会社（以下：アークレイ）の研究員を対象に、口腔内環境改善の必要性と最新動向に関する講演会を2017年12月22日(金)アークレイ京都研究所セミナールームにて実施しました。
　本協会初めてとなる今回の講演会は、企業への啓蒙活動の一環として実施し、本協会代表理事の歯科医師坂本紗有見と、「内科医から伝えたい歯科医院に知ってほしい糖尿病のこと」の著者である糖尿病専門医　西田亙が登壇し、それぞれの立場から「口腔内環境が体に及ぼす影響」について講演しました。

■「口腔内環境の現状と美口になる方法、唾液検査キットへの期待」
日本美口協会代表理事坂本紗有見

　坂本からは、当協会が唱えている「汚口」の定義（①歯の病気(虫歯・歯周病)があること②歯や舌が汚れている③歯並びが悪い④口臭がある) とともに｢美口｣に変えていくためには「姿勢を良くして奥歯で噛むこと」や｢舌のエクササイズ｣など「美口習慣」を身につけていくことが重要であることを訴えました。
　あわせて、「プラーク」や「歯石の除去」などは歯科衛生士のプロケアが口腔ケアにおいていかに重要かを実際に施術した際の写真を織り交ぜ解説しました。

■「糖尿病専門医から見た口腔内環境が及ぼす影響」
日本美口協会理事西田亙

　｢日本でいちばん歯周病治療にうるさい糖尿病専門医｣と呼ばれている西田からは、なぜ「慢性炎症」が健康長寿のカギと言われているかを、入院が必要なほど症状が悪化していた糖尿病患者が慢性炎症の一つである歯周病を治療をすることで、投薬のみの治療で済むようになるまで症状が改善した事例をもとに解説しました。

両名の講演後は、アークレイ株式会社の研究員からも質疑が相次ぎ、活発な議論がなされました。

■ 『日本美口協会』とは
口腔ケアの後進国である日本の「汚口」を「美口」に変えるための「美口活習慣」を広め、日本中の方々が美口を保つために歯医者さんに通いたくなる社会づくりを目的とし、医師、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手と企業で構成された団体です。
設立年月日：2017年11月8日（いい歯の日）

■坂本紗有見 (さかもとさゆみ) プロフィール

矯正歯科の専門医として、多くの患者の口腔美化に尽力。最新検査機器やサプリメントをいち早く取り入れ、常に新しい医療を提供している。また姿勢や発音、表情筋など、歯以外のケアにも取り組み、実績を上げている。

＜経歴＞
1986年　東京歯科大学卒業後、東京歯科大学歯科矯正学講座入局
1993年　日本矯正歯科学会認定医取得
1996年　坂本歯科副院長
2005年　銀座並木通り坂本矯正歯科クリニック院長
2016年　銀座並木通りさゆみ矯正歯科クリニック院長（移転のため名称変更）
＜所属団体・学会＞
日本矯正歯科学会　認定医、日本成人矯正歯科学会　常務理事、日本舌側矯正歯科学会、日本審美歯科学会、日本アンチエイジング歯科学会　常任理事、日本アンチエイジング歯科学会　認定医、国際歯科学士会日本部会(ICD)フェロー、日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会、日本顎変形症学会、日本健康医療学会、日本口腔筋機能療法学会
＜著書＞
「ベロ美人で10歳若返る」

■西田亙（にしだわたる）プロフィール

医学博士日本糖尿病学会糖尿病専門医
広島県広島市出身

＜経歴＞
1988年愛媛大学医学部卒業
1993年愛媛大学大学院医学系研究科修了
1994年愛媛大学医学部第二内科助手
1997年大阪大学大学院医学系研究科神経生科学助手
2002年愛媛大学医学部付属病院臨床検査医学（糖尿病内科）助手
2008年愛媛大学大学院医学系研究科分子遺伝制御内科学（糖尿病内科）特任講師
2012年にしだわたる糖尿病内科開院，現在に至る

■協会概要
名称：日本美口協会
設立年月日：2017年(平成29年)11月8日
代表理事：坂本紗有見
理事：西田亙（医師）、伊達友美（管理栄養士）他歯科医師、歯科衛生士、医師
顧問:松尾通