石川さゆりさんご来島『香川県・小豆島オリーブ植栽110周年記念収穫祭』開催
小豆島を舞台にした新曲「オリーブの島」をリリースした石川さゆりさんが来島。歌詞にちなんで、島に嫁いだ女性たちと「樹齢千年のオリーヴ大樹」の実を収穫しました。
日本でオリーブ栽培が本格化した1908年(明治41年)から今年で110周年。香川県・小豆島オリーブ植栽110周年記念収穫祭実行委員会(※)では、オリーブの恵みとこれまでオリーブ産業を支えてきた先人たちに感謝すると共に、今後のオリーブ産業ならびに小豆島の観光産業の発展とますますの繁栄を祈念して、本年10月19日(金)に、香川県土庄町の「樹齢千年のオリーヴ大樹」にて、特別ゲストに歌手の石川さゆりさんをお迎えして 『香川県・小豆島オリーブ植栽110周年記念収穫祭』を開催いたしました。 (※)一般社団法人小豆島観光協会が中心となって立ち上げられた有志団体
この収穫祭は、石川さゆりさんとともに、たわわに実った樹齢千年にもなるオリーブを小豆島の方々と手摘みし、その喜びを皆で分かち合う記念セレモニーです。本収穫祭には、香川県知事代理 香川県審議監 安松延朗氏、公益社団法人香川県観光協会 会長 三矢昌洋氏、土庄町長代理 土庄町副町長 宮原隆昌氏、小豆島町長代理 小豆島町副町長 松尾俊男氏らが参加。本収穫祭の堀川満弘実行委員長より特別ゲストの石川さゆりさんへオリーブリースが贈呈され、石川さゆりさんは約35年前よりゆかりのある小豆島の思い出や印象を語り、来場者へ応援メッセージを送りました
石川さゆりさんは、かねてより小豆島と深いご縁があります。1985年に小豆島の情景を歌った楽曲「波止場しぐれ」が発表され、第27回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。今年2018年夏には新曲「花が咲いている」のカップリング曲として、小豆島を舞台とした「オリーブの島」がリリースされました。そのようなご縁が繋がり、今回のご参加となりました。
一緒に収穫をお手伝い頂いた方々は、その「オリーブの島」の歌詞に出てくる女性のように、島外から小豆島に嫁がれた方ばかり。20代~70代までの女性27名が参加し、 石川さゆりさんと談笑しながら終始笑顔に包まれた収穫祭となりました。その後「樹齢千年のオリーヴ大樹」の実は全部で 65,25 kg 収穫されました。
【石川さゆりさんコメント】
― 小豆島は、35年ほど前に初めて「波止場しぐれ」という歌をつくりオジャマした時と、正直言って、さほど変わっていないです。でもこれが、この小豆島のとっても素敵なところなのだなと思います。
― 今年私は還暦を迎えました。還暦のわりにはけっこういけてるじゃないかってみなさんに思っていただけたなら、それは小豆島のオリーブのお陰かなと思います。
― もう一度何か島のみなさんと一緒に、この小豆島の自然いっぱいの素晴らしさと、平和で幸せなオリーブの木のエネルギーを、日本中に、まさに歌とともに届けられたらいいなと思っています。
― 小豆島が緑いっぱいの自然いっぱいの島でありますように。これからもオリーブがもっともっといっぱい島に実り、みなさんが平和で幸せでありますよう祈っております。そしてまたこれから新たに応援させていただきたいと思います。
― この歌は、この小豆島にお嫁にくるという歌です。これから小豆島にお嫁にきたいわ、という方が増えたら、これもまた嬉しいことだなと思って歌っております。
オリーブ収穫後:
― オリーブは今まで何を見てきたのだろう。これからこの小豆島でどんな皆さんの幸せな笑顔とかいろんな日を見ていくのだろう、なんて思いながら一緒に収穫をさせていただきました。
― 島のみなさんの平和への思いとか、そんな事もいっぱい重ねながら、島が穏やかに、この小豆島時間の中で時を刻んでいるのだなというのがすごく嬉しかったです。
― 小豆島とこんなに長いお付き合いになるとは。オリーブがすっかり島に根付いて、もっといっぱい島に実り、みなさんに平和と幸せを届けてくれればいいなと思います。
【収穫祭参加者 島内女性コメント】
― こんな貴重な機会はないので嬉しく思いました。(移住7年目)
― この歌詞は私の気持ちそのものです。初心を思い出して、また頑張ろうと思いました。(移住16年目)
【開催概要】
名称:香川県・小豆島オリーブ植栽110周年記念収穫祭
特別ゲスト:石川さゆり
日時: 2018年10月19日(金)13:50~14:30
会場:オリーヴの森「樹齢千年のオリーヴ大樹」
住所:香川県小豆郡土庄町甲2580-1
主催:香川県・小豆島オリーブ植栽110周年記念収穫祭実行委員会
協力:一般社団法人小豆島観光協会、小豆島フィルム・コミッション、一般社団法人瀬戸内・小豆島歓光推進機構
後援:公益社団法人香川県観光協会
【香川県・小豆島オリーブ植栽110周年の歴史】
1907年(明治40年)、三重、香川、鹿児島の3県を指定して、翌年それぞれ1,2haの規模でオリーブの試験栽培を開始。唯一、香川県小豆島に植えられたオリーブは順調に生育し、栽培後2年ほどで結実、大正時代初めには設備を整え搾油をスタート。年々その収穫量を増やし、以後日本でオリーブといえば小豆島といわれるようにまでなりました。
小豆島にオリーブを最初に植栽した人物は、香川県農事試験場の初代場長の福家梅太郎(ふけうめたろう)。1908年(明治41年)に苗木を携えて島に渡り、三日三晩もの間、寝食を忘れて山野の土質を調べてまわったといわれています。
1950年(昭和25年)3月15日、四国を訪問された昭和天皇が小豆島にお立寄りになられた時にオリーブの種を蒔かれ、発芽、成長した木々の1本が立派に成長し、現在は道の駅小豆島オリーブ公園に残されています。また、昭和天皇が種を蒔かれた3月15日は、1972年(昭和47年)に「オリーブを守る会」が“オリーブの日”と制定し、毎年オリーブの日に合わせて小豆島の各地で様々なイベントが開催されています。
1985年(昭和60年)には、小豆地区広域行政事務組合によって島花・島木にオリーブが選定されました。
オリーブ植栽100周年以降
2010年(平成22年)度、小豆島では官民一体となり、歴史あるオリーブ産地を守り育て「小豆島」のブランド力を高めることを目標に「小豆島オリーブトップワンプロジェクト」を立ち上げ、翌年度からは 1.研究開発 2.人材育成 3.品質の差別化 4.イメージ戦略、の4本の柱に沿った取り組みを行っています。2017年(平成29年)には、第3期計画を策定し、1.研究開発 2.人材育成 3.高付加価値化 4.イメージ戦略の新たな4本柱を基に取り組みも行っています。
また、小豆島町では2012年(平成24年)度からオリーブを活用した町民の健康づくりと医療費や介護費用の抑制を目的とした「オリーブを用いた健康長寿の島づくり事業」にも取り組み、このような様々なオリーブ振興の取り組みが小豆島の重要施策として行われています。そしてこれらの活動も一つの契機となり、近年のオリーブ市場は着実に人気が上昇。消費者の健康志向やオリーブの持つ平和の象徴などのイメージからオリーブ関連商品に注目が集まっており、2017年(平成29年)末のオリーブオイルの輸入量(財務省貿易統計調べ)は、5,7万t。また、輸入品だけでなく、近年の食の安全への意識の向上から、小豆島産をはじめとする国産品への志向も年々強まっており、需要が増えつつあります。
※香川県小豆島町著「小豆島オリーブ検定公式テキスト改訂版」より抜粋
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